セルフレポーティングネットワーク(SRN媒体)について

概要:このページでは、セルフレポーティングネットワーク(SRN)の計測、ディープリンク、iOSの影響、よくある質問について説明しています。 

AppsFlyerと連携しているSRN

SRN ロゴ
Apple Search Ads
Google Ads
GoogleMarketing Platform
Meta広告
Snapchat—アドバンスSRN snapchat_logo.png
Tencent Social Ads blobid0.jpg
TikTok for Business — アドバンスSRN TTFB_logo__4C_horizontal_black.png
X Ads X Ads logo.png
Yahoo (Oath: Ad Platforms / Yahoo Gemini) verizonmedia.png
Yahoo! Search Ads

注意:SRNはそれぞれユーザーレベルのデータ利用とデータ保持に関する制限があります。

計測

AppsFlyerの計測リンクを使用してAppsFlyerにイベントをレポート計測する非SRN(アドネットワーク / 通常連携媒体とも言う)とは異なり、SRNは、AppsFlyerからインストールが通知されたときに端末IDを使用して自己アトリビューションします。iOSアプリの場合、 SKAN集約式 高プライバシーポストバックフレームワーク がアトリビューションに使用されます。

SRNと非SRNの両方のAppsFlyerアトリビューションは、以下に基づいています: 

  • ラストタッチとマルチタッチのロジック
  • AppsFlyerは通常の計測ロジックを使用して、関連するインプレッションとクリックのデータを順番に並べます。

SRNとの計測はどのように行われますか?

SRNは、新規インストールやアプリ内イベントなどのイベントを次の方法でAppsFlyerにレポートします; 

  • SRNはAPIを使って計測プロバイダーと通信しています。
  • サードパーティーの計測プロバイダーは、インストールを検出すると広告IDを使って各SRNへ問い合わせます。
  • 関連する広告のクリックやインプレッションの詳細をレポートします。

AppsFlyerがアトリビューションを実行した後、アプリ内ポストバックは、パートナーのデータ保持期間中SRNに送信されます。

アトリビューションはアドバンス—SRN でどのように機能しますか?

アドバンスSRNは、SRNと同じ方法でアトリビューションされます。ただし、アドバンスSRNは、デバイスID(IDFA)が取得できない場合にも、 集約式高プライバシーフレームワークを使用し、計測リンクを介したIDマッチング確率的モデリングを使用して、アトリビューションできます。

インストール計測

潜在的なアプリユーザーは、アプリをインストールする前に複数の広告に接触していることがあります。一般的に、アトリビューションプロバイダーは、広告主にラストタッチアトリビューションを提供します。これにより、実際のインストールの直前に発生したラストクリックにインストールが紐付けられます。

ユーザーがアプリをインストール後、初回起動した時:

  • AppsFlyerは以下の状況を確認します:
    • アプリがSRNからのトラフィックを受信するように連携設定されていること
    • そのユーザーが広告IDを持っていること
  • 両方の条件が満たされた場合、AppsFlyerは広告IDを使ってSRNに問い合わせます。 
  • AppsFlyerは各SRNからの成果主張を考慮した上で、最終的な成果の紐付けを行います。

インストール計測の例:

例A: アシストアトリビューション

SRN_1.png

月曜日: ネットワークAがユーザーのクリックを報告します。

火曜日: ネットワークBが動画広告のエンゲージメントを報告します。

水曜日: ネットワークCが再生可能な広告へのクリックを報告し、30分後にインストールが発生しました。

AppsFlyerは、このインストールをネットワークCの成果と計測し、ネットワークAとBへは、インストールをアシストしたクレジットを付与します。

AppsFlyerでは、広告主にアシストデータ(インストールの前に発生した直接成果が紐付かない広告接触)を提供しています。これにより、広告主はマルチタッチまたは部分的なアトリビューションモデルをカスタマイズできます。詳細については、アシストインストールの説明を参照してください。

