Data Locker:連携済みパートナー向け

概要:パートナー(アドネットワーク / 代理店)向けのData Lockerは、アプリのデータを AWS、GCSまたはBig Queryのパートナーのストレージへ配信します。

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Data Locker:連携済みパートナー向け

連携済みパートナー向けのData Lockerでは、アプリの計測データをパートナーがお持ちのクラウドストレージへ共有します。(広告主は対象のパートナーに対して、どのデータの共有を行うか権限を付与する必要があります。) 

Data Lockerの主な機能

機能 説明
利用可能なクラウドストレージ

自社で保持している以下のストレージ(バケット):

  • AWS 
  • GCS
  • Yandex
  • BigQuery

ストレージの選択肢について

複数アプリ対応

計測連携しているアプリのデータを取得可能です。ただし、データを取得するには広告主がレポート毎に権限を付与する必要があります。 

データ形式のオプション
  • バケットクラウドストレージの場合:
    • CSV
    • Parquet
    • Adobe
  • データウェアハウス
データ更新頻度

レポートタイプ毎に更新頻度が異なります:

  • 1時間毎(hourly): 継続的に生成されるデータ
  • 1日毎(daily):  一部のレポートは日時で作成され、翌日以降に利用可能になります。

連携済みパートナーが利用可能なレポート

利用できるレポートやそのレポートを取得するために必要な権限は、パートナータイプによって異なりますが、Data Lockerのメカニズムやストレージオプション、必要な設定項目などはパートナータイプに関係なく同じです。パートナータイプ毎に、以下の記事を参照してください: 

データストレージのアーキテクチャ

概要

各種データは、選択したストレージオプションに書き込まれます。ストレージのオプションは、いつでも別のものに変更可能で、変更は数時間以内に完了します。 

クラウドバケットストレージ内のデータは、レポートタイプ、日付、時刻に従って階層フォルダ構造に編成されます。
次の図は、この構造の例を示しています:

DLFolderOVerview.png

レポートデータは、そのレポートが関連している時間 (h) のフォルダに格納されます。

  • 時間 (h) フォルダの数は、レポートデータの更新頻度 (DailyまたはHourly) によって異なります。
  • データは、Snappy または GZIP圧縮ファイル、もしくはParquet 形式またはCSV形式の非圧縮ファイルで提供されます。
  • データファイルは列(項目)で構成されています。
  • カラムの構成はレポート種別毎に定義されています。 

フォルダの構成

フォルダ 説明
data-locker-hourly

DLHourly.png

  • バケット内の最上層のフォルダはストレージサービスによって異なります。
  • data-locker-hourlyのフォルダには、レポートトピックが含まれています。 

バケット所有者とクラウドプロバイダー毎のフォルダ構成の例

  • 独自のAWSバケット: <af-datalocker-your bucket prefix>/<generated-home-folder><subscription-id>
  • 独自のGCSバケット: <your bucket name>/<generated-home-folder>/<subscription-id>
t (topic) レポートタイプはレポートの主題に関連します。
dt (日付)

これはデータの日付に関連します。ほとんどの場合、これはイベントが発生した日時を意味します。

h (hour)

h フォルダはAppsFlyerがデータを受信した時刻に紐付けられています。例えば、インストールイベントを 14:00-15:00 UTC に受信した場合、h=14 ファイルにストリーミングされます。
注意!AppsFlyerにデータが到着してから、h フォルダがData Lockerに書き込まれるまで、約6時間のタイムラグがあります。例えば、h=14のフォルダは、6時間の23:00 UTCに書き込まれます。 

フォルダの特性

  • 0〜23の番号が付いた24個の h フォルダがあります。例えば、h=0, h=1などです。 
  • また、Lateというフォルダも存在し、こちらには午前0時以降に到着した前日のイベントが含まれます(つまり、翌日 00:00–02:00 UTCの間に到着したものです)。例えば、ユーザーが月曜日の08:00 UTCにアプリをインストールし、イベントが火曜日の01:00 UTCに到着した場合です。このイベントは月曜日のLateフォルダに記録されます。 
  • 02:00以降に到着したデータは、実際の到着日時のフォルダに記録されます。 
  • lateフォルダのデータも必ず確認し、利用してください。これらのデータは他の h フォルダには含まれていません。
  • _temporary フォルダ場合によっては、hフォルダ内に一時的なフォルダを生成する場合があります。一時フォルダとサブフォルダは無視してください。例: /t=impressions/dt=2021-04-11/h=18/_temporary
統合データ

