概要:リアトリビューションとリエンゲージメントが SRN と非 SRN ユーザージャーニーのコンバージョンデータにどのように反映されるかをご説明します。
リターゲティングコンバージョン
リターゲティングには、リアトリビューションとリエンゲージメントの2種類のコンバージョンがあります。
ヒント
リターゲティングのコンバージョンデータは、コンバージョンの種類を明確に示しているとは限りません。代替コンバージョンデータソースを参照してください。
SRNでのリアトリビューション
SRN を通じてユーザーがリアトリビュートされる場合、コンバージョンデータペイロードは、これがリターゲティングキャンペーンであることを示しません。SRN がアトリビューションリンクを使用しないため、アトリビューションリンクで is_retargeting=true
パラメーターを設定することはできません。リターゲティングをサポートするSRNに関しては、AppsFlyerがユーザーをリアトリビューションするかどうかを判断します。
これは、インストールがリターゲティングキャンペーン経由のものかをSDKレベルで判断できないことを意味します。唯一の方法は、リターゲティングキャンペーンを示すようなキャンペーン名を設定することです。
注意
ただし、リターゲティングと分かるようにキャンペーン名を設定する方法は、確実な方法ではありません。詳細に関しては例を参照してください。
通常のアドネットワークのリアトリビューション
アドネットワークのアトリビューシはアトリビューションリンクに依存します。通常のアトリビューションリンクでも OneLink でも、リターゲティングの場合はアトリビューションリンクに is_retargeting=true
というパラメーターが常に含まれています。
Criteo のリターゲティングキャンペーン
アトリビューションリンク
https://app.appsflyer.com/id1234567895?pid=criteo_int&af_click_lookback=30d&
c=campaign_name&is_retargeting=true&redirect=false&idfa=68**********************************
&af_reengagement_window=30d
コンバージョンデータのペイロード
{
"adgroup": null,
"campaign": "campaign_name",
"media_source": "criteo_int",
"retargeting_conversion_type": "re-attribution",
"adset_id": null,
"campaign_id": null,
"af_reengagement_window": "30d",
"install_time": "2018-12-01 23:13:03.126",
"adgroup_id": null,
"redirect": "false",
"af_sub5": null,
"click_time": "2018-11-18 20:02:31.559",
"agency": null,
"cost_cents_USD": "0",
"is_retargeting": "true",
"af_cpi": null,
"af_click_lookback": "30d",
"af_siteid": null,
"idfa": "68**********************************",
"http_referrer": null,
"orig_cost": "0.0",
"af_sub4": null,
"adset": null,
"af_sub1": null,
"af_sub3": null,
"af_sub2": null,
"af_status": "Non-organic"
}
-
retargeting_conversion_type
のパラメーター:このパラメーターはリターゲティングのタイプを示します。リアトリビューション、リエンゲージメント、なしのいずれかが入力されます。 -
is_retargeting: true
のパラメーター:このパラメーターはインストールが再アトリビューションのインストールであることを示します。 -
af_reengagement_window
:リエンゲージメントアトリビューション期間は、イベントがリエンゲージメントユーザーに帰属することができる日数です。リアトリビューションコンバージョンであるため、このパラメーターは余分です。
ディファードディープリンクでのリアトリビューション
多くの場合、アプリをインストールしていないリアトリビューションユーザーにディープリンクを提供したいはずです。例えば、アプリをアンインストールしたユーザーを呼び戻すためのキャンペーンを設定したとします。そのキャンペーンがある製品やサービスを宣伝している場合、宣伝している特定の製品やサービスに関するコンテンツをユーザーに提供したいと考えています。
これをディファードディープリンクと呼びます。ディファードディープリンクのコンバージョンペイロードは、onConversionDataSuccess
メソッドから取得されます。
SRN でのディファードディープリンク
SRN キャンペーンで定義されているディープリンクのパラメーターは、SRN 以外では使用できません。これには、アプリのスキームパスを保持するaf_dp
パラメーターが含まれます。したがって、ディファードディープリンクを実施するために、SRNキャンペーンに追加のロジックが適用される必要があります。キャンペーン、広告セット、広告グループなどの onConversionSuccess
レスポンスデータを使用して、プログラムでユーザーをリダイレクトしてください。
Meta 広告を含むディファードディープリンクのコンバージョンデータ
{
"adset":"Adidas Running Shoes Women",
"adgroup": null,
"campaign_id":"6**********",
"af_status":"Non-organic",
"retargeting_conversion_type": "none",
"agency":null,
"af_sub3":null,
"af_siteid":null,
"adset_id":"6**********",
"is_fb":true,
"is_first_launch":true,
"click_time":"2017-07-18 12:55:05",
"iscache":false,
"ad_id":"6**********",