例B: ラストクリックアトリビューション

SRN_2.png

ネットワークD (SRN)は、ネットワークCの数分前にクリックを報告します。

ネットワークC は通常の計測連携を使用しています。

AppsFlyer は、最後にクリックされたネットワークCへインストールを紐づけます。

アトリビューション期間について

アトリビューション期間には、クリックルックバックとビュースルールックバックの2つの期間があります。 一部のSRNは、インプレッションあたりのコスト(Cost Per Impression = CPM)とアクションあたりのコスト(Cost Per Action = CPA)に基づいて、広告主に課金します。これらは、1〜28日以内に発生したクリックまたはインプレッションに基づいています。

AppsFlyerは、インストール、アクティビティ、有効なインストールあたりのコスト(Effective Cost PEr Install = eCPI)、および有効なアクションあたりのコスト(Effective Cost Per Action = eCPA)を、広告主の優先する計測方法とルックバック期間に基づいて計測します。

広告主は、SRN側のアトリビューションルックバック期間とビュースルーモデルに基づいて広告料金を支払う必要がある場合があります。

  • 広告主は、AppsFlyerによる第三者的なユニバーサルな効果計測により、広告費を最適化し適切に分配することを期待しています。
  • それはなぜでしょうか?AppsFlyerは、広告主が定義した条件に基づいて実際のeCPIおよびeCPAを報告するためです。
  • SRNは独自の支払い条件を定義することが多いため、短期的にはメリットがあります。ただし、広告主は第三者の計測プロバイダーを使用してこれを修正します。

SRNにおけるディープリンクについて

リンクがクリックされた際にアプリを開くには、AppLink / Universal Link / URIスキームを設定しておく必要があります。しかし、アプリ内の特定のページやアクティビティへのディープリンク、またはディファーどディープリンクを実行する際、SRNはAppsFlyerのディープリンク機能を利用せず、独自の方法を使います。 

それでは、ユーザーをディープリンクし、SRNから関連データを取得するにはどうすればよいでしょうか?

ディープリンクでの直接起動

ユーザー端末がディープリンクを実行すると、AppsFlyerディープリンクメソッドを呼び出さずにSRNとの直接ディープリンクが実行されます。以下の例では、広告をクリックした既存のユーザーはFacebookの方法を使用してアクティビティに直接リダイレクトされますが、新しいユーザーはAppsFlyerのコンバージョンデータを使用して同じエクスペリエンスを得ることができます。詳細:Meta広告でディープリンクにOneLinkを使用する

 例

GreatApp社のモバイルマーケターであるジルは、Facebookで一般ユーザーをターゲットとしたディープリンクキャンペーンを実施することにしました。
そのキャンペーンでは、広告をクリックした全ユーザーを「ボーナス」のアクティビティへリダイレクトさせます。
もう1人のモバイルマーケターであるJackは、コンバージョンデータを取得した後の挙動として以下のロジックを追加しています:

  1. それがFacebookに起因するものかどうか("is_fb=true"か)
  2. trueの場合、広告グループのパラメータの値を取得する
  3. その値に「bonus」というテキストが含まれている場合は、ユーザーを「bonus」のアクティビティへ遷移させる

ディファードディープリンク

ディープリンクでの直接起動に対し、SRNでのディファードディープリンクはAppsFlyerのGCD APIを使用することで可能です。 
AppsFlyerがコンバージョンデータの情報を受け取り、アプリの初回起動時にそのデータが利用可能になります。
新規ユーザーがSRN上のリターゲティングキャンペーンをクリックした後にアプリインストールを行うことになった場合に、AppsFlyerが取得したコンバージョンデータを利用することで、初回起動時アプリ内で新規ユーザーを特定ページへ遷移させることが可能です。

しかし、SRNの場合、通常のAppsFlyerのディープリンクパラメーターは、ディープリンクデータの一部として存在しません。アプリ内でこのデータを使用するには、開発者はキャンペーン、広告セット、単体の広告名など、利用可能なパラメーターに基づいて、更なるロジックを使用する必要があります。

