セッション数のカウントについて

概要:セッション指標は、特定期間のアプリユーザーのエンゲージメントを測るために使用されます。

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セッションカウントの原則

ユーザーが行ったセッション数(起動数)は重要な指標であり、ユーザーのアプリに対するエンゲージメントの指標として使用されます。この指標は、いくつかのレポートと管理画面で確認できます。セッションIDは次の指標を導き出すために使用されます。

  • DAU(1日あたりのアクティブユーザー数)
  • 月間アクティブユーザー数 (MAU)
  • リテンション
  • デフォルト設定であるアプリを3回起動したロイヤルユーザー

注記!オーガニックセッションの場合、この指標は「アクティビティ」と「コホート」管理画面では利用できますが、「オーバービュー」画面では利用できません。

セッションの計算

セッション指標は、SDKによってレポートされる af_app_opened イベントを使用して計算されます。セッション間の最小時間のメカニズムにより、サーバー側でカウントされるセッションを制御します。

af_app_opened イベントは、Data Lockerのセッションローデータにて、launch として利用できます。セッションデータはその他のレポートツールでは利用できません。分かりやすいように、この記事では af_app_opened という用語を使うことにします。

セッションのレポーティング

セッションは、次のいずれかの場合に、SDKによりレポートされます。

  • ユーザーがアプリを起動。
  • アプリがバックグラウンドからフォアグラウンドになったとき。ディベロッパーは、setMinTimeBetweenSessions を呼び出すことで、レポーティングの動作を変更することができます。
  • Androidアプリでディベロッパーが明示的にセッションをレポートした場合。例えば、常にバックグラウンドで起動しているユーティリティアプリでこのような実装が行われます。

セッション指標

セッションの指標は、次の例で説明されているように、セッション間の最小時間のメカニズム(デフォルト期間は10分間)を考慮した後にカウントされます。

 

セッション間の最小時間メカニズム

このメカニズムはセッションカウントに影響します。注記!セッション間の最小時間が1時間以上と長く、ユーザーが1日に何度もアプリを開かない場合は、DAUやリテンションなどのセッション関連の指標に影響が出る可能性があります。これは特に、ユーザーが通常1日に1回のみアプリを開くアプリの場合に当てはまります。

説明と例

このメカニズムはカウントされるセッションを制御します。セッションは、セッション間に許可される最小期間が経過した場合にカウントされます。

フローは次のとおりです:1つのセッションがカウントされる → カウントダウンタイマー開始 → タイマーのカウントダウン中にセッションがレポートされた場合は無視されます。

前提:セッション間の最小時間は10分に設定されています。

ケース例 セッションのレポート時間(00:00から経過した分数) カウントされたセッション数 無視されたセッション
A 0, 10, 20, 30 4 None
B 0, 1, 9, 11 2 1, 9
C 0, 10, 15, 21 3 15

タイマーの設定

  • デフォルト値:10分
  • 設定可能な値:

    • 1-60分

    • 1-24時間

セッション間に許容される最小時間を設定する方法:

  1. AppsFlyerのサイドメニューから設定>アプリ設定を選択します。
  2. セッション間の最小期間を設定します。
  3. 設定の保存をクリックしてください。
    変更は1時間以内に有効になります。

セッションに関するトピック

リターゲティングのセッション

  • リターゲティングセッションは、2020年7月12日以降利用できるようになりました。
  • リターゲティングセッションは、以下で利用できます。
    • オーバービュー管理画面のリターゲティングと統合表示タイプ。
    • 関連するコホート表示、つまりリターゲティングと全体表示。
      • 全体表示の場合、セッションがユーザー獲得とリターゲティングのメディソースに起因する場合、リターゲティングが優先され、ユーザー獲得メディアソースは表示されません。
      • データの更新頻度:毎日13:00 UTC。
    • Data Locker:リターゲティングのセッションレポートを有効にできます。リエンゲージメントとリアトリビューションのセッションが含まれます。
      • データ更新頻度:6時間遅れ
  • リエンゲージメント期間中では、セッションはUAとリターゲティングメディアソースの両方に計測されます。同様に、その他のリエンゲージメントアプリ内イベントは重複計測されます。
  • Google AdsやTwitterの場合、このポストバックが重複しないように、af_app_openedは1つだけ送信されます。

パートナーへのセッションポストバック

パートナーにセッションのポストバックを送信して、カウントされたセッションに対してポストバックを送信できます。

  • ポストバックを送信するには:af_app_opened を明示的にパートナーイベントにマッピングしてください。注!Data Lockerで確認できるAppsFlyerのローデータレポートでは、このイベントは launch となっています。
  • これは膨大なイベントデータを生成するため、多くのパートナーがこのポストバックの受信を希望しないと考えてください。

アプリ (SDK) によるセッションのレポーティング

アプリ側:SDKは、setMinTimeBetweenSessions の設定を考慮してから、アプリが起動またはフォアグラウンドに来るたびに af_app_opened を送信します。

サーバー側:アプリによってレポートされるセッションは、セッション間の最小時間メカニズムを考慮してからカウント・記録されます。カウントされたセッションは、その他のアプリ内イベントと同じアトリビューションルールを使用して計測されます。

ディベロッパーによるセッションの明示的なレポート(Android のみ)

Androidでは、logSession を使用して、明示的にセッションをレポートしてください。これに同等のiOS用の呼び出しはありません。

  • 常にバックグラウンドで機能するアプリについては、セッションをレポートするために、ディベロッパーが何等かのロジックを実装する必要があります。例えば、バッテリーセーバー、ランチャー、スクリーンロック、ウイルス対策アプリ等のユーティリティアプリが該当します。このような種類のアプリについては、毎日深夜にセッションを報告するか、アプリに最適な間隔でセッションを報告するロジックを検討してください。
  • その他のケースでは、ユーザーがあるアプリ内アクション(例:メモリをクリアボタンを押した場合)を実行した場合にセッションをカウントする方法があります。

アプリ起動の間の最小時間の設定

SDKでは、2つのセッションを別々にレポートするための最小経過時間を設定します。

setMinTimeBetweenSessions (af_app_opened イベントと同義)を使用して、各セッションがレポートされるように、セッション間で発生する必要がある最小時間を制御します。

    • [デフォルト] 5秒間。別のセッションがカウントされるまで最低5秒が経過している必要があります。
    • API では、セッション間の最小時間を設定できます。

setMinTimeBetweenSessions SDKリファレンス:

Android iOS Unity

Android SDKリファレンス - setMinTimeBetweenSessions を参照してください。

Android SDKリファレンス - sMinTimeBetweenSessions を参照してください。