"af_sub1":null,
"campaign":"running shoes summer collection",
"is_paid":true,
"af_sub4":null,
"adgroup_id":"6**********",
"is_mobile_data_terms_signed":true,
"af_channel":"Facebook",
"af_sub5":null,
"media_source":"Meta ads",
"install_time":"2017-07-19 08:06:56.189",
"af_sub2":null
}
{
"media_source":"Meta ads",
"campaign":"running shoes summer collection",
"adset":"Running Shoes Women",
"adgroup":null,
"campaign_id":"6**********",
"retargeting_conversion_type": "none",
"af_status":"Non-organic",
"agency":null,
"af_sub3":null,
"af_siteid":null,
"adset_id":"6**********",
"is_fb":true,
"is_first_launch":true,
"click_time":"2017-07-17 16:23:18",
"iscache":false,
"ad_id":"6**********",
"af_sub1":null,
"is_paid":true,
"af_sub4":null,
"adgroup_id":"6**********",
"is_mobile_data_terms_signed":true,
"af_channel":"Facebook",
"af_sub5":null,
"install_time":"2017-07-18 15:10:50.190",
"af_sub2":null
}
キャンペーン、広告セットなどの getConversionData レスポンスのデータを使用して、プログラムでユーザーをリダイレクトし、関連するコンテンツを提供できます。
例
アプリはスポーツウェア専門のEコマースアプリです。アプリを持っていないユーザーが広告と接触してアプリをインストールします。アプリが起動すると、SDKがコンバージョンデータを返します。ディベロッパーは、ストア内の夏のランニングシューズコレクション(キャンペーン)のアクティビティにアプリを起動し、女性用ランニングシューズのカテゴリー(広告セット)を提供します。
アトリビューションリンクを使用したディファードディープリンク
ユーザーをディープリンクするには3つの方法があります。
URIスキーム
アトリビューションリンクと OneLink のどちらでも、URIスキームを使用する場合、アトリビューションリンクとペイロードは次のようになります。
アトリビューションリンク
http://app.appsflyer.com/com.appsflyer.nivisampleapp?pid=media_source_name
&c=campaign_name&af_dp=superapp%3A%2F%2deeplink-activity
OneLink
// short OneLink
https://dhba.onelink.me/2rAD/71ba577e
//long OneLink
https://dhba.onelink.me/2rAD?pid=media_source_name&c=campaign_name
&is_retargeting=true&af_dp=superapp%3A%2F%2deeplink-activity
ペイロード
{
"af_deeplink": true,
"campaign": "campaign_name",
"media_source": "media_source_name",
"retargeting_conversion_type": "none",
"adset_id": null,
"campaign_id": null,
"orig_cost": "0.0",
"click_time": "2018-12-30 23:59:09",
"install_time": "2018-12-30 23:59:39.330",
"agency": null,
"cost_cents_USD": "0",
"adset": "AD_SET_NAME",
"ad_id": "AD_ID",
"af_siteid": null,
"http_referrer": null,
"af_cpi": null,
"af_sub5": null,
"af_sub4": null,
"af_sub1": null,
"af_sub3": null,
"af_sub2": null,
"af_status": "Non-organic",
"scheme": "superapp",
"host": "deeplink_activity"
}
-
af_deeplink: true
:このパラメーターが表示され、true に設定されたら、scheme
とhost
のフィールドを探します -
scheme
およびhost
:これらのフィールドは、アトリビューションリンクのaf_dp
パラメーターから取得され、ユーザーがディープリンクされるべきスキームとアクティビティを示します。
iOS ユニバーサルリンクと Android アプリリンク
これらは、ディープリンクを実行するための3つの方法のうち、他の2つの方法です。
ユニバーサルリンクやアプリリンクを使用する場合、OneLink とペイロードは次のようになります。
OneLink
// short OneLink
https://dhba.onelink.me/2rAD/71ba577e
//long OneLink
https://dhba.onelink.me/2rAD?pid=media_source_name&c=campaign_name
&is_retargeting=true
ペイロード
{
"install_time": "2019-01-08 16:24:49.853",
"cost_cents_USD": "0",
"campaign": "campaign_name",
"retargeting_conversion_type": "none",
"is_first_launch": true,
"click_time": "2019-01-08 16:24:14.322",
