[Beta機能]AppsFlyer Web アトリビューションの設定

概要:Webアトリビューションの設定では、AppsFlyer がウェブサイトへの訪問、コンバージョン、およびユーザーアクティビティをマーケティングキャンペーンへどのようにアトリビューションするかを管理できます。設定項目には、アトリビューション期間、ユーザー獲得イベント、リエンゲージメントルール、および除外ドメインが含まれます。設定には、アトリビューションウィンドウ、ユーザー獲得イベント、再エンゲージメントルール、ドメインの除外が含まれます。

概要

Webアトリビューション設定では、AppsFlyer がウェブサイト上のユーザーアクティビティをどのように計測し、アトリビューションするかを定義します。これらの設定により、以下を決定できます。

  • どのイベントをユーザー獲得とみなすか
  • その後に発生するイベントを、どの期間マーケティングソースに紐づけるか
  • ユーザーをリエンゲージメントまたは再獲得と判断するタイミング
  • アトリビューション対象から除外するドメイン

設定対象者

通常、これらの設定はビジネス目標に基づいてマーケティングチームやグロース担当者が設定します。SDK連携やドメイン設定については、技術チームが関与する場合があります。

Webアトリビューション設定へのアクセス

Webアプリのアトリビューション設定にアクセスするには、以下の手順を実行します:

  1. AppsFlyerで マイアプリ に移動します。
  2. アプリ一覧から対象のWebアプリを選択します。
  3. アプリ設定 > アトリビューション に移動します。

クイックリファレンス

設定 デフォルト値 設定可能範囲 編集可否 管理内容
アプリ名 ユーザー入力 1 - 100文字 AppsFlyer上での表示名
Full URL(プライマリドメイン) ユーザー入力 1 - 500 文字 不可 アプリ識別子および主な除外ドメイン
Web SDK ID 自動生成 1 - 550文字 不可 イベント収集用のSDK識別子
通貨 ユーザー選択 ISO通貨コード 売上・ROIのレポート
タイムゾーン ユーザー選択 IANAタイムゾーン 一部制限あり レポート上のタイムスタンプ
ユーザー獲得イベント First visit イベント名 ユーザー獲得とみなす条件
ルックバック期間 30日間 1時間 - 90日 ユーザー獲得タッチポイントを遡る期間
リエンゲージメント期間 30日間 1時間 - 90日 リターゲティング施策へ成果を紐付ける期間
休眠期間(リエンゲージメント) 無効 0 - 30日 リターゲティング対象となるための最低休眠期間
アトリビューション期間 ライフタイム プリセット選択 イベントをユーザー獲得へ紐づける期間
休眠期間(再獲得) 90日 1 - 180日 ユーザーを離脱済みと判断する期間
再獲得イベント Visit イベント名 離脱ユーザーが復帰したと判断するイベント
除外ドメイン プライマリドメインのみ 最大100件 アトリビューション対象外とするドメイン

制約事項:
リエンゲージメントの休眠期間は、再獲得の休眠期間よりも短いくなければなりません。そうでない場合、ユーザーがリターゲティング対象となる前に再獲得ユーザーとして扱われる可能性があります。

基本設定

Webアプリの基本設定は以下のとおりです:

  • アプリ名
  • Full URL
  • Web SDK ID
  • 通貨
  • タイムゾーン

詳細については、「AppsFlyerへのアプリ追加」をご参照ください。

ユーザー獲得(UA)の設定

ユーザー獲得(UA)設定では、AppsFlyer がユーザーを初めて獲得したタイミングをどのように判定し、その獲得をどのマーケティングソースにアトリビューションするかを定義します。

ユーザー獲得イベント

ユーザー獲得を発生させるイベントです。このイベントは、ユーザーを「獲得した」とみなす基準となる重要なビジネスアクションです。

カスタマイズする理由 

デフォルト設定の「first visit(初回訪問)」は、ユーザー価値を示すシグナルとしては弱い場合があります。ユーザーが誤って広告をクリックしたり、すぐに離脱したりするケースもあるためです。この設定をカスタマイズすることで、長期的な価値(LTV)を単なる興味本位のクリックではなく、実際に価値あるアクションを促したマーケティングソースにアトリビューションできるようになります。

デフォルト設定: First visit(初回サイト訪問時にユーザー獲得とみなす)

業界別の一般的な設定例

業界 推奨UAイベント
銀行 / 金融 registration または first_time_deposit
EC sign_up または first_purchase
フードデリバリー first_order
SaaS・サブスクリプション subscription_start
ゲーム sign_up、tutorial_complete、またはfirst_purchase

