概要:プラットフォームをまたいで既存ユーザーの再利用につながったメディアソースを、クロスプラットフォームリエンゲージメントアトリビューションで計測する仕組みを説明します。
クロスプラットフォームリエンゲージメントアトリビューションについて
クロスプラットフォームリエンゲージメントアトリビューションは、ユーザー単位のクロスプラットフォームアトリビューションを拡張したモデルです。最初にユーザーを獲得した流入元に加え、直近の広告接触に基づくユーザーコホートも計測します。
クロスプラットフォームのユーザー獲得アトリビューションでは、プラットフォームが変わっても同じ顧客ユーザーID(CUID)を使い、複数のデバイスやプラットフォームで発生するイベントをまとめます。そのユーザーのすべてのアクティビティは、最初のコンバージョンにつながったメディアソースの成果として計測します。これにより、どのデバイスやプラットフォームを利用していても、ユーザーごとのジャーニーを一元的に把握できます。
クロスプラットフォームリエンゲージメントアトリビューションでは、このモデルに新たな計測の仕組みを加えます。常に最初の獲得元だけに紐付けるのではなく、休眠後に既存ユーザーの再利用につながったメディアソースの貢献も計測します。これにより、キャンペーンを配信したデバイスやプラットフォームだけでなく、プロダクトライン全体でキャンペーンの実際の効果を計測できます。
2つのモデルの関係を以下に示します。
| クロスプラットフォームのユーザー獲得アトリビューション | クロスプラットフォームリエンゲージメントアトリビューション | |
|---|---|---|
| 計測対象 | 最初のコンバージョンと、それ以降のすべてのアクティビティ | 休眠していた既存ユーザーによる利用の再開 |
| 紐付けるメディアソース | 最初にユーザーを獲得した流入元 | リエンゲージメントにつながったメディアソース(Metaなど) |
| 対象範囲 | 休眠ユーザーのアトリビューション情報の保持期間内のすべてのイベント | リエンゲージメント期間内のイベントのみ |
| 設定 | プロダクトライン単位で設定 | プロダクトライン単位のユーザー獲得の設定に加え、任意で有効化して設定 |
リエンゲージメントとユーザー獲得のアトリビューションは併用されるため、最初にユーザーを獲得した流入元と再利用につながった流入元の両方を、同じレポート表示で確認できます。
リエンゲージメントアトリビューションの仕組み
アプリ内イベントをリエンゲージメントにつながったメディアソースに紐付けるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- クロスプラットフォームのリエンゲージメントが有効であること:AppsFlyerの設定で、対象のプロダクトラインのリエンゲージメントアトリビューションを有効にする必要があります。
- CUIDが含まれていること:イベントに、同じプロダクトラインで以前に確認されたCUIDと一致する、有効な顧客ユーザーID(CUID)が含まれている必要があります。 AppsFlyerはこれにより、新規ユーザーではなく、再訪したユーザーであると識別します。
- リターゲティングの休眠期間を経過していること:CUIDが最後に確認されてから、リエンゲージメントの判定用に設定された休眠期間以上、そのCUIDが確認されていない必要があります。この期間内に発生したイベントは、リエンゲージメントには数えられず、最初の獲得元に紐付けられます。
- イベントがリエンゲージメント期間内に発生していること:条件を満たすリエンゲージメントが計測されると、リエンゲージメント期間が始まります。この期間内に発生したアプリ内イベントのみが、リエンゲージメントにつながったメディアソースに紐付けられます。期間終了後に発生したイベントは、最初の獲得元に紐付けられます。
クロスプラットフォームのリエンゲージメントにおけるユーザージャーニーの例
以下では、同じユーザージャーニーを、クロスプラットフォームのリエンゲージメントを有効にしていない場合と、有効にした場合に分けて示します。両者を比較することで、リエンゲージメントによってアトリビューションがどう変わるかを確認できます。
リエンゲージメントを有効にしていない場合
3つのプラットフォームにまたがるユーザージャーニーを考えます。ユーザーがGoogleの広告を見てモバイルアプリをインストールし、顧客ユーザーIDを使用して会員登録します。その後、同じユーザーがMetaの広告を見てWebプラットフォームを訪れ、同じ顧客ユーザーIDでサインインします。サインイン後、ユーザーはモバイルで100ドルと50ドルの2回の購入を行います。
この例ではリエンゲージメントが有効になっていないため、すべてのアクティビティが最初の獲得元であるGoogle広告に紐付けられます。 100ドルと50ドルの購入、およびモバイルとWebの両プラットフォームでの利用開始が、Googleに紐付けられます。 Metaの広告がWebでのインストールにつながっていても、クロスプラットフォームアトリビューションではMetaの成果として計測されません。
| メディアソース | アトリビューション総数 | ユーザー獲得 | リエンゲージメント | プラットフォームでの利用開始 | モバイル | Web | LTV |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | $150 | |
| Meta | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | $0 |
リエンゲージメントを有効にした場合
ユーザージャーニーは上記と同じです。異なる点は、プロダクトラインでリエンゲージメントを有効にしていることです。
この場合、Metaの広告によるWebでのサインインがリエンゲージメントイベントの条件を満たすかどうかは、リターゲティングの休眠期間によって決まります。休眠期間は、顧客ユーザーIDが最後に確認されたモバイルでの会員登録時点から始まります。 Webでのサインインまでに十分な時間が経過し、リエンゲージメント判定用の休眠期間を過ぎていれば、Metaのリエンゲージメントとして計測されます。
Metaのリエンゲージメントとして計測されると、リエンゲージメント期間が始まります。この期間内に発生するすべてのアプリ内イベントがMetaに紐付けられます。この例では、100ドルの購入はリエンゲージメント期間内に発生するため、Metaに紐付けられます。 50ドルの購入はリエンゲージメント期間外に発生するため、再びGoogleに紐付けられます。
| メディアソース | アトリビューション総数 | ユーザー獲得 | リエンゲージメント | プラットフォームでの利用開始 | モバイル | Web | LTV |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | $50 | |
| Meta | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | $100 |
クロスプラットフォームリエンゲージメントアトリビューションの設定
クロスプラットフォームリエンゲージメントアトリビューションを設定するには、プロダクトラインの設定に加えて、AppsFlyerでリエンゲージメント用の設定を行う必要があります。詳しくは、プロダクトラインの作成方法を参照してください。
クロスプラットフォームアトリビューションの結果の確認