概要:CUIDを使用して、異なる端末、メディアソース、またはチャネル間で同じユーザーのイベントをグループ化できます。
CUIDとは?
カスタマーユーザーID(CUID)は、 一意のユーザー識別子です。通常、ユーザー登録時にアプリの所有者によって生成および採番されます。CUIDを使用すると、アプリの所有者はさまざまなデバイス間でユーザージャーニーを追跡できます。
例
2つ以上のデバイスを持つユーザーは、アプリ内で同じCUIDを持ちます。ユーザがモバイル端末またはデスクトップ端末でイベントを実行するたびに、イベントがCUIDと共に記録されます。これにより、広告主はデバイスのデータを全体的なユーザービューに結合できます。
使用例:
- 同じユーザーが同じアプリで複数のデバイス(スマートフォン、タブレット、テレビ、デスクトップ)で実行したアプリ内購入を1つのビューにまとめることができます。
- 複数のプラットフォーム(デスクトップ、モバイル、テレビ)にインストールされたゲームのユーザーパフォーマンスをこれらのプラットフォーム間で共有して、全体的なユーザーエクスペリエンスを実現できます。
CUIDの設定
できるだけ多くのイベントがCUIDの紐付けを取得できるように、SDK初期化フローのできるだけ早い段階でCUIDを設定することをお勧めします。
CUIDが利用可能になったら、setCustomerUserID
を呼び出して設定することができます。CUIDは、設定後に発生するアプリ内イベントにのみ紐付けることができます。そのため、setCustomerUserID
の前にstart
が呼び出された場合、インストールイベントにCUIDは紐付けられません。
CUIDをインストールイベントに紐付ける
インストールイベントにCUIDを紐付けたい場合は、 start
を呼び出す前に設定する必要があります。
重要: アプリで start
をコールする前にCUIDを設定すると、SDKがインストールイベントを送信するのをブロックし、アトリビューションが発生しなくなる可能性があることを忘れないでください。これは例えば、ユーザがアプリを初回起動し、SDKがCUIDが付与される前に離脱した際に発生します。
Androidでは、start
メソッドとCUIDの設定は、アプリの実装に応じて、グローバル Application
クラスまたは Activity
クラスのいずれかから実行できます。詳細:SDKを起動するクラスを選択する
SDKをApplicationクラスで起動する場合
グローバル Application
クラスから開始するときに、インストールイベントにCUIDを紐付けたい場合は、waitForCustomerUserId
メソッドを使用して、インストールイベントの送信を遅らせるようにしてください。このメソッドは、CUIDが設定されるまでSDKの開始(=アトリビューション計測の開始)を待機モードにします。
注記: 何らかの理由で CUIDの設定が失敗した場合、SDKは待機モードのままになり、インストールイベントは送信されません。
SDKをActivityクラスで起動する場合
Activity
クラスから開始するときに、 インストール イベントにCUIDを紐付けたい場合は、インストールイベントの送信を遅らせる必要はありません。start
をコールする前に、setCustomerUserId
をコールしてください。
開発者向けの手順
開発者に以下内容を連携してください:
- SDKがグローバル
Application
クラスで開始する場合:waitForCustomerUserId
を使用します。 - 開発者向けリンク:
- CUIDをインストールイベントに紐づける場合は、 こちらを参照してください。
CUIDを設定するには customerUserId
をセットしてください。start
メソッドに関連する customerUserId
の位置は、CUIDに紐付けられるイベントを決定します。
-
start
を呼び出す前にcustomerUserId
が呼び出された場合、CUIDはインストー ルとその後のアプリ内イベントに紐付けられます。 -
start
後に呼び出された場合、CUIDは、CUID設定後に記録されたイベントにのみ紐付けられます。
開発者向けの手順
AppsFlyer公式デベロッパーハブ:カスタマーユーザーID
開発者向けの手順
AppsFlyer公式デベロッパーハブ:カスタマーユーザーID
開発者向けの手順
AppsFlyer公式デベロッパーハブ:setCustomerUserId APIリファレンス
CUIDとプライバシー
AppsFlyerは、ユーザーのプライバシーを尊重し、 機密性の高い個人データの収集またはAppsFlyerプラットフォームへの転送を許可しません。
ユーザーのプライバシーを保護するため、ユーザーを直接識別する情報を使用してCUIDを設計することは許可されていません。これには例えば、社会保障番号や国民識別番号などが含まれます。
さらに、設定されたCUIDにユーザーのメールアドレスまたは電話番号が含まれている場合、そのような情報はAppsFlyerに送信する際に常にハッシュ化する必要があります。個人データを含むハッシュ化されていないCUIDをAppsFlyerに送信することは禁止されています。
参照:
- ユーザージャーニーレポート(ローデータレポートにおけるCUIDの詳細について)
- PIIを送信しないためのGoogleのベストプラクティス