ローデータレポートの概要

概要:行レベルデータ(ローデータ)には、インストール、アプリ内イベント、Webサイト訪問、Protect360ブロック済みインストール、広告収益、パートナーに送信されたユーザーに関するポストバックなどのユーザーに関するイベントが記載されています。ローデータレポートは、ダウンロード、APIまたはData Locker経由で利用できます。

ローデータレポートのツールとレポート

ローデータのレポートにより、ユーザーの行動やユーザー経路の分析、アドネットワークアカウントの調整、CRMやBIシステムの充実などが可能になります。ローデータを使用することで、アプリのパフォーマンスを分析、最適化、改善する能力が高まります。

レポートはレポートツール経由で提供されます。それぞれのツールは、ユースケースに応じて異なる特徴を持っています。例えば、特定のアドネットワークアカウントを照合するには、データのエクスポートページから必要に応じてレポートをダウンロードします。BIシステムに取り込むユーザーパフォーマンスデータを取得するには、Data LockerやPull APIを使ってプログラムでデータを取得します。

 ヒント

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レポートツールの特性と機能

レポートは、このセクションに記載されているレポートツールを使って提供されます。

注意事項:

  • レポートの日付範囲は、イベントが行われたアクティビティ(実際)の日付に関連しています。これは、日付の範囲がLTVベースである集計レポートとは対照的です。
  • 項目の説明については、データ項目の手引きを参照してください。

レポートツール

ツール 説明 複数/単一アプリ (1) データ更新頻度 (2) スクリプトへの埋め込み タイムゾーン 通貨
ローデータエクスポートページ
  • ユーザーインターフェイスからダウンロード
  • 形式:CSVファイル
単一 継続的に更新 x

アプリ固有

アプリ固有
Pull API*
  • APIコールを使用してレポートをダウンロード
  • 形式:CSVファイル
単一 継続的に更新
  • 選択可能
  • デフォルト:UTC
  • 選択可能
  • デフォルト設定:USD
Data Locker P
  • データがクラウド上のバケットにストリーム保存します
  • データ量の制限はありません。
  • データ保存期間:14日間
  • 形式:CSV or  parquet(パーケット)
複数 数時間のタイムラグで継続的に更新されます UTC USD 
Push API P
  • ユーザージャーニーのデータ(インストール、アプリ内イベント、リターゲティングCV、SKAN)をリアルタイムでサーバーに送信します。
  • 形式:JSON or クエリパラメータ
同じエンドポイントを使用できます AppsFlyerにイベントが記録された数分後 UTC + アプリ固有 USD + アプリ固有
SDK コンバージョンデータ (3)
  • アプリ内でアトリビューションコンバージョンデータを取得できます。
  • 形式:JSON
N/A  リアルタイム <5秒   UTC N/A

備考/略称:
(1) 複数のアプリをサポートします
(2) 実際のデータの更新頻度は、一部のレポートがデイリー更新であるため、レポート自体に依存します。
(3) SDKコンバージョンデータは、ユーザーの計測データをアプリの初回起動から5秒以内に取得するため、精度が最も低くなります。
(P) プレミアム機能
(*) レポート生成の回数制限が適用されます。

ツールの制限事項

制限事項 Pull API (*) Push API Data Locker SDK
コンバージョンデータ
データ制限 100万行/コール N/A N/A N/A
データ選択オプション データタイプを選択します。限られた項目の選択オプション データタイプ、項目、アプリ内イベントを選択します。 データタイプ、項目、アプリ内イベントを選択します。 いいえ
利用可能なデータ期間 90日 N/A 14日 ライフタイム(SDKで利用可能)