全アプリに関するデータは、統合したデータファイルで提供されます。データを取り込む際には、行単位でapp_idの項目を使用してアプリを区別してください。

データファイルの例は、h=2 フォルダをご覧ください

UnifiedByApp.png

  • データの取り込みプロセスでは、以下のことに注意してください:
    • _SUCCESS フラグが設定された後にのみ、データを取り込んでください。
    • フォルダの全てのファイルに.gzの拡張子が付いた状態でデータを取り込んでください。
完了フラグ

最終ファイル(完了)フラグは、対象の h フォルダの全てのデータが書き込まれたあとに設定されます。

  • _SUCCESS フラグが存在していることを確認してから、h フォルダ内のデータを読み込んでください。

  • _SUCCESSのフラグは、対象フォルダ内に書き込むデータが内(=空)の場合にも設定されます。

データ圧縮

ファイルはgzを使って圧縮されます。
ファイルの解凍後:

  • このファイルには拡張子はありません。
  • 各ファイルには列(項目)名を含むヘッダー行があります。
列シーケンス

レポート項目の順序は常に同じです。新しい項目が追加される場合には、常に既存項目の右端に追加されます。 

カラム(フィールド)の定義は、レポート毎に異なります。各内容については、関連するレポートのヘルプページを参照してください。

項目入力に関する考慮事項

空白または空のフィールド:
一部の項目には nullが入力されるか、空白になることがあります。これは、対象のレポートではレポートするデータがないことを意味します。通常、null は、対象のレポートおよびアプリタイプにおいて、この項目に値が入力されないことを意味します。空白("")は、この項目が対象レポートには関連しているものの、入力するデータが見つからなかったことを意味します。 

タイムゾーンと通貨設定

アプリ毎に管理画面上で設定されているタイムゾーンと通過設定は、Data Lockerに書き込まれるデータでは無視されます。代わりに、以下仕様が適用されます:

  • タイムゾーン:日付と時間のデータはUTCベースで記録されます。
  • 通貨設定:event_revenue_usdの値が常にUSDベースで記録されます。

カンマを含む値:これらのカンマは、二重引用符「"」の間に含まれます。例: `"iPhone6,1"`

データファイル

データファイルはセグメンテーションタイプにより異なります。

コンテンツ 詳細
完了フラグ

最終ファイル(完了)フラグは、対象の h フォルダの全てのデータが書き込まれたあとに設定されます。

  • _SUCCESS フラグが存在していることを確認してから、h フォルダ内のデータを読み込んでください。

  • _SUCCESS フラグは、特定のフォルダに書き込むデータがなく、フォルダが空である場合にも設定されます。

  • 注!アプリごとの分離オプションでは、フラグは各アプリフォルダごとではなく、h フォルダ内で設定されます。前のセクションの図を参照してください。
ファイルの種類
  • データは、Snappy または GZIP圧縮ファイル、もしくはParquet 形式またはCSV形式の非圧縮ファイルで提供されます。
  • 解凍後のデータファイルは、設定に応じてParquetまたはCSV形式で出力されます。
列の並び(CSVファイル)

CSVファイルの場合、レポート項目の順序は常に同じです。新しい項目が追加される場合は、既存項目の右側に追加されます。

この点に関して:

  • ユーザー経路レポートの列の構成は同じです。つまり、異なるレポートタイプに対して同様のデータ読み込み手順を実行できます。レポートに含める項目を選択してください。項目の意味は、ローデータ項目の手引きに詳述されています。
  • レポート可用性セクションで、FFと表示されているレポートは、共通の列構造ではありません。
項目入力に関する考慮事項

空白または空の項目:一部の項目には null が入力されるか、空白になります。これは、特定のレポートのコンテキストでは、レポートするデータがないことを意味します。通常、null は、特定のレポートおよびアプリタイプのコンテキストでこの項目に値が入力されないことを意味します。空白("")は、この項目がこのコンテキストに関連しているものの、入力するデータが見つからなかったことを意味します。

