ユーザー招待の計測

概要:既存ユーザーが他のユーザーにアプリを紹介した際に、「ユーザー招待経由」として新規インストールを計測します。

Invite_Attribution_new.png

ユーザー招待の計測について

ユーザー招待とは、既存のアプリのユーザーがリンクを共有し、他のユーザー(例えば、その友人)にアプリをダウンロード / 開くように誘導することです。

ユーザー招待の計測とは、新しいアプリのインストールやエンゲージメントを、紹介を行ったユーザーに紐づけることを意味します。

ユーザー招待の計測でできること:

  • ユーザー招待のコストとROIを分析します。ユーザー招待は、広告収益を生成するために使用できるアプリの広告スペースを利用できます。ユーザー招待が他の方法よりもROIが高いかどうかを確認できます。
  • 他のユーザーを最も多く紹介したユーザーの情報を記録します。アプリに他のユーザーを招待するユーザーは、価値が高く、エンゲージメントの高いユーザーであり、リターゲティングやインセンティブの提供を希望するかもしれません。

リンク先のデータを利用することもできます:

  • 招待経由でインストールした新しいユーザーのアプリ導線をカスタマイズ:例えば、アプリ起動時に特定のコンテンツ画面を表示したり、一般的なメッセージの代わりに、"XXさん、ようこそ!あなたの友人 マリアがゲームに挑戦したいと言っています。今すぐプレイしましょう!” のようなウェルカムメッセージをパーソナライズしたりします。
  • 紹介したユーザーにインセンティブを付与する:詳細はこちら

ユーザーが他のユーザーに共有するユーザー招待リンクは、実際にはアプリに実装されたAppsFlyer SDKによって生成されたOneLinkのカスタムリンクです。OneLinkの設定により、招待を受けたユーザーが正しい場所にリダイレクトされるようにします。正しいアプリストアに、アプリに、またはアプリの特定の画面にディープリンク / ディファードリンクされるようにします。[OneLinkの詳細はこちら]

フロー

フローは次のとおりです:

  1. ユーザーAが、アプリ内から「友人招待」をタップして、アプリを友人に共有(ユーザーAはアプリを持っていて、ログインしています)
  2. タップすると、ユーザーAを識別するパラメータが付いたリンクが生成されます。
  3. ユーザーAはユーザーBにメールやWhatsApp、SMSなどでリンクを送信します。
  4. ユーザーBが -
    • 既にアプリを所持している場合、アプリを直接起動します。(この時にアプリ内の特定の画面にディープリンクさせたり、インセンティブを受け取ることができます。)
    • アプリをインストールしていない場合、正しいアプリストアに遷移させます。(ユーザーBのアプリ初回起動後に、アプリ内の特定の画面へディファードディープリンクさせることができ、また、ユーザーAは報酬を得ることができます。)
    • アプリ内イベントを実施すると、ユーザーAは報酬を得ることができます。

データの確認

ユーザー招待のデータは、AppsFlyerのダッシュボードやレポートから入手できます。AppsFlyerのダッシュボードでは、ユーザー招待のアトリビューションを以下の方法でフィルターすることができます。

  • メディアソース:App invite 
  • チャネル:マーケターが決定した値(例:アプリ名など)
  • キャンペーン:マーケターが決定した値

レポートでは、メディアソース( pid パラメーター)はSDKにより、デフォルト値の af_app_invites で送信されます。 

手順

ユーザー招待リンクの作成方法:

  1. OneLinkテンプレートを作成します。
  2. チャネルとキャンペーンのパラメータ値を決定します。詳細:パラメータ
  3. リンクに必要なユースケースを決めます。一般的な使用例:
    • 新規ユーザーをアプリ内の特定画面にディープリンクする
    • どのユーザーが紹介したかを計測する(CUIDベース)
    • 新規ユーザーへのインセンティブ付与
  4. AndroidとiOSの開発者と連携し、リンクに求めるユースケースをどのパラメータで担当するか計画します。参照:利用可能なパラメータ
     
  5. 開発者に、コード内のパラメータの希望する動作を使用して、ディープリンクを実装するよう依頼します。
  6. 次のプラットフォームでユーザー招待を実装するように開発者に指示します:
    Android iOS Unity

    AppsFlyer公式デベロッパーハブのAndroidユーザー招待を参照してください。

    AppsFlyer公式デベロッパーハブのiOSユーザー招待を参照してください。

パラメーター

SDKに実装するため開発者に提供されるパラメータ / 値

パラメータ / 値 備考 開発者が実装すべき値 / ユースケース
OneLinkテンプレートID すべてのユーザー招待リンクのベースとなる、基本設定と動作が構成されているOneLinkテンプレートのID例:H5hv  
チャネル チャネル名AppsFlyer管理画面でチャネルごとに計測値をソート・フィルターして表示するのに役立ちます。  
キャンペーン キャンペーン名AppsFlyer管理画面でキャンペーンごとに計測値をソート・フィルターして表示するのに役立ちます。  
is_retargeting=true
 
既存ユーザーのCV計測を目的としたキャンペーンの場合に追加します。  
deep_link_value 紹介されたユーザーの端末で、特定の挙動を提供するために使用されるパラメータ。通常、これはユーザーがリダイレクトされる特定のページの名前付けに使用されます。たとえば、アプリがフルーツを販売している場合、ユーザーをリンゴページにディープリンクできます。  
deep_link_sub1 紹介されたユーザーの端末で、特定の挙動を提供するために使用されるパラメータ。deep_link_value は通常、ユーザーをアプリ内の特定の画面に誘導するために使用されるため、このパラメータは他の任意の機能に使用することができます。例:インセンティブやディスカウントを付与 / 紹介したユーザーを計測、など   
deep_link_sub2  
deep_link_sub3  
deep_link_sub4  
deep_link_sub5  
deep_link_sub6  
deep_link_sub7  
deep_link_sub8  
deep_link_sub9  
deep_link_sub10  
[オプション] pid

