概要:2回目以降の再インストールが新規インストールとして計測されないリアトリビューション期間について説明します。
アトリビューション期間
リアトリビューション期間は、ユーザーが最初にアプリをインストールした時点から始まり、広告主が設定した期間まで継続される時間枠です(デフォルトは90日です)。リアトリビューション期間中は、アプリの再インストールは新規インストールとして記録されず、リターゲティングキャンペーン経由でない限り、新しいインストールポストバックも発生しません。
リアトリビューション期間の設定
リアトリビューション期間:
- アプリ設定ページで設定します。
- デフォルト値は90日間(3か月)です。
- 設定できる期間は、1~24か月間です。
インストールは、インストール時点での設定を基準に評価されます。そのため、設定を変更すると、以前のインストールには影響せず、今後のインストール(再インストール)に影響します。
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リアトリビューション期間を90から30日に変更:
- 9月1日にインストール
- リアトリビューション期間を9月2日に変更
- 10月1日までの再インストールは再インストールとして記録されます。10月2日から、新規インストールと見なされます。
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リアトリビューション期間を30から90日に変更:
- 9月1日にインストール。
- リアトリビューション期間を9月2日に変更。
- 10月15日の再インストールは、現在の90日の期間があるため、再インストールとなります。
- 12月15日の再インストールは、9月1日のインストールから90日以上経過しているため、新規インストールとなります。
リアトリビューション期間の使用例
初回インストール
ユーザー(アプリをまだ一度もインストールしたことがない)が新規ユーザー獲得広告またはリターゲティング広告に触れ、アプリをインストールします。
次のことが起こります:
- 新規インストールが、新規ユーザー獲得の管理画面とデータ上に、対象メディアソース(エンゲージメントがない場合はオーガニック)に紐づきます。
- 新しいリアトリビューション期間が開始されます。
- インストールとアプリ内イベントポストバック設定されている場合、それらが紐づいているメディアソースに送信されます。
- 次のアプリ内イベントが同じメディアソースに紐づけられます。
再インストール
新しいアプリインストールの後、ユーザーがアンインストールし、再インストールをします。
次のことが起こります:
- インストールは計測されません。管理画面やデータ上にも表示されません。
- どのメディアソースにもインストールポストバックは送信されません。
- 初回アトリビューション優先モードの設定がオンの場合には、再インストールユーザーのアプリ内イベントは、オーガニックではなく、元のオリジナルのメディアソースに関連付けられます。
リアトリビューション
これはリアトリビューションと呼ばれます。
次のことが起こります:
- このインストールはリターゲティングのメディアソースに紐づき、リターゲティングページとオーバービュー管理画面の統合ページに表示されます。つまり、ユーザー獲得の表示にはリアトリビューションのデータは含まれません。
- その後すべてのアプリ内イベントはリターゲティングのメディアソースに紐づきます。
- インストールポストバックはリターゲティングのメディアソースに送信されます。
リターゲティング計測についての詳細は、こちらをご覧ください。
新規インストール
- 新規インストールが、新規ユーザー獲得の管理画面とデータ上に、対象メディアソース(エンゲージメントがない場合はオーガニック)に紐づきます。
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新しいリアトリビューション期間が開始されます。
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インストールとアプリ内イベントポストバック設定されている場合、それらが紐づいているメディアソースに送信されます。
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次のアプリ内イベントが同じメディアソースに紐づけられます。
iCouldバックアップから復元された iOSアプリ
リアトリビューション期間に関わらず、アプリが iCloudを使用してバックアップされたあとに(同一デバイスまたは別のデバイスに)復元された場合、AppsFlyerは新規インストールまたは再インストールと計測しません。iCloudからアプリを復元したユーザーはAppsFlyer IDとアトリビューションデータを既に保持しています。