概要:AppsFlyerとGoogleアナリティクスの間で発生する乖離について説明しています。
AppsFlyerとGoogleアナリティクスのデータ乖離
以下は、AppsFlyerとGoogle Analyticsの不一致(数値の乖離)の理由です。
ATT同意のない iOS 14.5以降のユーザー割合が多い場合
アプリで高プライバシーポストバック設定が有効になっている場合、AppsFlyerはATT同意していない iOS 14.5以降ユーザーのポストバックをGoogle Analyticsに送信しません。アプリにそのようなユーザーが多数いる場合、AppsFlyerとGoogle Analyticsの管理画面の間に不一致が生じます。
Tracking IDが正しくない
AppsFlyerと連携する際に、正しいGoogle Analytics Tracking IDを指定していることを確認してください。誤ったTracking IDを設定すると、データが誤った管理画面に表示されたり、データがレポートされなかったりすることがあります。
例
GoogleアナリティクスのTracking ID の形式は、UA-123456789-1
です。これは、連携画面で指定すべきトラッキングIDです。UA-123456789
、123456789-1
、123456789
等は、誤った形式ですのでご注意ください。
Customer user ID
Google アナリティクスは、Customer User ID別にイベントを紐づけます。AppsFlyerが送信するCustomer User IDはデフォルトでGAIDまたはIDFAです。
従って、Googleアナリティクスは再インストールユーザー(インストール後一度アンインストールをして再度インストールしたユーザー)を同一ユーザーと見なします。
例
ユーザーがアプリをインストールしてから、アンインストールします。その後、リアトリビューション期間内にリターゲティング広告を経由してアプリを再インストールします。
Googleアナリティクスはこのユーザーを同一ユーザーと見なします。GoogleアナリティクスのUser Explorerにて、このユーザーは次の全ての箇所にリストされています。
- regular-install
- regular-in-app-event
- reattribution-install
- reattribution-in-app-event
一方、AppsFlyerでは子のユーザーを2つの異なるインストールと見なします。
- UAキャンペーン経由のユーザー
- リターゲティングキャンペーン経由のユーザー
タイムゾーンの違い
GAとAppsFlyer管理画面のタイムゾーンが異なると、データは一致しないことがあります。
例
アプリの管理画面がGMT +13に設定され、GA管理画面がGMTに設定されています。これは、アプリの管理画面がGAの管理画面より1日進んでいることを意味します。
すなわち、3月2日のGA管理画面に表示されるデータは、アプリ管理画面で3月3日を選択しないと表示されません。
重複イベント
二つのイベントが近接して発生した場合、AppsFlyerとGoogleアナリティクスは重複イベントとしてこれらを削除する可能性があります。AppsFlyerのイベント重複排除メカニズムはGoogleアナリティクスが使用するものとは異なります。
AppsFlyerとGoogleアナリティクスがそれぞれ異なる方法でイベントの重複排除を行うため、イベントデータの乖離が発生する可能性があります。
セッションのカウント
AppsFlyerでは、アプリが起動する、またはフォアグラウンドに戻るたびにセッションをカウントします。Googleアナリティクスでは、CID(カスタマーユーザーID)とアクティビティに基づいてセッションをカウントします。
例
ユーザーはアプリを起動しアクションを実行し、アプリをバックグランドに送ります。その後、ユーザーは、約5分間の間隔でこのプロセスを4回繰り返します。
AppsFlyerはこれを5つの別々のセッションとカウントします。しかし、Googleアナリティクスはこれを1つのセッションとカウントします。
AppsFlyerとGoogleアナリティクスのセッションの算出方法について詳しくは、以下のリソースをご覧ください。
Googleアナリティクスの表示とフィルタ
Googleアナリティクスでは、異なる表示方法を作成でき、さまざまなフィルタを適用できます。AppsFlyerとGoogleアナリティクスを比較する際、Googleアナリティクスで All Web Site Dataの表示方法でデータを確認してください。