概要:AppsFlyerデータをSalesforce Marketing Cloud (SFMC) アカウントと連携し、メールキャンペーンからシームレスにディープリンクを実行しましょう。このフローでは、クリックを記録するブランド独自ドメイン上のユニバーサルリンクに対するSFMCサポートを利用します。
はじめに
ESP (Email Service Providers) は、セグメント化されたユーザートラフィックを獲得するための有効な手段です。ただし、ESPにおける一般的な課題でもありますが、一部のESPは正確なアトリビューションとディープリンクに対応していません。
ESPは、独自のESPクリック記録ドメインでディープリンクURLを加工します。この手順では、iOS ユニバーサルリンクのプロセスが中断されることがよくあります。しかし、クリックを記録するドメイン上でユニバーサルリンクをサポートするESPも存在し、その場合ディープリンクとクリックの記録が実行できます。
Salesforce Marketing CloudとAppsFlyerの連携
iOS ディープリンクをサポートするには、以下の手順1~4が必要です。
前提条件
AppsFlyer iOS SDK バージョン 4.9.0
iOSユニバーサルリンク用に、SFMC環境で次の操作を実行してください。
- Sender Authentication Package (SAP) を購入し実装する
- SSL証明書 (SSL設定とも呼ばれる) を購入し、SSLリクエストフォームを提出する
※Sender Authentication Package と SSL証明書を取得するには、Salesforce のアカウント担当者に問い合わせるか、Salesforce Helpからサポートケースを提出してください。
AppsFlyer Android SDK バージョン 4.9.0
SFMCはAndroidのアプリリンクをサポートしてないため、URIスキームのディープリンクがまだサポートされています。SFMCからAndroidアプリ内でディープリンクをサポートするために、特に必要な操作はありません。
ステップ1:SFMCでクリックを記録するドメインを設定する
クリックを記録するドメインを設定するには、次のSFMCの公式ガイドに従ってください。
ステップ2:SSL証明書をSFMCにアップロードする
iOS ユニバーサルリンクが正しく機能するためには、クリックの記録ドメインに、SFMCアカウントにインストールされている必要があるドメインのSSL証明書が含まれている必要があります。SSL証明書の設定手順については、SFMC公式ガイドを参照してください。
ステップ3:SFMCでディープリンクを設定する
SFMCのメールからディープリンクを有効にする方法:
- SFMCアカウントにログインし、[Email Studio] ビューを開きます。
- [Admin] タブをクリックします。
- サイドメニューにて、[ディープリンク]をクリックします。このビューでは、新しいディープリンク連携を設定したり、既存の設定を変更したりできます。
- 新しい設定を作成するには、[Create] (作成) ボタンをクリックし新しいAppIDを入力します。AppIDの値は、AppleデベロッパーのTeam IDとBundle IDの組み合わせた値です。これらの値は両方ともApple Developerアカウントから取得できます。
例
チーム ID プレフィックス 5UABCDFGH とバンドル ID com.your.app を指定すると、次の値を入力する必要があります:5UABCDFGH.com.your.app
- ユニバーサルリンクとディープリンクの設定は、SFMCがApple App Site Association (AASA) ファイルを設定した時点で完了します。このプロセスには数時間かかる場合があります。生成されたファイルは、次のURLを使用して確認できます。
https://<click_recording_link_domain>/apple-app-site-association
ステップ4:AppsFlyer SDKを設定する
注意
まだ行っていない場合は、アプリがOneLinkでディープリンクに対応できるよう設定されているか確認します。
前述のようにユニバーサルリンクをサポートするようにクリック記録のドメインを設定したあと、アプリでディープリンクの設定をし、ユニバーサルリンクへ対応する必要があります。
- Xcodeでクリック記録のドメインを関連付けます:
- クリック記録のドメインをSDK API
setResolveDeepLinkURLs
に提供します。このAPIを、SDK初期化の前に呼び出す必要があります。詳細は、こちらのSDK実装手順をご覧ください。AppsFlyerLib.getInstance().setResolveDeepLinkURLs("click.example.com");
-
重要!Movable Ink (MI) をSalesforceと連携して使用している場合は、MI CNAMEと内部ドメインをMIアカウント担当者から入手し、Salesforceのクリックリンクに加えて、
setResolveDeepLinkURLs
に追加する必要があります。例:AppsFlyerLib.getInstance().setResolveDeepLinkURLs("salesforce-click.example.com", "mi.example.com", "example.micpn.com");
-
重要!Movable Ink (MI) をSalesforceと連携して使用している場合は、MI CNAMEと内部ドメインをMIアカウント担当者から入手し、Salesforceのクリックリンクに加えて、
- ユニバーサルリンクのクリックによってアプリが呼び出されると、AppsFlyer SDKはディープリンクを分析し、基礎となるOneLinkを抽出します。全てのディープリンクパラメーターは、その後ディープリンクのロジックを実行するために、onAppOpenAttribution API に伝達されます。
SFMC経由でOneLinkを含むメールを送信する
- OneLinkリンクを手動で作成するか、AppsFlyer ダッシュボードのOneLink画面で作成します。
- OneLinkの作成時に、URLはすべてのパラメータ値をエンコードします。
- これらは強く推奨されるパラメーターです。
pid メディアソース メディアソースを指します。 c campaign name 成果が紐づくキャンペーンです。 af_dp deep-link URL ユーザー向けのディープリンクリダイレクトです。 af_web_dp desktop redirect デスクトップユーザー向けのリダイレクトです。 af_ios_url アプリをインストールしていないiOSデバイスユーザー向けのリダイレクトです。
af_android_url アプリをインストールしていないAndroidデバイスユーザー向けのリダイレクトです。
- Salesforce Email Studioで作成されたメールにリンクをコピーします。
- Salesforce Marketing Cloudでは、以前に設定されたクリック記録ドメインとのリンクがラップされるようになりました。
- クリック記録ドメインをクリックすると、OneLink計測リンクにリダイレクトされます。
例
読みやすさを考慮して、URLパラメーターはURLエンコードされません。
https://example.onelink.me/ABcd?pid=Email&c=Spring_Newsletter&
af_dp=testapp://path/to/content&af_web_dp=https://www.example.com/path/to/content&
af_ios_url=https://www.example.com/path/to/content&af_android_url=https://www.example.com/path/to/content
リンクのテスト
計測リンクのテストをする方法:
- 適切なOneLink URLを作成します。
- メールに配置します。
- 自分宛にメールを送信します。
- リンクをクリックします。
- デバイスにアプリがインストールされている場合は、そのアプリを起動する必要があります。
- 関連するAppsFlyer SDKのディープリンクAPIが実装されている場合は、関連するコンテンツにディープリンクします。
- AppsFlyer管理画面にクリックが計測され、該当するメディアソースおよびキャンペーンに紐づいているべきです。
- クリックはSalesforceデータに表示されます。