(*) レポート生成の回数制限が適用されます。

実装に関する考慮事項

考慮事項 Pull API Push API Data Locker SDK
コンバージョンデータ
サーバー側の開発 オプション 必須 オプション オプション
データ処理の必要性 オプション 必須 オプション オプション
データ損失のリスク いいえ はい、受信サーバーがダウンしている場合 いいえ アドネットワークの応答に遅延がある場合、少しリスクがあります
クライアントサーバー処理コスト なし なし(データをサーバーに送信する場合を除く)
クライアントサーバーメンテナンス なし なし(データをサーバーに送信する場合を除く)
データ形式 CSVファイル JSONまたはクエリのパラメーター CSVまたはパーケット JSON

特定のコンテキストで発生したローデータの記録は、レポートにまとめられます。例えば、非オーガニックインストール、オーガニックアプリ内イベントなど。説明を簡単にするために、レポートは以下のように分類されています。

  • ユーザージャーニー:ユーザーのアプリに対するジャーニーやエンゲージメントを追跡するために使用します。
    例:クリック > インストール > アプリ内イベント > アンインストール。
  • 機能:所定のAppsFlyer機能に関連しているが、メインのユーザージャーニーの一部ではありません。例えば、アドネットワークへのポストバック、不正と検証ルールレポート、ユーザーレベルの広告収益レポートなど。

レポートの項目

ローデータ項目の手引きには、ユーザージャーニーレポートに関連する項目と一部の機能レポートの項目が含まれています。その原則は以下の通りです。

  • ユーザージャーニー:
    • 共通の項目セットを持っている。
    • 項目の入力状況は、ユーザージャーニーの状況によって異なります。例えば、非オーガニックレポートにはユーザーをもたらしたメディアソースが含まれています。メディアソースが存在しないため、オーガニックレポートのアトリビューションフィールドは入力されません。
  • 機能:ユニークな項目セットを持っているか、ユーザーのジャーニー項目とその機能に関連する追加項目を含んでいます。例えば、SKAdNetworkレポートにはユニークな項目が含まれていますが、ポストバックレポートにはユーザージャーニー項目とパートナーに送信するポストバックに関する追加の項目が含まれています。

ヒント!レポートに慣れるには、レポートを使ってみるのが一番の近道です。データエクスポートページからレポートをダウンロードできます。

分かりやすいように、ユーザージャーニーの項目は、コンテキストに基づいてグループに分けられています。

ユーザージャーニーのローデータ項目グループ

項目グループ オーガニックユーザーに関連 項目の例
アプリ はい App ID, app name, app version, SDK version, ATT
計測

インストール時刻以外は関連しません

Install time, attributed touch time, media source, campaign, adset, ad, partner, retargeting conversion type

コントリビューターの計測 いいえ Contributor partner, match type
デバイス情報 はい Advertising ID, GAID, OAID, device type, customer user ID
デバイスの場所 はい IP address, city, country
イベント

はい

アプリ内イベントレポートでの入力項目:

Event name, event value, event revenue

ユーザージャーニーレポート

Raw_data_-_User_acquisition_.png

ユーザージャーニーの基本

ユーザージャーニーレポートには、ユーザのライフタイム中に発生したイベントについて収集されたデータが含まれます。データは以下のようにレポートに分けられています。

  • ユーザーソース:オーガニックまたは非オーガニック
  • ジャーニーコンテクスト:
    • アプリインストール前の広告へのエンゲージメント(インプレッションとクリック)
    • ユーザー獲得
    • リターゲティング

ユーザー獲得(UA)レポートは以下を含みます:

  • 広告とエンゲージメントがあった潜在的なユーザーのインストール前のインプレッションとクリック。
  • インストールイベント。
  • そのユーザーが実行したその後のアプリ内イベント。

リターゲティングレポートには以下が含まれています:

  • ユーザーがリターゲティングされたときのインプレッションとクリック。
  • コンバージョンイベント:リエンゲージメントかリアトリビューションのいずれか。
  • リエンゲージメントの一環として行われる、その後のアプリ内イベント。注意事項:
    • リターゲティングデータは常に非オーガニックです。
    • リターゲティングアプリ内イベントは、ユーザー獲得とリターゲティングの両方のアプリ内イベントレポートに含まれています。リターゲティング重複計測の方法論を参照してください。

