Predict はあなたのビジネスに適切なツールでしょうか?
iOSとSKAdNetwork向けのAppsFlyerの予測分析ソリューションであるPredictは、洗練された機械学習エンジンによりユーザー獲得キャンペーンの管理を合理化します。
あなたのアプリで機械学習を活用するには、何が必要でしょうか?その鍵となるのは、データ、データ、さらにデータです。そのため、最初のステップは、正確な予測を可能にするのに十分な量と質を兼ね合わせたデータをアプリが提供できるかを判断することです。
また、Predictの機能を最大限に活用できるように追加でいくつかの点を考慮する必要があります。
注記
Android向けの予測分析ソリューションは、間もなくリリースされる予定です。リリースが近づき次第アップデート致します!
データの要件
Predictで正確な予測を実行するために、以下のものが必要です。
- 十分な過去のデータ(平均で過去3か月分)
- 十分なデータ量(少なくともユーザー当たり1日15件のアプリ内イベント)。Predictがどのようにアプリ内イベントを使用してユーザーレベルのLTV予測を実行するかについて、詳細は「Predictの概要:その仕組みとは?」を参照してください。
- 十分なユーザーベース(少なくとも10,000人のデイリーアクティブユーザー、および1日2,000件の非オーガニックインストール)
アプリが上記の要件を満たすデータを生成している場合、アプリでPredictを活用することができます。
その他の要因
Predictは、以下のような特性を持つアプリに最大の価値を提供することができます。
- アプリの分野を問わず、新規ユーザーの生涯価値(LTV)の大部分が、インストール後48時間以内に実現されるアプリ(例えば、アプリ内購入、予約、または後のサブスクリプションなどを含むアプリ)
- 収益データをAppsFlyerにレポートしているアプリ – 広告収益データを含む
- Predictでは、このデータを pRevenue(総収益)、pARPU(ユーザーあたりの予測平均収益)、pROAS(予測広告費回収率)の予測に使用します。
- AppsFlyerの Xpend コスト測定ソリューションと連携しているアプリ
- コストデータは eCPI(インストールあたりの有効コスト)を決定し、pROAS を予測するために使用されます。
使用開始方法
Predict AIエンジンは、過去のファーストパーティデータに基づいて、各アプリのユニークな予測モデルを構築します。つまり、オンボーディングプロセスは(現時点では)時間を要するため、一定の期間にこの機能を使用し始めることができるのはほんの一部のお客様に限られています。
現在、弊社の担当チームがPredictベータ版への参加リクエストを確認しています。参加をご希望の場合はAppsFlyer CSMまたは営業担当者までご連絡ください。アプリがベータ版の一部として承認された場合、以下のような手順を実行していただく必要があります。
- 追加のアプリ内イベントを定義する
- 広告収益イベントを特定し説明する
- リテンション測定日を決定する
- 機械学習を開始します
追加のアプリ内イベントを定義する
アプリごとに定義されたアプリ内イベントの数がより多く、さらにこれらのイベントがアプリのLTVロジックをより良く反映しているほど、予測KPIの信頼性が高くなります。測定できるイベント数に上限はありません。逆に、イベント数は多ければ多いほど良いのです。
どのような種類のアプリ内イベントを定義すべきですか?
アプリ内イベントを定義する際に考慮すべき要素は次のとおりです。
- タイミング:特に重要なのは、新規獲得ユーザーがインストール後最初の48時間に発生するイベントです。ただし、これだけではありません。精度を最大化し、各アプリ固有の予測ロジックを継続的に微調整するために、Predictでは、ユーザージャーニー全体を通して、できるだけ多くのアプリ内イベントの測定が必要です。
- クオリティ:イベントの質は、個々のアプリのユーザージャーニーとLTV算出を、どの程度反映しているかによって決まります。
従って、最初のステップは、質の高いアプリ内イベントのリストをできる限り多く作成することです。実装プロセスを合理化するために、アプリ内イベントジェネレーターを使用してください。このツールには、各業種ごとの一般的なアプリ内イベントが全て含まれており、ビジネスニーズに合わせてイベントを変更することができます。完了したら、ファイルを開発者と共有してください。
重要!
Predictが予測として使用するためには、4-6週間程度の過去データが必要となりますので、新しいアプリ内イベントをAppsFlyerに報告するための設定をできるだけ早く実行してください。
新しいアプリ内イベントはSDKに追加する必要がありますか?
