概要:アプリ内イベントにより、広告主はアプリのエンゲージメントとさまざまな媒体からのユーザーの質を測定し、適切なユーザー獲得戦略を構築できます。アドネットワークはアプリ内イベントの情報を使い、キャンペーンを最適化し、アクション/イベント単価のキャンペーンを実施します。アドネットワークは実行されたアプリ内イベントのデータをポストバック経由で受信します。リッチアプリ内イベントについての詳細はこちら。
ポストバックするアプリ内イベントの選択
この記事内で説明している設定をすることで、広告主は、どのイベントデータをポストバックするかを選択できます。
この記事では、アプリ内イベントに、Protect360によりブロックされたアプリ内イベントや、ターゲット検証ルールの条件を満たさないと判断された拒否されたイベントも含まれています。
アプリ内イベントポストバック期間
例えば、ユーザーがアプリをインストールしてから15日以内に発生したイベントのみに対して広告費が課金される場合、期間を次のように設定します:
この期間が過ぎた後はポストバックが送信されず、アドネットワークにはイベントが通知されません。ただし、これらのイベントはAppsFlyerでは記録され、対象のネットワークに紐づきます。
ポストバックは常に現状の期間設定に基づいて送信されます。次の例をご覧ください。
1月1日 |
期間は15日に設定されています。 ユーザーがアプリをインストールします。 |
1月2日 | 期間が10日に変更されました。 |
1月14日 |
ユーザーが購入を行います。 イベントは現在の期間(10日間)以内に発生しなかったため、 |
1月15日 |
期間が20日に変更されました。 |
1月18日 |
ユーザーが再度購入を行います。 このイベントは現在の期間(20日間)以内に発生するため、ポストバックが送信されます。 |
デフォルト設定
2019年7月30日より前に、パートナーのアプリ内イベントポストバックを利用し始めた場合、デフォルトの期間設定はライフタイム(制限なし)です。つまり、アプリ内イベントポストバックは常に送信されています。
ポストバックの設定を開始したばかりの場合は、デフォルト期間は自動的に180日に設定されます。
誰がポストバック期間を設定できるか
次のユーザーがポストバック期間を設定することができます。
- 広告主
- 代理店がアプリ内イベントポストバックの設定を許可する権限を付与されている場合は、代理店が設定できます。
注:同じアドネットワークを広告主と代理店が利用している場合、ネットワークとの同意に基づいて、双方が別々に異なるポストバック期間を設定できます。 - アドネットワークがアプリ内イベントポストバックの設定を許可する権限を付与されている場合は、アドネットワークが設定できます。
イベントマッピング
同じ種類のイベントであっても、広告主によってコード内で設定するイベント名は異なります。さらに、広告主によって設定されるイベント名は、メディア側が定義するイベント名と異なる可能性があります。例えば、ユーザーがアプリを介して何かを購入した場合、ある広告主は purchase と名付けるのに対し、別の広告主は purchase_event と名付ける可能性があります。アドネットワークは、さらに情報量の少ない ID を振り当てることがあります(例:event5)。
アドネットワーク側は、purchase が event5 である、と認識する必要があります。そのため、メディアソースごとにイベント名をマッピングする必要があります。
注意
イベント名は大文字小文字を区別します。乖離を避けるため、全てのメディアソースとアプリバージョンで、正しいイベント名を使用していることを確認してください。
マッピング方法
イベントのマッピングには、3つの方法があります。各アドネットワークには、指定の方法がありますので、その方法についてネットワーク側と確認してください。また、ネットワークに権限を付与することで、ネットワークが独自にイベントをマッピングすることも可能です。次のセクションにてその方法をご確認ください。
イベントIDをテキストフィールドに入力する
- SDKイベント名:アプリイベントの一覧からイベントを選択します。
- パートナー側のイベント識別子:パートナーから受け取った対応するイベントのIDを入力します。
イベントIDをリストから選択する
アドネットワークがAppsFlyerで受信したいイベントのリストを事前に定義します。
- SDKイベント名:アプリイベントの一覧からイベントを選択します。
- パートナー側のイベント識別子:パートナー側のイベント名のドロップダウンリストから最適なものを選択します。
イベント名をそのまま送信する
一部のネットワークは、イベント名をそのまま受け取ることを希望します。つまり、purchase、acquisition 、event5 等、どんなイベント名で送信しても問題ありません。
この場合、次の2つのオプションのいずれかを選択できます。
- すべてのイベントを送信する
- 送信したいイベントを手動で選択する
注:すべてのイベントを送信するオプションを選択しても、af_app_opened イベントは含まれません。
手動でイベントを追加する場合、[イベントを追加] をクリックし、送信したいイベントを選択します。この手順を繰り返して、さらにイベントを追加してください。
さらなる詳細は、連携済みパートナー、イベントマッピングをご覧ください。
送信オプション
イベントごとに、ポストバックを送信するオプションのいずれかを選択できます。
- このパートナーのみ:このパートナーにイベントの成果が紐づく場合のみに、ポストバックを送信します。
- すべてのイベントを送信:オーガニックを含む全てパートナーに紐づくイベントに対してポストバックを送信します。