      Raw_data_-_Retargeting.png

ユーザージャーニーを追跡するには、インストールやアプリ内イベントなど、興味のあるジャーニーの一部に関連するレポートを組み合わせます。その後、AppsFlyer ID、イベント時間、レポートタイプでソートしてください。その結果、あるユーザーの時間経過に伴う出来事、つまりユーザージャーニーが見えてきます。

ユーザージャーニーレポートの可用性

  • レポートの可用性は、ご利用の料金プランによって異なります。
  • 次に示すとおり、レポートにはオーガニックユーザー、非オーガニックユーザー、または両方が含まれる場合があります。
  • 過去のローデータのレポートに適用される保存ポリシーは、レポートツールやローデータの出所によって異なります。一般的には、過去90日間のデータが利用可能です。!保持ポリシーは、集約されたデータには適用されません。

ユーザージャーニーレポート

カテゴリ Data Locker固有 レポート項目 オーガニック 非オーガニック
ユーザー獲得 クリック N/A
リターゲティング リターゲティングキャンペーンのクリック リターゲティングは常に非オーガニック
ユーザー獲得 インプレッション N/A
リターゲティング リターゲティングキャンペーンのインプレッション リターゲティングは常に非オーガニック
ユーザー獲得 - インストール
ユーザー獲得 - アプリ内イベント 
ユーザー獲得 - 非オーガニックインストールに紐づくアプリ内広告収入 -
ユーザー獲得 - オーガニックインストールに紐づくアプリ内広告収入 -
リターゲティング - リターゲティング広告に紐づくアプリ内広告収入 リターゲティングは常に非オーガニック
リターゲティング - リターゲティングコンバージョン(リエンゲージメントとリアトリビューション) リターゲティングは常に非オーガニック
リターゲティング - リターゲティングに紐づくアプリ内イベント(リエンゲージメントとリアトリビューション) リターゲティングは常に非オーガニック
リターゲティング   リターゲティングのセッション(リエンゲージメントとリアトリビューション) リターゲティングは常に非オーガニック
ユーザー獲得   セッション
ユーザー獲得 - 非オーガニックアンインストール -
ユーザー獲得 - オーガニックアンインストール -
ユーザー獲得 クロスプラットフォームでのエンゲージメント

ユーザージャーニーレポートの説明

クリックとインプレッション

レポート 特性
コンテクスト ユーザーが広告をクリックまたは閲覧しキャンペーンとエンゲージメントします。
特性 レポートには、ユーザーが広告をクリックまたは閲覧したときの計測リンクとHTTPヘッダーの記録が含まれています。
ユースケース
  • アプリ起動(インストール、リアトリビューション、リエンゲージメント)に至らないキャンペーンを最適化してください。
  • これらのユーザーを別のキャンペーンを使用してリターゲティングしてください。
サンプルレポート クリック
備考

SRNデータは利用できません。

制限されたユーザー 一部のケースでは、プライバシーのルールにより、インプレッションとクリックデータが制限されていたり(ユーザー識別子がない)、まったく利用できない場合があります。メディアソースとプラットフォームによって利用できない場合があります。

インストールとリターゲティングコンバージョン

レポート名

ユーザー獲得:インストール

リターゲティング:コンバージョン
コンテクスト

ユーザーがアプリを初めて起動したとき。

ユーザーがリターゲティング広告とエンゲージメントし、その後アプリを起動します。リエンゲージメントまたはリアトリビューションのいずれかのリターゲティングコンバージョン。