動作の仕組み

First visit に設定した場合:

  • ユーザーは初回サイト訪問時に獲得済みとみなされます。
  • アトリビューションは初回訪問時点から開始されます。

カスタムイベント(例:sign_up)に設定した場合:

  • ユーザーは初回訪問から対象イベントを実行するまで「プレ獲得期間」に入ります。
  • プレ獲得期間中のイベントは、ルックバック期間内の直近のオーガニック以外のタッチポイントにアトリビューションされます(ラストタッチアトリビューション)。
  • カスタムUAイベントが発生すると、ユーザー獲得コンバージョンが作成され、長期的なアトリビューションが開始されます。

利用例(UAイベント = sign_up):

  • 0日目:ユーザーがFacebook広告経由で訪問 → プレ獲得期間が開始
  • 2日目:Google広告経由で再訪問 → アトリビューション先がGoogleへ変更(ラストタッチ)
  • 3日目:ユーザーが会員登録(sign_up)→ Google広告にユーザー獲得をアトリビューション

10日目:ユーザーが購入 → LTV計測のためGoogle広告に購入成果を紐づけ

ルックバック期間(ユーザー獲得)

ユーザー獲得につながったマーケティングタッチポイントを検索するために、AppsFlyer がどこまで過去に遡るかを定義します。

この設定は、AppsFlyer がマーケティングタッチポイントをどの程度の期間「記憶」するかを決定します。ユーザーが広告経由で訪問した後、しばらく経ってからUAイベントを完了した場合でも、その広告に成果を紐付けるかどうかを制御します。

デフォルト設定:30日間

設定範囲:1時間~90日

動作の仕組み

ユーザーがUAイベント(例:sign_up)を実行すると、AppsFlyer は指定されたルックバック期間内を遡り、最も新しいオーガニック以外のタッチポイントを探し、そのマーケティングソースへユーザー獲得をアトリビューションします。

例1(30日間のルックバック):

  • 0日目:ユーザーがFacebook広告をクリックしてサイト訪問
  • 25日目:ユーザーがダイレクト流入で再訪し、sign_upイベントを実行
  • 結果:Facebookにユーザー獲得をアトリビューション(30日ルックバック期間内のため)

例2(ルックバック期間切れ):

  • 0日目:ユーザーがFacebook広告をクリックしてサイト訪問
  • 40日目:ユーザーがダイレクト流入で再訪し、sign_upイベントを実行

結果:30日ルックバック期間外のため、ユーザー獲得はオーガニックとして記録

リエンゲージメント設定

リエンゲージメント設定では、既に獲得済みのユーザーがリターゲティングキャンペーンを通じてウェブサイトへ再訪した際に、AppsFlyer がそのアクティビティをどのようにアトリビューションするかを管理します。

リエンゲージメント期間

リエンゲージメントコンバージョン発生後、AppsFlyer がそのマーケティングタッチポイントに対してイベントをアトリビューションし続ける期間です。

この設定では、リターゲティングキャンペーンに対してどの程度の期間成果を紐付けるかを決定します。リターゲティング施策への適切な評価を行いながら、長期的なLTVについては元のユーザー獲得ソースへアトリビューションできるよう設計されています。

デフォルト設定:30日間

設定範囲:1時間~90日

動作の仕組み

獲得済みユーザーがオーガニック以外の流入元(例:リターゲティング広告)を経由して再訪し、リエンゲージメント条件を満たした場合、リターゲティングコンバージョンが作成されます。この期間内に発生したイベントには、二重アトリビューションが適用されます:

  1. プライマリアトリビューション(メインの紐づけ先) → リターゲティングキャンペーン
    • 目的:リターゲティングキャンペーンの成果を評価するため
  2. セカンダリアトリビューション(サブの紐づけ先) → 元のユーザー獲得(UA)ソース
    • 目的:ユーザー獲得ビューにおいて、ユーザーの生涯価値(LTV)を元の獲得元へ紐付けて計測するため

例(リエンゲージメント期間内):

  • 0日目:ユーザーをFacebook広告経由で獲得
  • 50日目:ユーザーがメールによるリターゲティングキャンペーンをクリックして再訪問(リターゲティングコンバージョン作成)
  • 60日目:ユーザーが100ドルの商品を購入(リターゲティングから10日後)
  • 結果 ー 二重アトリビューション:
    • プライマリ(リターゲティングビュー): メールキャンペーンに100ドルの購入実績をアトリビューション
    • セカンダリ(ユーザー獲得ビュー): Facebook広告にもユーザーLTVの一部として100ドルを計測
  • レポート上の表示:
    • 統合ビュー:メールキャンペーンに購入を紐づけ
    • リターゲティングビュー:メールキャンペーンに購入を紐づけ
    • ユーザー獲得ビュー:Facebook広告に購入を紐づけ

