概要:ベーシックレシート検証により、アプリ内購入による収益を計測し、正確なROAS測定値を取得します。クローズベータに参加するには、担当のカスタマーサクセスマネージャーへご連絡ください。
ベーシックレシート検証について
広告主は、ベーシックレシート検証を使用して、Google PlayやApp Storeからのアプリ内購入を検証および計測し、正確なROAS測定値を取得できます。
ベーシックレシート検証は、すべてのご契約プランにおいて無料で利用できます。
注意
ROI360のアプリ内課金(IAP)とサブスクリプション収益測定を使用して、以下を測定することを検討してください:
- Google Play Console(Android) または App Store Connect(iOS) のいずれかを通じて管理されるプロダクトおよびサブスクリプションのアプリ内購入によるすべての収益
- 払い戻し
- 保留中および繰り延べ取引の収益(Android)
- アプリ内外で発生するサブスクリプション関連のイベント(更新、トライアルからのコンバージョン、キャンセルなど)
ROI360ソリューションには、次のような特徴もあります:
- 重複するトランザクションが記録されていないことを確認します。iOSの場合、これにより、ファミリー共有アカウントが理由の重複が記録されないようにすることもできます。
- AppsFlyerがApple App Storeのトランザクションを広告主に転送できるようにします。
- 真の収益データ、つまりストア手数料と税金を考慮した純収益データを提供します。
ベーシックレシート検証の実装手順
以下の表に記載されている設定手順の順序に正確に従って、最適な精度と購入収益のレポートを確保してください。そうしないと、レポートが永続的に不正確になってしまう可能性があります。各ステップの詳細は、表の後のタブに記載されています。
ステップ | タスク |
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1 |
レシート検証用のGoogle Playキーを生成します。 |
2 |
レシート検証用のiOS App Storeキーを生成します。 |
3 |
Android および iOSのAppsFlyer SDK validateAndLogInAppPurchase 関数を実装します。 注:この関数を呼び出すと、af_purchase アプリ内イベントが生成されます。そのため、レシート検証時に af_purchaseのイベントを生成しないでください。生成してしまうと、重複して収益イベントが計測されてしまいます。 |
4 |
validateAndLogInAppPurchase関数が実装されたAndroidアプリと iOSアプリのバージョンをリリースします。 |
ステップ 1:レシート検証用の Google Playキーを生成する
はじめる前に:
- ベーシックレシート検証の設定は、Google Cloud Platform と AppsFlyerの管理画面で実行される手順で構成されます。設定中は、Google Cloud PlatformとAppsFlyerのタブを開いたままにしておくことをおすすめします。
- AppsFlyer管理画面でのセットアップには、管理者(アドミン)権限が必要です。
以下のタブの手順に沿って、Google Play キーを生成してアップロードします:
1.1 Google Playデベロッパーアカウントを Google Cloudプロジェクトに紐付け
- Google Play Consoleで、 Google Play デベロッパーアカウントに移動します。
- アカウントをGoogle Cloudプロジェクトに紐付けます。手順については、こちらのGoogleヘルプのトピックを参照してください。
- Google PlayデベロッパーAPIを有効にします。手順については、こちらのGoogle ヘルプのトピックを参照してください。
1.2 サービスアカウントの作成
- Google Cloudに移動し、1.1で紐付けたプロジェクトを開きます。
- プロジェクトでIAMと管理者 > サービスアカウントの順で移動し、サービスアカウントを作成をクリックします。
- サービスアカウントの作成ページで、サービスアカウントの詳細ステップを完了します。サービスアカウント名を覚えておいてください。これは、手順 1.4 で必要になります。
- 作成して続行をクリックします。
- このサービスアカウントにプロジェクトへのアクセス権を付与するステップで、 Pub/sub subscriberロールを選択します。
- 続行 > 完了をクリックします。
1.3 アカウントのプライベートキーをダウンロードします。
1.4 APIアクセス権限の設定
- Google Play Consoleで ユーザーと権限に移動します。
- ユーザーと権限リストで、 1.2 で作成したサービスアカウントを見つけて、管理をクリックします。
- 権限セクションで、 アカウント権限タブを開き、以下両方を選択します:
- 財務データの確認
- 注文とサブスクリプションの管理
- ユーザー招待をクリックし、招待を送信をクリックします。
1.5 ベーシックレシート検証の検証と構成
- AppsFlyerのベーシックレシート検証タブで、キーの検証 をクリックして、アップロードしたJSONファイルが正しいことを確認します。注:サービスアカウントの認証情報と権限を設定した後、それらを使用できるようになるまでに最大24時間かかる場合があります。これにより、キーの検証または検証テストの実行時にエラーが発生する可能性があります。
- Google Playでの購入を検証するをオンにします。
- 保存をクリックしてください。
ステップ 2:レシート検証用の iOSアプリストアキーの生成
はじめる前に:
-