リターゲティング計測ガイドを参照してください。
使用事例
  • AppsFlyerの分析ツールでは利用できない項目を使用して集計レポートを作成してください。
  • 他のレポートと組み合わせることで、高度なクロスセクション分析が可能です。
  • 都市や都市圏など、異なるディメンションでのパフォーマンスを分析しましょう。
  • ターゲティングのために、国、都市、言語によってユーザーをセグメント化します。
  • リターゲティングのためにユーザーのデバイスIDを取得します。
インストールに似ています。
オーガニック vs. 非オーガニック
  • 非オーガニック: アトリビューションとコントリビューターの計測項目グループが入力されています。
  • オーガニック:メディアソース項目は、空白、null、またはorganicのいずれかです。データの取り込み処理の際にこの点を考慮してください。
不適用
サンプルレポート インストール リターゲティングのコンバージョンレポートは、インストールレポートと同じ構造になっています。一部のフィールドは、リターゲティングの観点から入力されます。リターゲティングローデータ をご覧ください。

アプリ内イベント

レポート 特性

レポートの背景

アトリビューション後にユーザーが行った行動(インストール、再アトリビューション、再エンゲージメント)の時系列リスト

特性

  • レポートの構成と項目はインストールレポートと似ています。
  • 専用の項目には、イベントの内容が記載されています。これらにはイベント名、値、収益、時刻が含まれています。

ユースケース

このレポートは、次の目的で使用します。

  • ユーザーのライフタイムにおけるユーザージャーニーを分析することで、インサイトを得ることができます

  • インストールとアプリ内イベントのローデータを組み合わせて、ユーザーの完全なジャーニーを追うことができます。

イベント値

イベント値の項目

イベント値の項目には、イベントに関するデータがJSON形式で入力されます。これをBIシステムに取り込み、さらに分析することができます。

ヒント!Microsoft ExcelのPower Queryを使って、JSONのテキスト文字列からイベントパラメータを解析することができます。


{"af_level":"10","af_user_journey":"3387","arena":"7","char_type":"paladin"}

収益のレポート

AppsFlyerの収益とROIのデータは、イベントで送信された af_revenue から得られます。

アプリ内イベントで af_revenue パラメーターが送信されると、AppsFlyerはこれを使用してイベント収益項目を入力します。AppsFlyerが管理画面や集計レポートの更新に使用するのは、この項目です。

注!af_revenue パラメーターは、生成された実際の収益に関するアプリ内イベントでのみ使用してください。add_to_cart イベントなど、収益に関わるその他のイベントで最終的に確定していない場合は、af_price などの異なるパラメーターを使用してください。

サンプルレポート

アプリ内イベント

備考

  • リターゲティングアプリ内イベントは、ユーザー獲得とリターゲティングの両方のアプリ内イベントローデータレポートに重複計測されます。
  • アプリ内イベントには、起動(af_app_opened)イベントは含まれません。これはセッションのローデータレポートで取得可能です。
  • ジオロケーション:イベントが実行された時点でのユーザーのIPアドレスを使用して算出されます。

セッション

レポート 特性
コンテクスト ユーザーがアプリを開くと、セッションイベントがAppsFlyerに送信されます。セッション間の最小期間のしきい値を超えた場合にイベントが記録されます。
特性

レポートの構成は、アプリ内イベントレポートと同じです。セッション(セッションイベント)は数が多いため、別のレポートにまとめています。

ユースケース ユーザーのアプリに対するエンゲージメントを把握します。
サンプルレポート セッションレポートはアプリ内イベントレポートに似ています。注記:ローデータでは、セッションは launch というイベント名です。

