概要: 自社の代理店アカウント上でユーザーを作成・管理し、ユーザー毎に機能や広告主アプリへアクセスする権限を制御することが可能です。
ユーザーの役割とアクセス権限
AppsFlyerのアカウントは、複数ユーザーによる利用が可能で、各ユーザー毎の権限を管理できます。各ユーザーの権限は、大きく以下2つの設定項目に沿って定義されます:
- ロール - 機能にアクセスしたり、機能を実行するための操作権限
- アプリへのアクセス - 現在登録済みのアプリおよび今後追加されるアプリに対するアクセス権限
これらの設定項目内の権限は、それぞれ独立して割り当てられるものです。つまり、幅広い機能権限を持つロールをあるユーザーに割り当てたとしても、限られた特定のアプリでのみ利用できるように制限することが可能です。
唯一の例は後述する管理者ロールで、このロールはすべての機能とアプリの権限を所有しています。
定義済みロール
デフォルトのロール
代理店アカウントの各ユーザーは、あらかじめ定義された以下の4つのロールのいずれかに割り当てられます:
- アドミン
- チームマネージャー
- マーケティング
- コントリビューター
それぞれのロールは、ユーザーがアクセスできるAppsFlyerの特定の機能と、実行できる機能を定義します。ロールごとの機能の一覧は、 ユーザー管理 ページの ロールタブ で確認できます。
原則として、すべてのロールは事前に定義されており、各ロールの機能的な能力は固定されています。これを混同させたり統合することはできません。ただし、ユーザーのロールを変更することで、いつでもユーザーの機能的な能力を変更することができます(後述の アカウントオーナー を除く)。
例
田中太郎さんには、チームマネージャーのロールが割り当てられています。このロールにより、田中太郎さんはアプリ設定の画面を操作できますが、監査ログのページにはアクセスできません。
質問:田中さんをチームマネージャーのロールにしたまま、監査ログへのアクセスけんを付与することは可能ですか?また、逆にアプリ設定の操作権限を削除することは可能ですか?
回答:できません。田中さんがチームマネージャーのロールを割り当てられている限り、監査ログへのアクセス権の付与や、アプリ設定の操作権限削除はできません。田中さんを別のロールに割り当てれば、彼の権限はそのロールで定義されているものに変更されます。
Temp roles — ロールの例外
ご自身のAppsFlyerアカウントが以前のユーザー管理システム(アカウントの種類がアドミンとチームメンバーのみ)のときにも存在していた場合、すべてのユーザーはそのままの機能で新システムに引き継がれています。
その結果、これらのユーザーの大部分は現在のシステムではTemp Roleとして表示されます。
一時ロールの管理についての詳細を参照してください。
管理者 - アドミン
AppsFlyerのアカウントには、 1人または複数の 管理者を置くことができますが、どのアカウントにも少なくとも1人の管理者が存在します。
- 管理者ロールは、以下の すべてのアカウント機能にアクセスできます:
- すべての機能
- 現在登録されている全アプリと今後追加される全アプリ
- すべてのメディアソースと国別データ
アカウントオーナー
- アカウント開設時に作成されたユーザー( "アカウントオーナー" )には、デフォルトで管理者ロールが割り当てられています。
- 管理者ロールを持つユーザーのみが API トークンと S2S トークンを管理できます。
- アカウントオーナー以外の管理者は、「ユーザー管理」ページから別のロールに変更したり、AppsFlyerアカウントから削除したりすることができます。
「ユーザー管理」ページ
ユーザー管理ページにアクセスするには:
- 上部のメニューバーで、をクリックし、アカウントメニュー(メールアドレスのドロップダウン)を開きます。
- ユーザー管理を選択してください。
ユーザータブ
ユーザー タブには、ご自身のアカウントに存在するすべてのユーザーの一覧が表示され、ここでユーザーの作成、管理、削除を行うことができます。
- ユーザー 列の見出しをクリックすると、表をアルファベット順(昇順/降順)に並べ替えることができます。
- 検索ボックスを使って、特定のユーザーを検索・表示することができます。
- ロール列にあるフィルタアイコン
をクリックして、ロール別(一時的なロールを含む)にユーザーを絞り込むことができます。
- フィルターを解除するには、フィルターのドロップダウンリストで「 None 」を選択します。
- チェックボックスを使って、複数のユーザーを同時に選択、編集できます。
ロールタブ
ロール タブには、お客様のアカウントで定義されたすべてのロールのリストが表示されます。
- 予め定義された4つのロール