リエンゲージメント用の休眠期間

オーガニック以外のタッチポイントによってリエンゲージメント(リターゲティング)コンバージョンを発生させるために必要な、最小の休眠期間です。

既にウェブサイトでアクティブなユーザーに対してリターゲティング施策の成果を付与しないようにするための設定です。これにより、本当に離脱しているユーザーのみをリターゲティング対象とし、広告予算の最適化につながります。

デフォルト設定:無効

設定範囲:0(無効) - 30日

動作の仕組み

無効の場合:

  • 獲得済みユーザーによるすべてのオーガニック以外のタッチポイントでリターゲティングコンバージョンが作成されます。

有効な場合(例:7日間):

  • ユーザーが少なくとも7日間非アクティブだった場合のみ、リターゲティングコンバージョンを作成します。
  • 最近までアクティブだった場合、その訪問は元のUAソースへアトリビューションされます。

制約事項:

  • リエンゲージメント用の休眠期間は、再獲得用の休眠期間を超えることはできません。

例(休眠期間 = 7日):

  • 0日目:ユーザーをFacebook広告経由で獲得
  • 3日目:ユーザーがオーガニックで訪問
  • 5日目:ユーザーがリターゲティング広告をクリック → リターゲティングコンバージョンは作成されない(休眠したのは2日間のみ)
  • 15日目:ユーザーがリターゲティング広告をクリック → リターゲティングコンバージョン作成(12日間休眠だったため)

再獲得の設定

再獲得の設定では、休眠ユーザーをいつ「離脱済み(Churned)」と判断するか、およびそのユーザーをどのように再獲得ユーザーとして扱うかを定義します。

休眠期間(再獲得)

ユーザーを「離脱済み」と判断するために必要な完全な休眠期間です。離脱済みユーザーは再獲得対象となり、新たなユーザー獲得コンバージョンを生成できます。

この設定は、ビジネスにおける離脱判定基準を定義します。ユーザーを「失われたユーザー」とみなすタイミングを決定し、再獲得キャンペーンが離脱ユーザーの復帰に対して成果を獲得できるようにします。

デフォルト設定:90日

設定範囲:1 - 180日

動作の仕組み

ユーザーが離脱済みと判定された場合:

  • その後の新しいイベントは元のUAソースにアトリビューションされません。
  • ユーザーは「プレ獲得状態(Pre-acquisition)」へ移行し、再獲得待ちとなります。
  • 元の獲得に基づくアトリビューション期間は適用されなくなります。

離脱済みユーザーが再訪した場合:

  • ユーザーが再獲得イベントを実行すると、新しいUAコンバージョンが作成されます。
  • 再訪させたキャンペーンが新しい獲得元として成果を獲得します。
  • レポート上では、ユーザーは新規獲得ユーザーとして扱われます。

例(休眠期間 = 90日)

  • 0日目:Google広告経由でユーザー獲得
  • 50日目:最後のアクティビティ
  • 140日目:ユーザーが離脱済みと判定される(90日間休眠)
  • 145日目:ユーザーがメールのユーザー復帰キャンペーンをクリック

146日目:ユーザーが再獲得イベントを実行 → 新しいUAコンバージョンが作成され、メールキャンペーンにアトリビューションされる

再獲得イベント

離脱済みユーザーの再獲得を発生させるイベントです。再獲得できるのは離脱済みユーザーのみです。

多くのユーザー獲得イベント(例: sign_up、first_purchase)は一度しか発生しないイベントであり、再度実行できません。この設定では、離脱ユーザーの復帰を示す繰り返し可能なイベントを定義できます。

デフォルト設定visit(離脱済みユーザーは最初の再訪問時に即座に再獲得と定義される)

一般的な代替イベント: sign_inpurchase

動作の仕組み

カスタムイベント(例: sign_in)を設定した場合

  • 離脱済みユーザーは、指定されたイベントを実行した時点で再獲得されます。
  • 再獲得が発生する前に複数回訪問することも可能です。
  • 「本当に復帰したユーザー」の定義をより厳格にできます。

例(再獲得イベント = sign_in):

  • ユーザーが90日間休眠し離脱判定
  • ユーザーがメールの休眠復帰キャンペーンをクリックして訪問 → まだ再獲得とはみなされない
  • 翌日、ユーザーがサインイン(sign_in)→ 再獲得コンバージョンが作成され、メールキャンペーンにアトリビューションされる