アンインストール

レポート 特性
コンテクスト ユーザーがアプリをアンインストールした記録です。
特性
  • このレポートは毎日更新され、他のユーザージャーニーレポートのように継続的に更新されるものではありません。
  • レポートでは、イベント時間はAppsFlyerがアプリをアンインストールしたと判断した時間を表しており、実際にアンインストールが発生した時刻ではありません。アンインストール測定を参照してください。
使用可能なフィールド
  • ユーザーがオーガニックではないメディアソースから来た場合、メディアソースの項目が入力されます。
  • アンインストールイベントは、ユーザーがアンインストールしたと判断した後にAppsFlyerのサーバーが生成するものと考えてください。そのため、多くの項目が入力されていないことがあります。
  • ユーザーIDは、インストール時に記録されたものが利用できます。CUIDは利用できません。
  • 位置情報に関するデータ項目には、メディアソースとのエンゲージメント(クリックまたはインプレッション)が発生した時点のユーザーの位置が入力されます。エンゲージメントの位置情報が利用できない場合、インストールイベントに紐付けられた場所が使用されます。
サンプルレポート アンインストールに関する注記!この例では、わかりやすくするために、2行目に、関連するデータがある場合にどの項目が入力されるかを示しています。
使用事例
  • アンインストールイベント、デバイス、ユーザー特性を分析しましょう。
  • リターゲティング用にアンインストールイベントのオーディエンスを構築します。

ツール別ユーザージャーニーレポートの可用性

ツール別広告エンゲージメントレポート

レポート データエクスポート Pull API Data Locker Push API SDK
コンバージョンデータ
インプレッション (1) - - - -
クリック (2) - - - -
(1) クリックとインプレッションデータは非SRNにより提供されます。SRNはこのデータを公開していません。

ツール別ユーザー獲得レポート

レポート データエクスポート Pull API Data Locker Push API SDK コンバージョンデータ
インストール
セッション - - - -
アプリ内イベント -
アンインストール - -

ツール別リターゲティングローデータレポート

レポート データエクスポート Pull API Data Locker Push API SDK
コンバージョンデータ
クリック (2) - - - -
コンバージョン(リアトリビューション+リエンゲージメント)
インプレッション (1) - - - -
セッション - - - -
アプリ内イベント -

(1) クリックとインプレッションデータは非SRNにより提供されます。SRNはこのデータを公開していません。

よくある質問

詳細

Meta広告のローデータが表示されないのはなぜですか?

デフォルトでは、Meta広告のローデータは 制限されたメディアソースに紐付けられます。
詳細:Meta広告のユーザーレベルの

タイムスタンプの違いは何ですか?

タイムスタンプは、すべてのレポートに共通です。これにより、異なるレポートを組み合わせることができます。

以下のタイムスタンプが該当します。

  • Attributed touch time:ユーザーが広告に接触した時刻。
  • Install time:アプリが初めて起動された時刻。
  • Event time:イベントが発生した時刻。

特記事項:

  • インストールレポートでは、インストール時刻とイベント時刻が同じになります。
  • アプリ内イベントレポートでは、インストールとイベント時刻は異なります。この差は、アプリの起動からユーザーがアプリとエンゲージメントするまでの経過時間を示すことができます。

コントリビューター項目の目的は何ですか?

コントリビューター項目はインストールに貢献したメディアソースを表示しています。アシストインストールと呼ばれることもあります。Protect360では、ハイジャックされたインストールの計測修正にも使用されます。

キーワード項目と何ですか—非オーガニックインストールで利用できないのはなぜですか?

Google広告やApple検索広告に起因するインストールには、インストールをもたらした広告に関連するキーワードやキーワードIDを含めることができます。

インストールレポートのヒント

ユーザージャーニーの理解

ユーザージャーニーとは、商品の購入やフライトの予約などの目的を達成するまでにユーザーが実行する一連のステップのことです。ユーザージャーニーを分析する背景には、ユーザーがアプリ内で何をしているか、どれだけアクティブか、そして一定期間にどのような価値をもたらしているかを確認するという考えがあります。

ユーザージャーニーは、AppsFlyer IDを活用することで特定およびハイライトすることができます。IDは、デバイスごとにアプリのインストールごとに生成されます。IDは、ユーザーのライフサイクル(インストールからアンインストールまで)を通じて変更されることはありません。ユーザーが自分のデバイスIDをリセットしても、IDは持続します。

