概要: コラボレーション計測を始めるにあたり、基本的な考え方と設定手順を確認します。
オンサイト/オフサイトキャンペーンの計測
DCPでは、オンサイトとオフサイトでキャンペーンの計測方法が異なります。オンサイトキャンペーンはコラボレーターが所有するプラットフォーム上で実施されるのに対し、オフサイトキャンペーンはFacebookやGoogle Ads、その他のSRNなど、外部のプラットフォーム上で実施されます。DCPはこれらの外部プラットフォームからエンゲージメントデータを直接取得できないため、オンサイトキャンペーンとはアトリビューションの流れや利用できるエンゲージメントデータが異なり、それぞれに適した方法が必要です。特に記載がない限り、計測に関する各記事の内容は、オンサイトとオフサイトの両方のキャンペーンに適用されます。
計測に使用する3つのデータソース
DCPの計測モデルでは、コラボレーションの中で発生したエンゲージメントイベントにコンバージョンイベントを紐づけ、アトリビューションを行います。このプロセスでは、コンバージョン、エンゲージメント、キャンペーンマッピングという3つの主要なデータソースを使用します。それぞれのデータソースが、アトリビューションの過程で重要な役割を担います。
コンバージョン
コンバージョンデータには、購入などのユーザーアクションと、それに関連するSKU(Stock Keeping Unit)やCPG(Consumer Packaged Goods)などの情報が含まれます。各レコードは1件のコンバージョンイベントを表し、SKU、ユーザーID、イベント発生時刻などの情報を保持します。
コンバージョンパラメーターの例
| フィールド | 値 |
|---|---|
app_id |
FoodDelivery |
user_id |
5abe2ddccca43000af58f0b |
event_time |
2024-08-21T16:06:32.393Z |
event_name |
purchase |
sku |
8711327623057 |
sku_revenue |
6.94 |
sku_quantity |
1 |
アプリのコンバージョンデータは、AppsFlyer SDKを使ってアプリと連携する方法、またはコラボレーターが提供するカスタムデータソースを通じてAppsFlyerに取り込めます。Webや実店舗で発生したコンバージョンイベントも、カスタムデータソースを使用して取り込むことができます。
エンゲージメント
エンゲージメントのデータソースには、クリックやインプレッションなど、ユーザーと広告との接点に関する情報が含まれます。各レコードは1件のエンゲージメントイベントを表し、キャンペーンID、メディアソース、タッチタイプ(クリックやインプレッションなど)といった情報を保持します。
エンゲージメントパラメーターの例
| フィールド | 値 |
|---|---|
appsflyer_id |
1727548724223 |
media_source |
|
campaign |
grc_web_ftu_seq |
attributed_touch_time |
2024-09-28T17:05:34 |
attributed_touch_type |
impression |
event_name |
start_game |
オンサイトキャンペーンでエンゲージメントデータを利用するには、AppsFlyer SDKを使用し、event_value パラメーターにアトリビューションデータを含めた新しいアプリ内イベントを設定するか、カスタムソース経由でデータを共有します。
オフサイトキャンペーンでは、エンゲージメントデータを外部プラットフォームから取得し、アプリ内イベントやカスタムソースは使用しません。
キャンペーンマッピング
キャンペーンマッピングのデータソースを使うことで、各コンバージョンのきっかけとなったエンゲージメントを特定できます。キャンペーンマッピングの各レコードでは、SKUまたはCPGとキャンペーンIDを対応付けることで、コンバージョンイベントとエンゲージメントイベントを紐づけます。DCPはこのマッピングを使用して、特定のSKUを含むコンバージョンイベントを、対応するキャンペーンIDを持つエンゲージメントイベントに紐づけます。
キャンペーンマッピングパラメーターの例
| フィールド | 値 |
|---|---|
collaborator_name |
fashion_site |
collaborator_id |
10079 |
campaign_id |
49fd77a2-8b64-4c9d... |
campaign_name |
off_season_25_1 |
conversion_targets |
8711327621978, 8711327622289, 8711327623057 |
キャンペーンマッピングの情報は、カスタムデータソースとしてAppsFlyerに提供されます。
DCPの計測プロセス
DCPのアトリビューションフローでは、コンバージョンに含まれるSKUと、そのSKUを広告対象としているエンゲージメントを照合し、コンバージョンイベントをエンゲージメントイベントに紐づけます。このプロセスでは、コラボレーション、エンゲージメント、キャンペーンマッピングの各データソースを使用します。
具体的な流れは以下のとおりです。
- DCPは、キャンペーンマッピングのデータソースとコンバージョンデータ内のSKUを照合し、対象キャンペーンによって生じたコンバージョンを特定します。一致するキャンペーンがないコンバージョンは、オーガニックとして扱われます。
- キャンペーンに紐づいた各コンバージョンイベントについて、同じユーザーIDとキャンペーンIDを持つエンゲージメントイベントを照合します。これにより、キャンペーン情報とコンバージョン情報を含む、アトリビューション済みのコンバージョンレコードが作成されます。
- 複数のSKUを含むアトリビューション済みのコンバージョンレコードは、SKUごとに1件のレコードへ分割されます。
- キャンペーンのコンバージョン対象として指定されていないSKUのレコードは除外されます。
- アトリビューションには、以下のロジックが適用されます。
- 複数のエンゲージメントイベントが1件のコンバージョンに紐づく場合、AppsFlyerの優先順位に基づいてラストタッチアトリビューションを適用します。詳しくは、アトリビューション方法の優先順位(アトリビューションウォーターフォール)を参照してください。
- 1件のエンゲージメントイベントが複数のコンバージョンイベントにつながっている場合、そのエンゲージメントには最初のコンバージョンのみがアトリビューションされ、それ以降のコンバージョンは未アトリビューションとして扱われます。
- DCPはアトリビューション済みのコンバージョンを集計し、総コンバージョン数などのインサイトを生成します。
計測設定のステップ
計測の設定は以下のステップで進めます。各ステップについて、詳しい手順を説明する記事が用意されています。
- 自社に適したコラボレーションのユースケースを検討する
- アトリビューションに使用するデータソースの準備する
- DCPからデータソースへアクセスし、アトリビューションを実行できるよう設定する
- アトリビューション済みの計測データをダッシュボードで確認する
- アトリビューション済みの計測データをレポートで確認する