"af_click_lookback": "7d",
"orig_cost": "0.0",
"af_status": "Non-organic",
"iscache": "true",
"shortlink": "71ba577e",
"media_source": "media_source_name",
"is_retargeting": true
}
-
shortlink
フィールド:これはユーザーをもたらした特定の OneLink を示すフィールドですこれにより、ディベロッパーはアクティビティの起動とコンテンツの提供をどのように進めるべきかを知ることができます。この目的のために、campaign
等のその他のフィールドも使用できます。重要:
長い OneLink を使用している場合、
shortlink
フィールドはペイロードに表示されません。いずれの場合(ショート/長いOneLink)も、アクティビティを示すカスタムパラメーターを追加することを推奨します。例:
&deep_link_activity=shoes_cateogry
注意
ユニバーサルリンクとアプリリンクの使用はOneLinkでのみ実現できます。
SRNでのリエンゲージメント
リアトリビューションキャンペーンのように、ユーザーがSRN経由でエンゲージメントした場合、コンバージョンデータはこれがリエンゲージメントキャンペーン経由であることを明示しません。リエンゲージメントキャンペーンであることを示すキャンペーン名を設定してください。
通常のアドネットワークのリエンゲージメント
ここでも、コンバージョンデータはユーザーがリエンゲージメントキャンペーン経由であることを明示しません。この制限を克服するためには、リエンゲージメントであることを示すキャンペーン名を設定してください。
ディープリンクを使用したリエンゲージメント
リエンゲージメントの主な役割は、ユーザーを特定のアクティビティに送信することです。例えば、製品やセールを宣伝するとします。その場合、広告をクリックしたユーザーをこの製品やセールに関連するアプリアクティビティに直接送信したいと考えるでしょう。
そのために、ディープリンクを使用します。ディープリンクのコンバージョンデータは非常に重要です。ディベロッパーがユーザーエクスペリエンスをカスタマイズし、正しいアクティビティにユーザーを遷移させるために必要な情報がコンバージョンデータに含まれています。
リエンゲージメント:SRNでのディープリンク
リエンゲージメントユーザーがSRN経由の場合、コンバージョンデータは利用できません。ディベロッパーはSRNの方法を使用して、取得する必要があります。
リエンゲージメント:アドネットワークでのディープリンク
ユーザーがリエンゲージしアプリを起動すると、次の onAppOpenAttribution
メソッドのコンバージョンデータが利用できます。
iOSとAndroidの両方で、短縮バージョンのOneLinkを使用する場合、コンバージョンデータは、リンク上のすべてのパラメーターがマップされた構造になります。
例:
{
af_dp: "superapp://Deeplink",
pid: "media_source_name"
c: "campaign_name",
link: "https://abcd.onelink.me/12ab/12ab34c"
is_retargeting: true
}
- アプリ開発者は、
af_dp
やキャンペーン名のようなパラメーターを使用して、ユーザーを特定のアクティビティに送信し関連性のあるコンテンツを提供することができます。
重要:
短縮版のOneLinkを使用することを推奨します。こちらをクリックして詳細をご確認ください。
短縮バージョンのOneLinkを使用すべきもう一つの理由は、長いバージョンのコンバージョンデータの構造です。長いバージョンを使用する場合、コンバージョンデータは、長い OneLink 全体を保持するlink
という単一のフィールドを持つマップとなります。
{
"link": "https://abcd.onelink.me/12ab?pid=media_source&c=campaign_name&is_retargeting=true&af_dp=superapp%3A%2F%2FDeepLink"
}
代替コンバージョンデータソース
- プッシュ APIは、リアトリビューションまたはリエンゲージメントを明示する詳細なコンバージョンペイロードを提供します。プッシュ API ペイロードには、
re_targeting_conversion_type
というフィールドが含まれます。この項目は、リアトリビューションまたはリエンゲージメントのいずれかのコンバージョンタイプを示しています。詳細は、プッシュ API ガイドを参照してください。 - ローデータレポートにもコンバージョンの種類を示す項目が含まれています。リターゲティングコンバージョンのローデータレポートには、イベント名という列があります。この列の値は、コンバージョンの種類に応じて、リエンゲージメント または リアトリビューションのいずれかです。
ユーザー獲得とリアトリビューションが混在する例
例
- ユーザーがアプリをインストールしてから、アンインストールします。インストールにより、このユーザーのリアトリビューション期間のカウントが開始します。Meta 広告でユーザー獲得(リターゲティングではない)キャンペーンを設定します。また、AppsFlyer の Meta 広告連携を設定し、リターゲティングを有効にします。
リアトリビューション期間中に、ユーザーが広告をクリックして、アプリを再インストールします。AppsFlyer では、このユーザーをリアトリビューションユーザーと見なします。
これは2つの要因によるものです。- Meta 広告の設定により、リターゲティングが可能になります
- ユーザーがリアトリビューション期間中である
この場合、このキャンペーン名はリアトリビューションであることを示唆しません。 - 同じ例を使い、今度はユーザーがリアトリビューション期間外であるとしましょう。この場合、このインストールは新規の非オーガニックインストールと見なされます。
- もう一つ例を見てみましょう。Meta 広告にリターゲティングキャンペーンを設定します。一部のユーザーがキャンペーン経由でアプリをインストールします。ただし、これらのユーザーはアプリを初めてインストールするユーザーです。このようなユーザーはリアトリビューションユーザーとは見なされません。代わりに、AppsFlyer はこれらのユーザーをユーザー獲得キャンペーン経由のユーザーと見なします。