すべてのイベントを「そのまま」送信する場合は、ここで選択した送信オプションがすべてのイベントに適用されます。
イベントデータの送信
ポストバックでアドネットワークと共有するイベントデータの種類を選択することができます。次のいずれかのオプションから選択します。
- No values & no revenue:イベント値なしでイベント名のみを送信します。
- Values & no revenue:収益値以外のすべてのパラメータを送信します。
- Values & revenue:収益値(イベントに存在する場合)を含むすべてのイベントパラメータを送信します。
ポストバックでは、af_revenue と af_currency は event_value JSON の外部に monetary と currency として書き込まれ、別々に送信できます。
注: no value または no revenue のオプションを選択すると、対応するパラメータは N/A と表示されます。
例
広告主は、次の event_vavlue を使用して購入イベントを送信します:{af_revenue: 50.87, af_currency: USD, af_level=2,
af_receipt_id=57601333}
以下では、各値の送信オプションについて、どのようにパラメータが送信されるかを示しています。
-
No values & no revenue(値も収益も送信しない)
- event_value: N/A
- monetary: N/A
- currency: N/A
-
Values & no revenue(値は送信し、収益は送信しない)
- event_value:
{af_revenue: N/A, af_currency: N/A, af_level=2, af_receipt_id=57601333}
- monetary: N/A
- currency: N/A
- event_value:
-
Values & revenue(値も収益も送信する)
- event_value:
{af_revenue: 50.87, af_currency: USD, af_level=2, af_receipt_id=57601333}
- monetary: 50.87
- currency: USD
- event_value:
複数のイベントの編集
イベントのマッピングの際に、[送信オプション] と[イベント値の送信] フィールドは複数のイベントに対して一度に編集できます。
複数のイベントを編集する方法:
- 更新するイベントを選択します。
- Bulk actions(一括アクション)をクリックします。
- 選択した全てのイベントに適用する新しい設定を選択します。
- 送信オプション(1つのオプションのみ選択)
- このパートナーのみ
- オーガニックを含むすべてのメディアソース
- 収益値を送信(1つのオプションのみ選択)
- No values and no revenue(値も収益も送信しない)
- Values and no revenue(値のみ送信し収益は送信しない)
- Values and revenue(値も収益も送信する)
- 送信オプション(1つのオプションのみ選択)
カスタムイベント
マッピング画面でリストに表示されるイベントは、既にSDK経由でAppsFlyerに計測されているイベントのみです。マッピングしたいイベントがドロップダウンリストに表示されない場合、次の理由が考えられます。
- そのイベントを実行したユーザーがまだいない
- そのイベントが最後に実行されてから2週間以上が経過している
- アクティブなイベントが大量に存在する
上記のいずれの場合も、イベントをアドネットワーク ID にマッピングするには、次の手順に従ってください。
- SDKで設定されているイベント名を入力します。
- [カスタムを作成] をクリックします。
- イベントをパートナーのイベント名にマッピングします。
- [保存] をクリックして、マッピングが記録されていることを確認します。
注:特定のパートナーの設定画面からこの方法でイベントを追加すると、すべてのパートナー連携画面にて、このイベントがイベントリストに追加されます。つまり、すべてのパートナー連携画面のドロップダウンリストにこのイベントが表示され、通常の方法で
代理店とアドネットワーク:
- カスタムイベントは追加できません。
- 広告主がイベントを追加し、必要な権限を付与した場合に、イベントの表示 / マッピングができます。
アドネットワークによるイベントマッピング
広告主は、アドネットワークが独自にイベントをマッピングしたり無効にしたりする権限を付与することができます。そのためには、広告主はアドネットワークに関連する権限を付与してください。
- [連携済みパートナー] 画面から、権限を付与したいパートナーを検索します。
- [権限] タブにて、[アプリ内イベントポストバックの設定を許可する] トグルをオンにします。
アドネットワークが権限を受け取ると、「イベントIDをテキストフィールドに入力する」の手順に従って、イベントをマッピングできます。
代理店によるイベントマッピング
アプリ内インベントポストバックを設定する権限を代理店に付与するには、以下の手順を実行します。
- 連携済みパートナーのリストから希望の代理店を検索します。
- 代理店が全てのイベントを送信できるか、または特定のネットワークに紐づくイベントのみを送信できるかのいずれかを選択します。
- 代理店にイベント収益の送信オプションを付与するか選択します。
- 代理店が送信できる特定のイベントを選択します。