インストールレポートとアプリ内イベントレポートは構造が同じなので、1つのレポートに統合することができます。統合されたレポートでは、AppsFlyer IDや顧客ユーザーID(ある場合)を使って集計やフィルタリングを行い、ユーザージャーニーを分析することができます。

 例

アプリとのエンゲージメントが強いユーザー

  • ユーザーは8月20日09:31にアプリをインストールしました。
  • 統合されたレポートでは、9月20日10:31、8月22日15:22、8月25日16:47にユーザーが購入イベントを実行したことを示しています。
  • このことから、ユーザーはエンゲージメントユーザーであると結論づけられます。アプリを起動して1時間後に購入し、インストール後の数日間は継続して購入してくれました。

アプリとのエンゲージメントが弱いユーザー

  • ユーザーは7月30日にアプリをインストールしました。統合レポートによると、8月15日にアイテムをカートに追加していますが、その後の購入イベントはありません。
  • ユーザーが購入を躊躇していることを想定し、ユーザーがカートに入れた商品を使用してリターゲティングすることにしました。

キャンペーンの最適化のためのユーザージャーニーの分析

  • 旅行アプリのユーザー獲得(UA)マネージャーは、インストールレポートとアプリ内イベントレポートをダウンロードし、それらを統合します。
  • そして、アプリ内のユーザージャーニーを見るために、AppsFlyer IDを使ってデータをフィルタリングしたり、集計したりします。
  • AppsFlyerのIDで特定されるあるユーザーが、12ヶ月前にアプリをダウンロードし、数日後にフライトを予約したことに気づきました。
  • その後、ユーザーはいくつかのフライト情報を閲覧しましたが、予約しませんでした。深く調べると、UAマネージャーは同じパターンのユーザーをさらに発見し、より深く掘り下げていきます。
  • これらのユーザーの多くは、メディアソースCで実行しているキャンペーンB広告Aからきていることが分かりました。さらに、この広告とキャンペーンは、特定の目的地に旅行したいユーザーをターゲティングしていることが分かりました。
  • ユーザージャーニーを分析することで、UA担当者はキャンペーンのターゲティングが狭すぎたり、ユーザーが十分にアプリとエンゲージしていないということが判明します。

機能レポート

プラットフォームで利用可能な追加機能に関するレポート

ポストバック

アドネットワークに送信されたデータのコピーを確認するには、ポストバックレポートを使用します。例えば、データ乖離の調査に使用できます。これらのレポートは情報提供を目的としており、アドネットワークの連携に必要なものではありません。

ポストバックレポート(データエクスポートページとPull APIで利用できます)

レポート項目 成果が紐づくメディアソースに送信されたイベント
インストール 非オーガニック (UA) インストール
アプリ内イベント 非オーガニックのアプリ内イベント

リターゲティングコンバージョンポストバック

リターゲティング(リエンゲージメントとリアトリビューション)

リターゲティングアプリ内イベント

リターゲティングアプリ内イベント

ポストバックレポートの追加項目

項目 備考
Postback URL

収益などの一部の値は、各項目に表示されないことがありますが、これらのデータはPostback URLの項目で確認できます。

Postback method  
Postback HTTP response code 200:アドネットワークがポストバックを正常に受信したことを示します。
Postback error message   

Protect360と検証ルール

  • Protect360検証ルールのローデータレポートを参照してください。
  • アドネットワークと代理店は、広告主からProtect360と検証ルールにアクセスするための権限を付与してもらう必要があります。 

連携済みパートナーに、Protect360へのアクセス権限を付与するには、以下の対応を行ってください。

  1. コラボレーション > アクティブな連携に移動します。
  2. 連携済みパートナーを選択してください。
  3. 権限タブにて、Protect360管理画面とAPIでのローデータへのアクセスを許可するをオンにします。
  4. アプリ内イベント(CPA)管理画面へのアクセスを付与するには、アプリ内イベントの集計データへのアクセス権限を付与するもオンにしてください。