アトリビューション期間

期間

ユーザー獲得後、AppsFlyer がそのコンバージョンに対してイベントをアトリビューションし続ける最大期間です。

デフォルト設定:半永久

利用可能な設定値:None、1日、7日、30日、60日、90日、180日、365日、半永久(データ保持期間の範囲内)

除外ドメイン

アトリビューション対象から除外するドメインを設定します。これにより、ユーザーが指定したドメインと自社サイト間を移動した場合でも、AppsFlyer が訪問やイベントをアトリビューションしないようにできます。

目的:

  1. セルフアトリビューションの防止:自社ドメインを除外
  2. サードパーティフローの除外:決済ゲートウェイや認証プロバイダーを除外

ドメインの種類

PRIMARY(必須・自動設定)

  • アプリ作成時に設定したメインのウェブサイトドメインです。
  • 自動的に追加され、削除できません
  • WebアプリごとにPRIMARYドメインは1つのみ設定可能です
  • サブドメインは自動的に除外されます
    • 例:example.com を設定した場合、以下のサブドメインも自動的に除外されます shop.example.comblog.example.comなど
  • ドメイン除外時の影響:セルフアトリビューションが発生しなくなります。

INTERNAL(任意)

  • PRIMARYドメインに含まれない、自社ブランドが保有するその他のドメインです。
  • 最大99件まで追加できます
  • 例:以下のような異なるトップレベルドメインの場合: example.co.ukexample.inなど
  • ドメイン除外時の影響:セルフアトリビューションが発生しなくなります。

EXTERNAL(任意)

外部ドメインの除外には、2つの種類があります:

External(ユーザーが追加するドメイン)

  • 自社ウェブサイトで利用しているものの、自社ブランドには属さないドメインです。
  • 対象例:決済ゲートウェイ / 決済処理サイト / 認証プロバイダーなど
  • 最大99件まで追加できます
  • 例:auth0.comokta.comfacebook.comgoogle.com
  • ドメイン除外時の影響:これらのドメイン経由の訪問はアトリビューション対象外となります。

External(AppsFlyer が自動登録するドメイン)

  • AppsFlyer により自動的に除外されるドメインです。
    • PayPal
    • Stripe
    • Adyen
  • 自動除外ドメインのリストは編集できません。
  • ドメイン除外時の影響:これらのドメイン経由の訪問はアトリビューション対象外となります。

除外ドメインの追加方法

ドメインを追加するには:

  1. Webアプリ設定の アトリビューション に移動します
  2. 除外ドメインのセクションに移動します
  3. ドメインを追加をクリックしてください。
  4. ドメイン名を入力してください(例:custom-gateway.com
  5. ドメインタイプとして、 Internal または External を選択します
  6. 保存をクリックしてください。

重要事項:

  • 除外設定は1時間以内に反映されます
  • 変更は適用後のデータにのみ反映され、過去データには影響しません
  • PayPal、Stripe、および Adyen は自動的に除外されるため、手動で追加する必要はありません

要件と検証

ドメイン形式

  • ドメイン名のみ指定できます(プロトコル、パス、ポート番号は指定不可)。
  • ドメインごとの最大文字数:500文字
  • プロトコル(https:// など)は自動的に削除され、ドメイン名は自動的に小文字へ変換されます

例:

  • example.com
  • shop.example.com ✅(ただし example.com がPRIMARYドメインの場合は不要)
  • https://example.com → example.com として保存される ✅
  • example.com/path ❌(パスは指定不可)
  • example.com:8080 ❌(ポート番号は指定不可)

制限:

  • 登録可能なドメイン数は最大100件です(PRIMARYドメイン1件を含む)。

People-Based Attribution(PBA)からの移行

主な違い:

項目 PBA(従来版) 新しいWebアトリビューション
設定単位 Brand Bundle単位 Webアプリ単位
カスタムUAイベント 非対応 完全にカスタマイズ可能
期間設定 限定的 1時間〜半永久まで柔軟に設定可能

移行手順

  1. 新しいWebアプリを作成する
    1. マイアプリ → アプリ追加 → Webサイト を選択します。
  2. Web SDK ID を選択する 
    既存のPBA用Dev Keyを再利用することを推奨します。これにより、ウェブサイト側のコード変更を回避できます。
  3. 設定を構成する 
    PBAの設定内容を、新しいWebアトリビューション設定へマッピングします。
  4. 除外ドメインを追加する 
    PBA(Brand Bundle)の除外ドメイン設定を、新しいWeb Attribution設定へ移行します。

注意:各PBA Dev Keyは、1つの新しいWebアプリにのみ割り当てることができます。