- ユーザーに現在割り当てられている一時的なロール
左のパネルで任意のロール(役割)の名前をクリックすると表示されます。
- 役柄の権限範囲のすべての詳細
- 現在そのロールを割り当てられているユーザー数(画面右上に表示)
- ユーザーアイコン
にカーソルを合わせると、最初の20件のリストが表示されます。
- ユーザーアイコン
ユーザーの作成
新しいユーザーを作成するには:
- ユーザー タブで、 追加 ボタンをクリックします。
- ユーザー名を入力してください(必須):
- 文字、数字、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、シングル(')またはダブル(")の引用符を含むことができます。
- その他の特殊文字は使用できません。
- ユーザーのメールアドレスを入力してください(必須):
- 文字、数字、アポストロフィー(')、アンパサンド(& )、ドル記号($)、ハッシュ記号(#)、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、ピリオド(.)を含むことができます。
- 2つの連続したピリオド(...)やその他の特殊文字は使用できません。
- 有効なメールドメインで終わる必要があります。
重要!
ユーザーのメールアドレスは、AppsFlyerプラットフォーム上でユーザーを識別するものです。
- ユーザーを削除して再作成しない限り、後から変更することはできません。
- ユーザーがメールを受信できる有効なメールアドレスである必要があります。
- 他のAppsFlyerアカウントで既に登録されているメールアドレスは登録できません。
- このメールアドレスがすでに使用されている場合(お客様のアカウントまたは別のアカウント)、 Can't create this user というメッセージが表示されます。この問題を解決するには、以下の トラブルシューティングの手順 に従ってください。
- ユーザーの部署を選択してください。(任意)
- ユーザーのロールを選択してください。(必須)
- ユーザーがアクセスできるアプリを選択してください。
- デフォルトの設定では、アカウント内の現在および今後新規追加されていくすべてのアプリにアクセスできます。この設定を変更するには、チェックボックスを使ってアプリを選択・解除してください。
- ユーザーは、現在のすべてのアプリへのアクセス権を持っている場合に限り、今後新規追加されていくすべてのアプリへのアクセス権を与えられます。
- 保存 をクリックすると、ユーザーが作成されます。
- ユーザーには、アカウントを有効にするための招待メールが送信されます。
アカウントアクティベーション
- そのユーザーがユーザー一覧に表示されます。封筒のアイコン
は、招待状が送信され、アカウントが有効化されるのを待っていることを示しています。ユーザーがアカウントを有効にすると、封筒のアイコンは消えます。
- ユーザーに送られたアクティベーションリンクの有効期限は48時間です。ユーザーが招待状を受け取っていない場合や、リンクが切れている場合は、 招待状を再送することができます。
ユーザーの編集
ユーザーは1人ずつ、またはグループで変更することができます。
1ユーザーごとの変更
個々のユーザーを編集するには:
- ユーザー タブで、ユーザーの行の右端にある「 アクション
」ボタンをクリックします。
- メニューから「 編集 」を選択します。
- 必要に応じてユーザー設定を変更します。
- メールアドレス以外の設定はすべて編集可能です。
- 保存 をクリックしてください。
複数ユーザーの同時変更
複数ユーザーの同時変更は、複数のユーザーのアカウント権限を一度に変更できる効率的な方法です。この機能を ユーザー タブの検索・フィルター機能と組み合わせて使用することで、多数のユーザーを管理する際に特に便利です。
注意
複数ユーザー設定でユーザーを削除したり、管理者ロールに割り当てたりすることはできません。
複数のイベントを編集する方法:
- ユーザータブで、編集したいユーザーのチェックボックスを選択します。
- 列見出しのチェックボックスを選択すると、表示されているすべてのユーザーが選択されます。
- 現在選択されているユーザーの数は、検索ボックスの右側に表示されます。なお、アカウントオーナーは選択できず、選択したユーザー数にも含まれません。
- ロールとアプリのボタンは表の右上に表示されます。
- 選択したユーザーのうち1人以上が今後追加されるアプリにもアクセスできる設定になっている場合、「Apps」ボタンは利用できません。(以下の一時的なロールの制限事項を参照してください。)
- 変更したい権限のボタンをクリックしてください。