注: メタ広告の場合  Googleインストールリファラーメカニズムを使用する Androidアプリでは、GCD経由のディファードディープリンクを利用できます。iOSアプリでは使用できません。

iOSに関する注意事項

ほとんどのSRNは SKAdNetwork をサポートし、AppsFlyer との必要な連携を行っています。

iOS14.5におけるSRN計測への影響

iOS 14.5以降、 ユーザーが広告主とパブリッシャーの両方のアプリでATTに同意すると(両者同意)、 SKAdNetworkダッシュボードに反映されているSRNインストール 従来のダッシュボードにも表示されます

 注意

  • 従来のオーバービューなどの画面では、SRNに紐づくインストール数は減少する傾向にあります。SRNのパフォーマンスを評価する際には、SKANオーバービューの数値も参考にしてください。全体傾向としては、SRNに紐づくインストール数が減少し、それに伴いオーガニックインストールの数が増加することが予想されます。ただし、アドバンスSRNの場合、広告IDがない場合にもアトリビューションされるため、影響は低くなります
  • SKANオーバービューの数値はインストール発生後48-72時間後に更新されます。
  • Apple Search Ads(ASA)によるインストールは、SKANオーバビューでは計測されません。

SRNへのイベントポストバックの送信について

SRNへのポストバック送信は、そのポストバックにデバイスIDが含まれているかどうかに依存し、この送信されたデバイスIDによってSRNはユーザーアクションを自身で計測(≒セルフアトリビューション)することが可能になります。現在、ATTに同意しないiOS14ユーザーも多く存在しており、デバイスID(IDFA)へのアクセスを許可していないため、以下のような事象を想定しておく必要があります:

  • SRNへのポストバック数の減少
  • インストールを含むすべてのイベントを計測しているAppsFlyerとSRN間でのイベントポストバック数の乖離

 注意

  • IDFAがない場合、インストール、アプリ起動、アプリ内イベントのポストバックは SRNに送信されません(Google 広告のこのシナリオを除く)。ただし、一部のアドバンスSRNは、IDFAがない場合に集計レベルのポストバックが送信されます。
  • クリックアドネットワークは、イベントポストバック情報を自社で紐づけるためにデバイスIDではなく、独自のトランザクションIDを使用するため影響を受けません。

よくある質問

SRNでのリターゲティング計測はどのように機能しますか?

非SRNからのリターゲティングクリックは、リターゲティング計測リンク上にある is_retargeting=true パラメーターによって容易の特定できます。
ただし、SRNの場合、このようなパラメーターは存在しません。代わりに、SRNのリエンゲージメントを有効にするには、AppsFlyerは別のロジックを使用します。

  • 前提条件:
    • アプリ設定ページにて、リターゲティング広告の計測を有効にするをオンにしてください。
    • 連携済みパートナー画面で SRNを選択し、リターゲティング計測設定をオンにします。
  • AppsFlyerはアプリが起動されるたびに、アプリに対するキャンペーン広告とデバイスIDの最近のエンゲージメントについてSRNに問い合わせます。
    • SRNが広告接触に関する詳細なレスポンスを返してきた場合、AppsFlyer側では広告接触が設定されたルックバック期間内であり、リエンゲージメントを再計測するまでの最小期間を超えているかどうかを確認します。
    • ここで検証されたエンゲージメントがリエンゲージメントとして計測され、SRNに成果が紐付けられます。

SRNにおける誤ターゲティングとは何ですか?

SRNキャンペーンでは特定のオーディエンスをターゲティングすることが多いですが、これは常に発生するわけではありません(ユーザー獲得キャンペーンによる非利用ユーザーおよびリターゲティングキャンペーンにおける既存ユーザーなど)

1つのSRNを使用してユーザー獲得キャンペーンとリターゲティングキャンペーンの両方を実行すると、ユーザーの誤ターゲティングにつながる可能性があります。その結果、意図しないトラフィックに対して料金が発生することがあります。