制限付きメディアソースの場合、制限された項目の内容は null になります。 

一般的に、nullとブランクは同じものであり、利用可能なデータはありません。 

タイムゾーンと通貨

アプリ固有のタイムゾーンと通貨設定は、Data Locker に書き込まれるデータには影響しません。次のことが当てはまります。

  • タイムゾーン:日付と時間はUTCで入力されます。
  • 通貨:event_revenue_usd の項目は米ドルです。

カンマを含む値:これらのカンマは、二重引用符「"」の間に含まれます。例: `"iPhone6,1"`

ストレージオプション

  • データは、AWS、GCS、BigQuery のように、選択したストレージ所有者に書き込まれます。
  • ストレージの選択はいつでも変更できます。
  • ストレージを変更すると、次のことが起こります。
    • 新しく選択したストレージへの書き込みは1時間以内に開始します。
    • 7日間の移行期間中、既存のストレージへの書き込みを続行します。移行期間の有効期限がユーザーインターフェイスに表示されます。移行期間を使用して、データ読み込みプロセスを更新してください。
    • バケットの変更:ストレージを変更した場合、7日間の移行期間中はデータは両方のバケットに送信され、データ取り込みプロセスを調整できます。
  パートナー所有のストレージ(GCS、AWS、BigQuery)
バケット名
  • GCS:制限なし
  • AWS:ご自身で設定してください。その際、必ず文頭にaf-を追加してください。

例:af-datalocker-your-bucket-name

ストレージの所有者 パートナー 
ストレージプラットフォーム AWS、GCS、Yandex、BigQuery
データへアクセスするための認証情報 AppsFlyerには開示されません。ストレージプロバイダーから提供される認証情報を使用してください。
データ保持 御社による管理
セキュリティ

御社がストレージを管理します: 

  • AWS:AppsFlyerは、バケットへのGetObject、ListBucket、DeleteObject、PutObject の権限が必要です。バケットはAppsFlyer専用にする必要があります。他の用途には使用しないでください。
  • GCS

セキュリティ担当者へのお知らせ:

特記事項:

  • バケットまたはストレージ先は、AppsFlyer専用です。他の部門からそのバケットへのデータ書き込みは行わないでください。
  • データを書き込まれた後25時間後に、バケット内のデータを削除できます。
  • ストレージに書き込まれるデータは、当社のサーバーに既に存在しているデータのコピーです。データは、当社の保持ポリシーに従って引き続き当社のサーバーに格納されます。 
  • 技術的な理由から、データを一度削除して再度書き込むことがあります。このため、削除権限とリスト権限が必要です。どちらの権限もセキュリティリスクではありません。リスト権限の場合、バケットにデータを書き込むことができるのは当社のみです。削除権限の場合、データを再生成することができます。 

複数連携の仕様について(2つ以上の接続先設定)

Data Lockerでは、一部または全てのデータを複数のディスティネーション(連携設定で定義)に送信することができます。例えば、アプリAのデータをAWSへ、アプリBのデータをGCSへ送信できます。

各連携に対して、ディスティネーションを含むData Lockerの設定を全て実行する必要があります。連携設定は互いに独立しています。

連携管理について、以下の点を考慮してください。

  • Data Locker設定では、連携はタブに表示されます。各連携には独自の設定タブがあり、そこから連携を管理できます。デフォルトタブは「Data Locker」です。
  • 新しい連携を作成する方法:
    1. 接続の追加をクリックします。
    2. 連携の名前を入力し、ストレージの種類を選択してください。
    3. 保存をクリックしてください。
      保存したら、連携はデフォルトの「Data Locker」タブの隣に表示されます。各タブのアイコンはストレージの種類を示しています。
  • 連携の詳細の確認、連携の複製、連携の削除を行うには、⋮ (オプション) をクリックしてください。

手順

Data Lockerの設定

この手順に従って、Data Lockerを設定してください。設定変更を行った場合、有効になるまでに最大3時間かかります。 

前提条件:

以下のストレージの作業手順のいずれかを完了してください。

AppsFlyerAdmin_us-en.png Data Lockerの設定方法:

  1. AppsFlyerのパートナーアカウントでログインしてください。
  2. 以下に移動します:
    • 広告主レポート > Data Locker
    • マーケティングパートナーアカウントメニュー > Data Lockerをクリックします。
  3. DataLockerのセットアップ手順のステップ3〜16に従ってください。

追加情報

特性と制限

特性 備考
アプリ固有のタイムゾーン 不適用
アプリ固有の通貨 サポートされていません
サイズ制限 不適用
データ更新頻度 データは、この記事内に記載されている個々のレポートデータの更新頻度に従って更新されます。
過去データ

サポートされていません

チームメンバーアクセス チームメンバーは、管理画面上でData Lockerの設定を行うことができません。 

トラブルシューティング

こちらのトラブルシューティングガイドをご確認ください。