アプリ内イベントは、AppsFlyer SDK経由、またはサーバー間(S2S)連携を介してAppsFlyerにレポートすることができます。現在インストールとアプリ内イベントをSDK経由でレポートしている場合でも、追加のアプリ内イベントをS2S経由でレポートするように設定できます。これは、SDKの更新や新しいアプリバージョンのリリースを避けたい場合に便利なオプションです。
広告収益イベントを特定し説明する
広告収益を効果的に予測するためには、Predict AIエンジンは広告収益に関連するアプリ内イベントを特定する必要があります。このプロセスを完了するには、AppsFlyer担当者と一緒に進めていく必要があります。
- Predictチームがアプリ定義されている全てのアプリ内イベントを含むスプレッドシートを作成します。
- 広告主様は、その中から広告収益イベントを特定し、関連する広告収益の種類(バナー広告、インタースティシャル、広告ビュー、リワード動画など)を定義してください。
リテンション測定日を決定する
pRevenue やその他の収益ベースの予測に加えて、Predict では、新規獲得ユーザーのうち、インストール後 {x} 日後にまだアプリを使用しているユーザーの割合を予測できます。
オンボーディングプロセスでは、リテンションを予測してほしい日数(インストール後の日数)を3つ指定することができます。
- 利用可能なリテンション測定日:1、3、7、14、21、28、30日
- 注記:SKAdNetworkで6ビットのコンバージョン値に制限されているため、Predictのリテンション測定は3つの数に制限されています。
機械学習を開始します
キャンペーンに正確なLTV予測を提供するために、Predict AIエンジンは、アプリ所有者とAppsFlyerが前回のステップで設定した定義と要因を使用して、アプリの過去のデータを確認する必要があります。この学習プロセスの主なゴールは、初期のユーザーエンゲージメントと30日目のLTV値との相関関係を特定することです。
この集中的な初期の機械学習プロセスが完了するまで約7日間かかります。この時点でPredict管理画面にデータが表示され始めます。
オンボーディング後
オンボーディングプロセスが完了したら、AppsFlyer管理画面の連携済みパートナーページにて、予測KPIをアプリ内イベントポストバックとして関連するパートナーへマッピングすることができます。これらのKPIは、イベントとしてパートナーと共有され、この情報を使用してキャンペーンを最適化することができます。
- 広告戦略とビジネス目標に基づいて、すべての KPI をマッピングするか、一部をマッピングするか、まったくマッピングしないかを決定できます。Predict のロジックまたは予測を有効にするためにマッピングは必須ではありません。
- 各パートナーがマッピングに使用できるイベントはさまざまで、一部のパートナーはカスタム定義イベントへのマッピングをサポートしています。パートナーの最適化ロジックが、マッピング先のイベントを意図したとおりにサポートしていることを確認してください。
例
例えば、2つの異なるアプリ(アプリAとアプリB)があり、アプリごとにキャンペーンを異なる方法で最適化するとします。どのKPIをマッピングするかは、焦点を当てるユーザータイプによって異なります。
- アプリAでは、アプリ内で課金をする可能性が最も高いユーザーをキャンペーンの対象に設定したいと考えています。そのため、このアプリでは、SDKで定義したイベント af_predict_revenue をパートナーの mobile_purchase というイベントにマッピングできます。これにより、パートナーは、高額課金ユーザーになる可能性が最も高いユーザー向けにこのキャンペーンを最適化することができます。
- アプリBでは、長期にわたってアプリを使い続けるユーザーに焦点を当てたいと考えています。そのため、このアプリでは、SDKで定義したイベント af_predict_retention_d30 (インストールの30日後にアプリを使用していると予想されるユーザーの割合)をパートナーの session というイベントにマッピングするといいでしょう。これにより、パートナーは、最もアプリを使い続ける傾向にあるユーザーを対象にキャンペーンを最適化することができます。
予測KPI/イベントをマッピングする方法:
- AppsFlyer(オーバービュー)管理画面から、設定 > 連携済みパートナーを開いてください。
- 関連する連携パートナーを選択してください。
- 連携タブのアプリ内イベントポストバックにて、選択したSDKイベント(af_predict_ で始まるもの)を選択したパートナーイベント識別子にマッピングしてください。
注記
- SDKのリテンションイベントは、選択した3つのリテンション測定日にのみマッピングしてください(例:af_predict_retention_d3、af_predict_retention_d7、af_predict_retention_d21 など)
- 以下のSDKイベントは従来のイベントでありサポートされていないため、マッピングしないでください:
- af_predict_retention_7+
- af_predict_engagement_ で始まる全てのイベント
- af_predict_benefit_ で始まる全てのイベント
- af_predict_monetezation_ で始まる全てのイベント