- 表示されたダイアログボックスやドロップダウンリストを使って、必要な変更を行ってください。
- この変更は、選択されたすべてのユーザーに適用されますので、ご注意ください。
- 編集したユーザーは表の中でハイライトされ、変更を保存するとユーザーがそのまま表示されます。ただし、次のステップでは、変更内容を確認し、確認またはキャンセルすることができます。
- 変更内容を確認し、保存をクリックして確認するか、キャンセルをクリックして元に戻してください。
例
シナリオ:
- あなたのアカウントには10人のユーザーが登録されているとします。このうち6人はマーケティング のロールを割り当てられています。
- 田中さん、木村さん、佐藤さんが昇進したため、マーケティング のロールからチームマネージャーのロールへ変更したいと考えています。
- 田中さんは、アプリAの担当、木村さんはアプリBの担当、佐藤さんはアプリCの担当です。
ステップ:
- ロールのフィルター
を使用して、マーケティング のロールを担うユーザーのみを表示してください。
- 田中さん、木村さん、佐藤さんを、チームマネージャーのロールへ変更するには:
- 田中さん、木村さん、佐藤さんのチェックボックスを選択してください。
- ロールボタンをクリックしてください。
- ドロップダウンメニューから、チームマネージャーを選択してください。
- 保存をクリックして確認してください。
- なお、変更を確定すると、ロールのフィルターが解除され、表にはすべてのユーザーが表示されます。
- 田中さん、木村さん、佐藤さんに適切なアプリへのアクセスを付与してください。
- 検索ボックスを使用して田中さんを見つけ、アプリAへのアクセスを付与するよう彼女のアクセスを個別に編集してください。
- これらのステップを木村さん、佐藤さんにも繰り返し、それぞれアプリBとアプリCへアクセスを付与してください。
ユーザーの削除
ユーザーを削除する方法:
- ユーザータブで、ユーザーの行の右端にあるアクション
ボタンをクリックします。
- メニューから削除を選択してください。
特殊な状況と追加手順
一時ロールの管理
以前に当社の旧ユーザー管理システムを使用していた場合、一時的なロールが既存のユーザーに割り当てられ、今回の新システムでもそれらのユーザーのロールに変更のないよう導入されます。
- 同じ機能を持つユーザーには、同じ一時的なロールが割り当てられます。
- ロールタブの機能を使用して、各ユーザーの一時的なロールと現在のユーザーのリストを確認してください。
一時的なロールの制限
一時的なロールは、従来のユーザー管理システムからシームレスに移行できるように特別に設計されました。そのため、限られた状況でしか利用できません。
- 一時的なロールは、他のユーザー(新規・既存を問わず)に割り当てることはできません。
- 一時的なロールを持つユーザーに、別の一時的なロールを割り当てることはできません(ただし、そのユーザーがアクセスできるアプリを変更することは可能です)。
- ユーザーが一時的なロールを担っている間は、将来のアプリへのアクセス権を変更することはできません。
- 一時的ロールを持つユーザーが定義済みのロールに変更された場合、以前に割り当てられた一時的なロール(または他の一時的なロール)に戻すことはできません。
- 一時的なロールを持つ最後のユーザーのロールが変更されると、一時的なロールはアカウントに表示されなくなります。
例
このアカウントではAppsFlyerの以前のユーザー管理システムを使用していました。森田さんと市村さんは、アカウントが新システムに移行した時点で既存ユーザーでした。現在、森田さんには一時ロール1が、市村さんには一時ロール2が割り当てられています。
- 小林さんは新入社員です。小林さんには、4つの既定のロールのうちいずれか1つを割り当てることができます。ただし、小林さんに一時的なロール1、または一時的なロール2を割り当てることはできません。
- 森田さんのロールを、一時的なロール1から一時的なロール2へ変更することはできません。ただし、4つの既定のロールへは割り当てることが可能です。また、必要に応じてアプリへのアクセス権限を変更することもできます。
- 森田さんのロールを一時的なロール1からチームマネージャーへ変更した場合、再度一時的なロール1へ戻すことはできません。
- 森田さんが一時的なロール1の最後のユーザーだった場合、森田さんをチームマネージャーのロールに変更した後は、一時的なロール1はアカウント上で表示されなくなります。
アカウントオーナーの変更
全てのアドミンがアカウントオーナーと同じ権限を持っているため、通常はアカウントオーナーの変更は必要ありません。ただし、アカウントオーナーを変更する必要がある場合は、次のステップに従ってください。
重要!