シナリオ: AppsFlyerの管理画面上で、ユーザー獲得キャンペーンの計測設定が有効になっているSRNがあるとします。

  • アプリ起動毎にAppsFlyerはSRNに問い合わせて、直近でその広告ID(ユーザー)による広告接触があったかどうかを確認します。
  • もしそのSRNで広告接触があった場合、
    • SRNは対象となる広告キャンペーン名を添えてレスポンスを返します。
    • AppsFlyerは、初回起動であるかどうかを判断し、それに応じて計測します。
      初回起動:新規インストールはキャンペーンに紐づきます。
      2回目以降の起動:リターゲティングイベントがキャンペーンに紐づきます。

結論: ユーザー獲得キャンペーンでリターゲティングコンバージョンを取得するのは非効率的です。

誤ターゲティングの問題点について

AppsFlyerのデータアナリストは、特定の月のMeta広告のユーザー獲得キャンペーンを確認しました。

  • リターゲティングの計測設定は有効でした。
  • キャンペーン全体の30%において、ターゲットユーザーの少なくとも15%が既存のアプリユーザーでした。
  • キャンペーン全体の5%において、ターゲットユーザーの少なくとも40%が既存のアプリユーザーでした。
  • 結論:SRNユーザー獲得キャンペーンでは、10人に1人のターゲットユーザーが既に既存のユーザーです。

mistargeted_users.png

誤ターゲティングの問題解決

基本的な解決策: ユーザー獲得キャンペーンの配信対象から既存のアプリユーザーを除外しましょう。

  • そうすることで、SRNは潜在的な新規ユーザーのみをターゲティングします。
  • また、同じ予算で新規ユーザー獲得の結果を最大化するでしょう。
  • 定期的、また手動でも構わないので、たとえば月に1回、キャンペーンを更新しましょう。
  • ただし時間差があるため、既存ユーザーがアプリをインストールしてから最初の1か月間は、ユーザー獲得キャンペーンの配信ターゲットとなる可能性があります。

AppsFlyerのプレミアム機能である Audiences を使うことで、任意のセグメントを使ったユーザー郡のデータを毎日数十の広告ネットワークに自動送信できます。

弊社の独自調査では、誤ターゲティングを解決することでマーケティングやユーザー獲得の取り組みにも劇的な影響を与える可能性があるという結果が出ています。

ローデータレポートにおいて、Original URLの項目が空になるのはなぜですか?

クリックはAppsFlyerの計測リンクを使用せず、SRN環境で実行されます。したがって、クリックに関連付けられた元のURLデータはAppsFlyerで使用できません。

管理画面上に、SRNのインプレッション数・クリック数が表示されない

クリックはAppsFlyerの計測リンクを使用せず、SRN環境で実行されます。したがって、一部のSRNはAppsFlyerにクリックおよびインプレッションデータを提供しません。

Meta広告 と Googleは、AppsFlyerにいくつかの集計データを提供します。

代理店もSRNキャンペーンを設定できますか?

はい、代理店によるSRNキャンペーンの設定についてはこちらを参照してください。

AppsFlyerは、不足している広告ID(IDFA / GAID))に対してポストバックを送信しますか?

広告ID に空の文字列 ("") が含まれている場合、または値 '00000000-0000-0000-0000-000000000000000' (ID番号がゼロの場合)、AppsFlyerは、次のシナリオを除き、インストール、アプリ起動、またはアプリ内イベントのポストバックを送信しません。
  • Google広告とのリターケティング計測の連携の一環として、同意を得ていない iOSユーザーがアプリを起動したり、アプリ内イベントを実行したりすると、AppsFlyerは、gbraidとイベント情報を Google広告に送信します(additional_data_jsonイベント用)。
  • Androidでは、広告IDがないがリファラー値にgclidが含まれている場合(インストール用)またはリエンゲージメントイベントには、 gclidパラメータを指定すると、AppsFlyer は gclid とイベント情報を Google 広告に送信します。
Google広告gbraidパラメーター: Googleによって生成された集約識別子で、デバイスのグループを識別し、ディープリンクによって参照されます。 
GoogleクリックID(gclid パラメーター):広告のクリック時にURLに渡されるパラメーターで、広告に紐付けられているキャンペーンやその他のクリック属性を識別します。これは、広告トラッキングとキャンペーンのアトリビューションに使用されます。