デフォルトでは、生成するリンクには、 値 af_app_invites を持つメディアソース( pid パラメータ)が含まれます。 

値を変更するには、開発者は必要な値で呼び出される pid カスタムパラメーターを追加する必要があります。 注:Androidの場合、これはSDK V6.4.2以降でのみサポートされています。

 
ブランド名 ブランドドメイン名。AppsFlyer UIでブランドドメインごとにアトリビューションを並べ替えたり、表示するのに役立ちます。  

マーケターのマークは、果物を販売するアプリを持っています。彼は、ユーザーを特定のフルーツのページにディープリンクさせ、特定の量のフルーツを購入できるようなリンクを作りたいと考えています。

このリンクをユーザー招待で送ることができ、その紹介が新しいアプリのインストールや果物の購入につながるたびに、紹介者に報酬が与えられるようにしたいとのことです。

これを実現するために、Markは開発者に次のようなパラメータと値のリストを送り、ユーザー招待リンクの実装を依頼しました:

パラメータ 備考
deep_link_value fruit_name AppsFlyerのUDL APIを使ったディープリンクに対応
deep_link_sub1 promo_code AppsFlyerのUDL APIを使ったディープリンクに対応
deep_link_sub2 referrer_id SDKでのリンク作成用
param_1 referrer_id 購入のたびに計測されるアプリ内イベント
チャネル mobile_share アトリビューション表示、およびAppsFlyerでデータを確認するため
キャンペーン summer_sale アトリビューション表示、およびAppsFlyerでデータを確認するため

追加情報

ユーザー招待をアプリ内イベントとして計測

ユーザーがユーザー招待を送信した際にアプリ内イベントを計測することで、他人を紹介したユーザーや、紹介者を獲得したメディアソースを特定することができます。

ユーザー招待のアプリ内イベントを計測するには:

  • af_inviteイベントを送信します。開発者が、AppsFlyer公式デベロッパーハブの手順に従って実装する必要があります。

 注:イベントに紐付けたいパラメータをさらに追加することができます。イベントに追加のコンテキストを提供し、データをより充実させるパラメーターを選びます。詳細はこちら

ユーザー招待のインストールで紹介者にインセンティブを付与する

インストールに至ったユーザー招待の紹介者に報酬を与えるには:

  1. リファラーIDが deep_link_sub1-10 パラメーターのいずれかに含まれていることを確認してください。
  2. 開発者に、コード内のパラメータの希望する動作を使用して、ディープリンクを実装するよう依頼します。
  3. バックエンドの開発者に、アプリの開発者と協力して(AppsFlyerのレポートから)リファラーIDを取得し、リファラーに報酬を与えるよう伝えてください。

例:

  1. ユーザーAが、ユーザーBにあなたのアプリをインストールするように誘いました。
  2. ユーザーBがアプリを起動すると、アプリはユーザーAのリファラーIDを取得します。
  3. バックエンドは、AppsFlyerのレポートからリファラーIDを取得します。
  4. バックエンドで、報酬を受け取るユーザーのリストにユーザーAのリファラーIDを追加します。
  5. ユーザーAがアプリを起動した際に、リファラーIDが報酬対象ユーザーリストにあるかどうかを確認し、該当する場合に報酬を与えます。

紹介されたユーザーのアクションに対して紹介者にインセンティブを付与する

特定のアプリ内イベントが発生したユーザー招待に対して、紹介者に報酬を与えるには:

  1. 報酬を付与したいアプリ内イベントを作成します。
  2. イベントにパラメータ (例えば param_1) を追加し、その値をリファラーIDにするように開発者に指示します。 注: リファラーIDは、もともとアプリインストール時に、お客様が選択した パラメータ (deep_link_sub1-10) を使って記録されます。
  3. バックエンドの開発者に、アプリの開発者と協力して(AppsFlyerのレポートから)リファラーIDを取得し、リファラーに報酬を与えるよう伝えてください。

例:

  1. ユーザーAは、ユーザーBにアプリ内のアクションを実行するように誘います。
  2. ユーザーBがアクションを実行すると、ユーザーAのリファラーIDを含むアプリ内イベントが計測されます。
  3. バックエンドは、AppsFlyerのレポートからリファラーIDを取得します。
  4. バックエンドで、報酬を受け取るユーザーのリストにユーザーAのリファラーIDを追加します。
  5. ユーザーAがアプリを起動した際に、リファラーIDが報酬対象ユーザーリストにあるかどうかを確認し、該当する場合に報酬を与えます。

特性と制限

特性 説明
SDKバージョン AppsFlyer SDKのバージョン4.8.0以降、およびUnity SDKのバージョン4.17.0以降。
ソーシャルメディアアプリのランディングページ ユーザー招待で生成されたリンクは、ソーシャルメディアアプリのランディングページには設定できません。
リンクの有効期限(TTL) SDKユーザー招待によって作成されたOneLinkショートURLのデフォルトの有効期間(TTL)は 60日です。TTLは、リンクがクリックされるたびに60日間延長されます。
料金 すべてのアカウントプランで無料で利用できます。
iOS 14以降 ユーザー招待の計測はIDFAを使用しないため、iOS 14の影響は一切ありません。
URL ID

URL ID(またはショートリンク ID)を編集して、キャンペーンのオファー内容を強調して表示できます。例:https://myapp.onelink.me/abc123/apples ー URL IDは文字と数字の組み合わせで最大50文字まで設定できます。デフォルト:8文字のランダムな英数字

 注:URL IDを編集できるのは、現在のIDがまだ使用されていない場合のみです。