ベーシックレシート検証の設定は、App Store Connectと AppsFlyer管理画面で実行される手順で構成されています。設定中は、App Store Connect と AppsFlyerの両方のタブを開いたままにしてください。
- AppsFlyer管理画面でのセットアップには、管理者(アドミン)権限が必要です。
ベーシック購入レシート検証を構成:
- App Store Connectで、アプリに移動し、関連するアプリを選択します。
- App Store Connect で、ユーザーおよびアクセス> キー の順で移動し、キータイプリストから App Store Connect APIを選択します。
- +をクリックして APIキーを生成します。
- APIキーの名前を入力し、アクセスで「Admin」と入力します。
- 生成 をクリックします。
- ダウンロードをクリックして、APIキーをダウンロードします。注:キーは一度しかダウンロードできません。
- AppsFlyer管理画面 左メニュー 設定 > 収益設定 を選択します。
- リストから対象のアプリを選択します。
- ベーシックレシート検証タブで、
をクリックして p8 ファイルをアップロードします。
- App Store Connect で、先ほど生成したキーのキー IDをコピーし、AppsFlyerのKey IDのベーシックレシート検証設定に貼り付けます。
- App Store Connect で Issuer ID をコピーし、AppsFlyerの Issuer ID のベーシックレシート検証設定に貼り付けます。
- AppsFlyerのベーシックレシート検証設定で、 キーの検証 をクリックして、入力したキーが正しいことを確認します。
- Apple App Storeでの購入を検証するをオンにします。
- 保存をクリックします。
ステップ 3:validateAndLogInAppPurchase (Beta) 関数の実装
iOSとAndroid 向けのvalidateAndLogInAppPurchase
関数(ベータ版)を実装すると、Google Play とApp Storeで行われたアプリ内購入をアプリで記録できます。
関数の実装:
- Android開発者に、AppsFlyer Android SDKの実装手順に従うよう伝えてください。
- iOS開発者に、AppsFlyer iOS SDKの実装手順を確認するよう伝えてください。
ステップ4:validateAndLogInAppPurchase 関数でアプリのバージョンをリリース
開発者が validateAndLogInAppPurchase 関数を実装した新しいアプリバージョンをリリースする前に、次のことを確認してください:
- これまでのすべての手順が完了している。
- 購入として計測したいアプリ内イベントが、AppsFlyerで設定した検証ルールのいずれからもブロックされていない
参考
アプリ内購入イベントとパラメーター
以下では、アプリ内購入イベントとそのパラメーターについて説明します。含まれているパラメーターの説明については、イベントパラメーター辞書を参照してください。
アプリ内購入で記録されるイベントは次のとおりです: af_purchase
すべての購入イベント:
- S2Sイベントと見なされます。
- ローデータレポートでも取得できます(データタイプ名:オーガニック / 非オーガニックのアプリ内イベント)。
- 広告媒体などのパートナーへポストバック可能です。
- SKAN Conversion Studioで計測するKPIとして設定できます。
イベントには、次のパラメーターが含まれます:
- af_environment: サンドボックスまたは本番(iOSのみ)
- af_validation_type: basic
- af_product_id
- af_transaction_id (iOS のみ)
- af_purchase_token (Android のみ)
- af_revenue
- af_currency
- af_validated: true または false
- af_store: app_store または google_play
- リクエストで開発者が指定したその他のパラメーター
- appsflyer_id
- customer_user_id
- advertising_id
- idfa
- idfv
- att
- os version
- app version
- ip
- geo
- custom_data
レシート検証のフロー
以下のような流れで、レシート検証を行います:
- エンドユーザーがアプリ内課金を実行。
- アプリストアが、課金が成功したことをアプリへ通知。
-
アプリ開発者が、SDKのレシート検証の機能を呼び出す:
validateAndLogInAppPurchaseInAppPurchase
- SDKがAppsFlyerの検証サービスを呼び出す。
- AppsFlyerが、課金が不正なものではないことを確認するために検証。
- 検証が成功した場合、AppsFlyerが内部で通常の af_purchase のイベントを作成。それ以外の場合、作成されたイベントを不正イベントとしてタグ付け。(Protect360経由で確認可能)
- AppsFlyerの検証サービスが、レスポンスをSDKに転送。
- SDKがレシート検証のレスポンスをアプリへ転送(成功または失敗)。
レシート検証が失敗した場合、そのイベントはブロック済アプリ内イベントローデータレポート内に表示されます(Protect360 を契約している場合に利用可能)。
特性と制限
特性 | 備考 |
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対応アプリストア |
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iOS sandbox apps |
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