AppsFlyerの計測は、アトリビューションフローにおけるクリックの情報に依存しており、AppsFlyerがインストールを広告に紐づけて計測するには、クリックの情報を予め記録する必要があります。
エンドユーザーが広告やバナーをクリックすると、次の処理が行われています:
- ユーザーがAppsFlyerへリダイレクト
- AppsFlyerがクリックを記録
- AppsFlyerがユーザーをアプリストアへリダイレクト
- ユーザーがアプリをインストール
- AppsFlyerがそのインストール成果を媒体へ紐付け
Server-to-Serverでのクリック送信
- パートナー側でユーザーを直接ストアへ遷移させたい場合には、Server-to-Server(S2S)の形式でAppsFlyerへクリックを送信する必要があります。
- ユーザーをストアに直接リダイレクトすることで、リダイレクト数が減り、ユーザー体験が向上します。
- S2SクリックURLは、通常のクリック計測URLに似ています。唯一の違いは、S2SクリックURLには
&redirect=false
のパラメータを含める必要があるという点です。このパラメータがあることで、AppsFlyerはこのURLがS2Sクリックのものであり、クリックしたユーザーのリダイレクトの挙動をパートナー側が担うものと認識します。
リファラ or 端末IDを添えたS2Sクリック
S2Sクリックでのインストールの計測は、AppsFlyerの計測モデルで説明されているマッチング手法と同じものを利用しています。
推奨かつ最も正確な計測方法は、インストールリファラ (Androidのみ) もしくはIDマッチングです。確率論的モデリングでの計測もサポートしていますが、他の計測手法が利用できなかった場合にのみ利用することをおすすめします。
利用可能な計測方法
リファラ
パートナーがユーザーをストアに直接リダイレクトさせる場合、パートナーはユーザーが遷移するストアURLと、AppsFlyerに送信するS2SクリックURLに、それぞれGoogle Playリファラーを追加することが可能です。
これにより、AppsFlyerはS2Sクリックの計測方法としてリファラを利用できるようになります。
パートナーが生成するリファラ(ID)情報は必ずクリック毎にユニークである必要があるので、以下のルールに従ってください。
- 冒頭には媒体名を記載してください。
- 続いて、クリック毎にユニークなトランザクションIDを含めてください。
例:NetworkA_1234567
ストアURLでは、referrer パラメーターにトランザクション IDを含めたリファラ情報を付与してください。
例:
https://play.google.com/store/apps/details?id=app_name&hl=en&referrer=NetworkA_1234567
同じく、AppsFlyerへ送信するS2Sクリックにもこのリファラ情報を追加する必要があります。リファラ情報は、af_ref
のパラメータを使って追加してください。詳細は以下のサンプルを参照してください。
端末ID
端末IDは、以下のいずれかを使用してクリックURLに追加してください:
Android
- AndroidのAdvertising ID (GAID)を利用することを最も推奨します。
- GAIDが送信できなかった場合に、取得可能であれば代わりにAndroid IDを使用してください。(SHA1でのハッシュ化にも対応しています。)
Android識別子の各パラメータ
-
&android_id={android_id}
&sha1_android_id={sha1_android_id}
&advertising_id={advertising_id}
&sha1_advertising_id={sha1_advertising_id}
iOS
&idfa={idfa}
&sha1_idfa={sha1_idfa}
確率論的モデリング
確率論的モデリングでの計測を実装するには、このセクションで記載している各種パラメータを、クリックURLもしくはHTTPリクエスト経由で送信する必要があります。
パラメーター |
取得方法 |
---|---|
端末の言語設定と地域情報 af_lang |
NSString *language = [[NSLocale preferredLanguages] objectAtIndex:0]; [推奨]言語と地域情報を提供してください。 例: en-US |
User-agent af_ua |
ユーザーエージェントはURLエンコードされている必要があります。 iOS端末用のユーザーエージェントを、以下のフォーマットで抽出してください: |
端末のIPアドレス af_ip |
推奨:可能であれば、af_ipのパラメータを使用する形で端末のIPアドレスを提供してください。 その他のオプション:利用可能な場合には、AppsFlyer側でX-Forwarded-For内のIPを利用します。 |
S2SクリックURLの例
以下のURL例は、読み解きやすいようにデコードした状態のものです。
S2Sクリックを送信する際には、必ずエンコードしてください。
Android
端末IDを追加したもの:
https://app.appsflyer.com/com.appsflyer.sampleapp?pid=media_source&c=campaign_name
&advertising_id=f506****-****-****-****-***********&redirect=false
Google Play リファラを追加したもの:
https://app.appsflyer.com/com.appsflyer.sampleapp?pid=media_source&c=campaign_name
&af_ref=NetworkA_1234567&redirect=false
iOS
端末IDを追加したもの:
https://app.appsflyer.com/id32********?pid=media_source&c=campaign_name
&idfa=f506****-****-****-****-***********&redirect=false
S2Sクリックの送信タイミング
S2Sクリックはリアルタイムに送信してください。(つまり、パートナーはユーザーをアプリストアへリダイレクトさせた直後に、S2Sクリックの情報をAppsFlyerへ送信してください。)
S2Sクリックの情報がリアルタイムに送信されなかった場合、AppsFlyerはそのインストールを正しく紐付けることができない可能性があります。
警告
S2Sクリックの情報を溜めて一括で送信することはせずに、ユーザーが広告をクリックした後すぐに個別に送信してください。
そうしないと、AppsFlyerは成果を紐付けることができず、パートナーにとっても収益損失につながる可能性があります。