始める前にいくつかの注意点があります。
- V1トークンで Pull、Master、または GDPR API をまだ使用している場合、アカウント所有者を変更すると、これらのサービスが自動的にリセットされます。 データの損失を回避するには、アカウント所有者を変更する前に、これらのAPIをV2トークンへ移行します。
- アカウントオーナーの変更は、以下の手順で手動で行う必要があります。ユーザー管理 のページからはできません。
#1–チャットウィジェットを介してリクエストを送信する
アカウント所有者の変更プロセスを開始するには、 このリンクを使用する か、上部のメニューバーの [ヘルプ] ボタンをクリックして、チャットウィジェットを開きます。 チャットには、次の情報を含めてください:
- 変更後の新しいアカウント所有者の名前
- 新しいアカウント所有者の名前、役職、メールアドレス
#2–次のステップ
変更処理が完了すると、AppsFlyerから通知メールが届きます。
- 以前のアカウントオーナーに引き続きAppsFlyerアカウントを使用してもらいたい場合は、新たにユーザーを作成し、新しいロールを割り当ててください。
- V2トークンを使用する APIは、アカウント所有者を変更しても影響を受けません。詳しくは、トークンの管理についての記事をご覧ください。
トラブルシューティング「Can’t create this user」
新規ユーザーのメールアドレスを入力する際に、エラーメッセージ「Can't create this user」が表示された場合、一般的には、そのメールアドレスがすでにAppsFlyerのユーザー(お客様のアカウントまたは別のユーザー)として存在することを意味します。状況に応じた手順に従ってください。
ユーザーがアカウント内に存在する場合:
- ユーザーがアカウントを有効にしているかどうかを確認してください。していない場合は、必要に応じて、招待を再送してください。
- ユーザーがアカウントをアクティベート済みの場合は、ユーザーに紐づくメールアドレスを使って再度ログインを試みるように依頼してください。必要に応じて、パスワードを忘れた場合の手順に従うようにアドバイスしてください。
ユーザーのメールアドレスが別のアカウントで使用されている場合や、ユーザーのメールアドレスが使用されているアカウントが特定できない場合は、以下のいずれかのオプションを選択してください。
- 他のアカウントから削除して、自身のアカウントに追加する(お客様またはユーザーがもう一方のアカウントで必要な権限を持っている必要があります)、または
- 別のメールアドレスを使ってアカウントに追加してください。実際にメールを受信できる有効なメールアドレスである必要があります。
- カスタマーサクセスマネージャー(CSM)にお問い合わせいただくか、カスタマーエンゲージメントチーム(hello@appsflyer.com)までメールをお送りください。
ユーザー招待状の再送
新規ユーザーがアカウントのアクティベーションメール を受け取っていない場合や、48時間以内にアクティベーションを行わなかった場合は、以下のようにメールを再送することができます。
- ユーザータブで、ユーザーの行の右端にあるアクション
ボタンをクリックします。
- ユーザーには、まだアカウントを有効化していないことを示す封筒のアイコン
が表示されますので、ご注意ください。
- ユーザーには、まだアカウントを有効化していないことを示す封筒のアイコン
- メニューから招待メールの再送を選択してください。
ユーザー2段階認証 (2FA) のリセット
2段階認証を使用しているアカウントの場合、ユーザーの2段階認証をリセットする必要がある場合があります。 これを行う方法については、 こちらを参照してください。