Google Adsアカウントで複数の代理店/MCCを計測する

概要:トラフィックが正しく計測されるように、さまざまなGoogle Adsアカウントでの計測を設定しましょう。

はじめに

Google Adsのトラフィックは、Google Adsを専門とする代理店や、アプリ所有者の組織内に存在する異なるローカルチームなど、さまざまなアカウントから発生することがよくあります。広告成果が正しいアカウントに紐づくように、さまざまな Google Adsアカウントの計測を設定する方法を理解しましょう。

この記事では、これらのケースを含む、代理店の成果測定から、MCCの使用、さらにMCC内のMCCの使用についてカバーしています。

 注意

以下は、Google Adsの新しい API を使用しているクライアントのみに適用されます。


代理店アカウントのGoogle Adsの設定に関する詳細は、こちらをクリックしてください。

重要な定義

  • Link ID Google Ads上で定義されるモバイルアアプリの一意の識別子です。

 注意

同じアプリのAndroid と iOS バージョンでは異なるリンクIDが必要です。

  • Customer IDGoogle Adsアカウントに対する一意の識別子です。
    各アカウントは、複数のリンクID(会社の全てのアプリなど)を宣伝することができます。AppsFlyer管理画面で代理店アカウントを既存のアプリにリンクする場合、最大10個のCustomer IDを定義できます。
  • MCC - Google Ads マネージャーアカウント (MCC、旧称:My Clients Center) はGoogle Adsで複数のGoogle Adsアカウントを管理するためのツールです。
    MCCアカウントでは、複数のアカウントをリンクし、一つのロケーションで確認することができます(詳細はこちら)。

Google Adsの計測を設定する

AppsFlyerでは、アプリごとに一つのリンクIDを記録できます。複数のアカウントが同じアプリを運用する場合、同じリンクIDを使用する必要があります。これは計測に際して、AppsFlyer管理画面で設定する必要があります。

GoogleリンクIDを別のアカウントと共有する

一つのGoogle Adsアカウントを持つアプリ所有者、またはGoogle Adsトラフィックの運用を代理店に依頼する予定のアプリ所有者は、次の方法を使用してください。

アプリ所有者は、次のとおり、リンクIDを別のアカウントと共有することができます。別のアカウントはCustomer IDで識別されます。リンクIDを代理店と共有する詳細についてこちらをご覧ください。

 重要

  • MCCがサブアカウントのRecording Managerである場合、MCCからサブアカウントへリンクIDを共有する必要はありません。ただし、MCCの下にあるサブアカウントが独自のRecording Managerである場合は、MCCはRecording ManagerであるサブアカウントにリンクIDを共有する必要があります。
  • コンバージョンのインポート:MCCがRecording Managerである場合、MCCが管理するサブアカウントのコンバージョンのインポートは、MCCが行う必要があります。ただし、MCCの下のサブアカウントが独自のRecording Managerである場合、サブアカウントもコンバージョンをインポートする必要があります。

 注意

  • Google Adsの管理画面上で (3つのドット) をクリックし >> リンク済みアカウント >> 第三者アプリアナリティクスの詳細をクリックします。
  • 他のアカウントは「共有」を承認する必要があります。
  • その結果、他のアカウントには、そのアプリのGoogle Adsキャンペーンを運用する権限を付与されます。

 ヒント

AppsFlyerでは、これらのアカウントで直接リンクIDを生成するのではく、リンクIDを広告主のメインアカウントから他のアカウントに共有することを推奨しています。これは最も手早い方法であり、広告主と代理店の関係が終了した際にアカウントのリンクを容易に解除することができます。

MCC

複数のGoogle Adsアカウントを管理している代理店や大規模な広告主の多くは、一箇所ですべてのアカウントを表示できる、1つの MCC(マイクライアントセンター)を使用しています。

MCCの設定中に、MCCとサブアカウントのどちらでコンバージョンを管理するかを設定できます。

MCC_1_new.png

この設定は、必要に応じて後で変更できます。

MCCの中のMCC

複数の代理店を利用している大規模な広告主は、MCCの中のMCCアカウントを使用する場合があります。これは通常のMCCアカウントに似ています。このとき、MCCアカウントの中で最上位のMCCアカウント、または広告主アカウントがリンクIDを生成することを推奨します。この構造を正しく設定するには、サブアカウントで正しい階層レベルのMCC(おそらく最上位のMCC)をそのサブアカウントのRecording Managerとして選択する必要があります。このように設定されている場合は、リンクIDをサブアカウントと共有する必要はなく、最上位のアカウントでコンバージョンのインポートをするだけで十分です。

 ヒント

MCC およびアカウントの階層の詳細については、以下のリンクを参照してください。

アカウントの構造についての質問と推奨事項については、Googleの担当者にお問合せください。

Google Adsキャンペーンの開始

MCCはGoogle Adsキャンペーンを直接開くことはできません。これは、標準的なGoogle Adsのサブアカウントを介して行う必要があります。

コンバージョンの記録には2つのオプションがあります。

  1. MCCがサブアカウントの記録を管理する
    社内に異なるチームが存在する場合によく利用されます。例えば、社内の国ごとに異なるGoogle Adsアカウントなどです。
    MCCは、すべてのサブアカウントの記録設定(Recording Manager)を保持します。記録設定の変更はMCCレベルでのみ行われ、すべてのサブアカウントに自動的に適用されます。
    また、MCCはコンバージョンをインポートする必要があります。これは一度のみ全てのサブアカウントを対象に行われ、すべてのサブアカウントに共有されるリンクIDも取得します。
  2. サブアカウントが独自に記録を管理する
    それぞれのサブアカウントが、相互に連携していない場合に利用されます。例えば、1つの代理店がさまざまな広告主クライアントのアカウントを運用する場合などです。
    この場合、コンバージョンのインポートは、サブアカウントごとに個別に行う必要があります。AppsFlyerでは、アプリごとに一つのリンクIDを記録するため、モバイルの計測については、MCCまたは広告主がリンクIDをサブアカウントと共有する必要があります。

Google Adsのコンバージョンは、インストールまたはアプリ内イベントに関わらず、最初のコンバージョンが発生した後にのみインポートされます。