概要:Adobe Analytics (旧:Omniture) は、サードパーティのソースに統合可能な予測分析およびリアルタイム分析のためのツールです。Marketing ReportsとAnalytics (SiteCatalyst)、アドホック分析 (Adobe Discover)、Insightの各アプリケーションが含まれており、お客様のインタラクションをインサイトに変換することで、ビジネス活動の全体像を把握することができます。
概要
この連携は、AdobeとAppsFlyerの間の双方向のデータフローで構成されています。この連携が正常に機能するには、アプリ内でのコード実装が必要です。連携には、AppsFlyerとAdobeの両方の要件を満たす必要があります。
Adobe Analyticsとの連携設定
キャンペーン全体のパフォーマンス分析やセグメント作成にAdobe Analytics Report Suiteを使用している場合、AppsFlyerとAdobe Analyticsの連携により、AppsFlyerからAdobeへアトリビューションデータを自動的に転送することができ、キャンペーンの目標達成に役立ちます。
前提条件:
- Adobe Experience Platform Mobile SDK ドキュメントの設定
- Marketing Cloud Visitor ID またはExperienceクラウドIDサービスを利用している
- 各レポートスイートに、今回の連携のみを目的として使用できる3つのeVarを用意する必要があります。
ステップ1:Adobe Experience Cloud ID(ECID、Marketing Cloud ID、またはVisitor ID)をAppsFlyerへ共有
Adobe Experience Cloud IDを抽出・共有する:
- Adobe SDKが初期化された直後にアプリを更新し、Adobe SDKのメソッドを使用してMarketing Cloud Visitor ID を抽出します。
- 以下のAppsFlyer SDKのメソッドのいずれかを使用して、Adobe Marketing Cloud Visitor IDを設定します:
setAdditionalData
HashMap<String, Object> customData = new HashMap<String,Object>();
customData .put("marketingCloudID","ADOBE_VISITOR_ID");
AppsFlyerLib.setAdditionalData(customData);
詳細は setAdditionalData
メソッドをご覧ください。
Objective C
[[AppsFlyerTracker sharedTracker] setAdditionalData:@{
@"marketingCloudID" : "ADOBE_VISITOR_ID"
}];
Swift
let CustomDataMap: [AnyHashable: Any] = [
"marketingCloudID" : "ADOBE_VISITOR_ID"
]
AppsFlyerTracker.shared().customData= CustomDataMap
詳細は setAdditionalData
メソッドをご覧ください。
Dictionary<string, string> CustomDataMap = new Dictionary<string, string>();
CustomDataMap.Add("marketingCloudID", "ADOBE_VISITOR_ID");
AppsFlyer.setAdditionalData(CustomDataMap);
setCustomerUserId
AppsFlyerLib.getInstance().setCustomerUserId("ADOBE_VISITOR_ID");
Objective C
NSString *customerUserID = [AppsFlyerLib shared].customerUserID;
Swift
let customerUserID = AppsFlyerLib.shared().customerUserIDp
setPartnerData
Map<String, Object> partnerData = new HashMap();
partnerData.put("puid", "some-adobe-external-id-value");
AppsFlyerLib.getInstance().setPartnerData("aeplaunchmobile_int", partnerData);
NSDictionary *adobeInfo = @{@"external_user_id":@"some-adobe-external-id-value"};[[AppsFlyerLib shared] setPartnerDataWithPartnerId:@"aeplaunchmobile_int" partnerInfo:adobeInfo];
ステップ2:AppsFlyerでAdobe analyticsを設定する
前提条件:連携を設定する前に、Adobe Marketing Cloud Visitor ID をAppsFlyer SDKに渡していることを確認してください。
統合をアクティブ化または編集するには:
-
連携の有効設定:AppsFlyer管理画面 左メニュー 連携 > Partner Marketplaceへ移動します。
連携の変更設定:AppsFlyer管理画面 左メニュー 連携 > 連携済みパートナーへ移動します。 - Adobe Analytics を検索して選択します。
- 連携の設定 をクリックします 。連携の設定ページに移動します。
- 連携タブにて連携したいアプリを選択し、パートナーを有効にするをオンにしてください。
注意: トグルは、該当のパートナーで運用している限り、オン (アクティブ) である必要があります。 - Adobe Analytics SDKから、ADBMobileConfig.XML ファイルの一部として、Report_Suite_ID(青でハイライト)と Adobe_Analytic_server_URL(緑でハイライト)をコピーし、AppsFlyer の Adobe Analytics 連携画面の各項目に貼り付けてください。
-
連携を保存をクリックしてください。
保存すると、AppsFlyerは、オーガニックおよび非オーガニックのインストールごとに、Adobe Analyticsに以下のデータを送信します。
- Adobe ID (MCVID)
- Report Suite ID & Server URL
- Customer Device ID
- Media Source
- キャンペーン名
注記
Meta広告とX Adsの両方の利用規約に従い、AppsFlyerはユーザーレベルのデータを第三者と共有することを禁じられています。 つまり、Meta広告とX Adsのインストールはオーガニック広告として送信されます。
ステップ3:Adobe AnalyticsでデータをeVarsにマッピングする
Adobe Analytics Data Connectorsが廃止されたため、処理ルールを活用してコンテキスト変数をeVarsに対応させる必要があります。
詳しくはこちら: 処理ルールの使い方
AppsFlyerのコンテキストデータ変数は、それに応じてマッピングされます。
- MobileAdCampaign (Context Data)
- MobileAdNetwork(Context Data)
- MobileAdProvider(Context Data)
処理ルールによるAppsFlyerコンテキストデータ変数のマッピングに問題がある場合は、Adobeアカウントチームへお問い合わせください。
ステップ 4 [オプション]: マーケティングチャネルを設定する
プラットフォームでマーケティングチャネルを設定する方法については、 Adobe Analytics のドキュメント を参照してください。 識別ルールの下にある次のフィールドを必ず選択してください:
- 「AdobeのWebビーコンで設定したコンバージョン変数値」:AppsFlyerとExistsを選択します。
- 「チャネルの識別方法」: モバイルアプリのアトリビューションを選択します。
- 「チャネルの値を次のように設定してください」: AppsFlyerキャンペーンを選択します。
ドメインとセキュリティの詳細
ドメインの詳細とセキュリティ上の問題については以下の通りです。
- ANALYTIC_SERVER_DOMAINは、アプリのConfigファイルの中のサーバー変数として見つけることができます。アトリビューション分析には、任意のドメインを選択できます。一般的には、sc.omtrdc.netのようなAdobe Analyticsコレクションサービスの標準的なドメインが使用されます。これは、アナリティクス(サーバー)の設定の ADBMobile.config ファイルにあります。
- URLのプロトコル (HTTP/HTTPS) は、ANALYTICサーバのドメインが安全かどうかによって異なります。正しいプロトコルを使用することが重要です。設定が安全であるかどうかは、ADBMobile.config ファイルで、アナリティクス(SSL)の設定が true になっているかどうかを確認してください。接続が安全な場合は HTTPS を、安全でない場合は HTTP を使用してください。
- REPORT SUITE IDは、アプリのConfigファイルにある rsids 変数で確認できます。レポートスイートには任意の名前をつけることができます。
- ts={timestamp} は、Configファイルで offlineEnabled の設定が true の場合にのみ使用されます。offlineEnabled が False に設定されている場合や、レポートスイートが Time Stamp を有効にしていない場合は、このパラメーターを URL から削除してください。