コホートAPI

プレミアム機能

概要: コホートAPIは、広告主がコホートデータを取得するためのプログラム的な方法を提供します。 APIを使用して、コホートデータをBI、およびマーケティングオートメーションシステムに統合できます。

コホートAPI

コホートレポートAPIは、AppsFlyerプラットフォームからコホートキャンペーンパフォーマンスデータを取得するために使用されます。これはコホート管理画面と機能的に同等です。

コホートとリテンションを使用するには、表示するデータを定義します。 アプリからユーザーを選択し、コンバージョン時間でセグメント化します。 収益、ROI、イベントコンバージョン率などのコホート指標が利用可能です。 比較分析のために、コホートをキャンペーンまたはメディアソースなどのディメンション別に分類します。結果は CSV ファイルまたは JSON ファイルとして返されます。この結果を使用して、ユーザーまたはキャンペーンのライフサイクルにおけるパフォーマンスのパターンや変化を明らかにすることができます。

コホートのユースケースをご覧ください。

コホートAPIの使用

  1. AppsFlyerAdmin_us-en.png APIトークンを取得してください(管理者(アドミン)のみがトークンを取得できます)。
  2. 認証ヘッダーで使用する APIトークンを開発者に渡します。
  3. 次のセクションで説明するように、APIコールを行うときに入力するパラメーターを開発者へ渡してください。パラメーターは、レポートが何に焦点を当て、どのように編成されるかを決定し、レポートの時間枠を定義します。
  4. AppsFlyer公式デベロッパーハブの コホートAPIの手順 に従うように開発者に伝えてください。

コホートAPIのパラメーター

次のパラメーターを使用して、必要なデータを取得します。 

項目

説明 必須 

bearer

API 認証ヘッダーで使用される APIトークン。

はい

cohort _type

コホートアトリビューション (コンバージョン) タイプは、次のいずれかです : ユーザー獲得リターゲティング全体

  • 「全体」は、ユーザー獲得とリターゲティングキャンペーンのパフォーマンスを組み合わせます。
  • リターゲティングとユーザー獲得キャンペーンの両方にイベントの成果が紐づいている場合、返されるKPIにはリターゲティングイベントのみが含まれます。つまり、is_primary=trueとなります。
  • フォーマット:文字列
  • 例:"cohort_type": "user_acquisition"
はい

min_cohort_size

最小コホートサイズは、小数ユーザーのみを含むコホートを除外することで、返されるレコード数を減らすために使用されます。つまり、ユーザー のKPI は、指定された値と同等かより大きい値を持つことを意味します。

  • 形式:整数
  • 最小許容値:1。ゼロ (0)は送信しないでください。
  • デフォルト:1
  • 例:"min_cohort_size": 50
いいえ

from 

LTVアトリビューション日付期間の下限。過去データのサポート範囲は、現在から730日前までです。

  • 形式:文字列 yyyy-mm-dd
  • 例:"from": "2020-01-02"
はい

to

LTVアトリビューション日付期間の上限。

  • 範囲内の日数:1~31日
  • 1日のみの場合:fromto の値は同一になります。
  • 形式: yyyy-mm-dd
  • 例:"from": "2020-01-01", "to": 2020-01-31 は31日間です。
はい

granularity

過去72時間分の1時間ごとの粒度。"granularity": "hour" と設定し、fromto の範囲に時間を含めることで設定します。

  • 形式:yyyy-mm-dd hh:mm:ss
  • 例:
"granularity": "hour", "from": "2021-12-01 14:00:00", "to": "2021-12-03 11:00:00",
いいえ

partial_data

データの歪みや誤解釈を避けるために、コホートは完全な日のデータを返します。ただし、日数未満のデータが役に立つことがあります。

クエリに対する完全なコホート日数は、今日の日付と to の日付の差として計算されます。

  • [デフォルト] falseの場合、完全な日数が戻ります。
  • trueの場合、不完全なデータを持つ日を含む 180日までの日付が返されます。
  • 形式:ブーリアン
  • フラットフォームUI版:false

:5月10日に、4月1日~30日の間にコンバージョンがあったユーザーの完全なコホート日数は、10です。

  • false の場合 [デフォルト]、コホート日数0~9日が戻ります。これは、最後のコンバージョン日から今日までの日数 (10) です。
  • trueの場合、コホート日数1〜40が戻ります。11~40日目は一部のデータのみが含まれ、データは戻りません。例えば、4月20日以降は、20日しか経過してない、等。

:部分的なデータは、集計タイプが累積的な場合にのみ許可されます。

いいえ

filters

返されたデータと期間の日数を絞り込みます。フィルタのディメンション一覧からフィルタを選択します。

  • 形式:JSON内の文字列
  • 特定の地域に限定する例:"filters": {"geo": "US"} は米国に紐づくユーザーのみが含まれます。
  • 期間 (コホート)日数の例:期間フィルタはどの期間の計測結果が返されるかを設定します。設定できる値:0-180
  • デフォルト:期間フィルタが設定されていない場合、日数は0-30、60、90、および180が返されます。 期間フィルタの例
いいえ

groupings

  • グループ化パラメーターを使用して列を追加し、レポートの粒度を低くします。
  • グループ化のディメンション一覧から1~7のグループ化を選択してください。
  • 形式:配列内の文字列
  • Example: "groupings": ["af_ad", "c", "af_c_id", "af_prt"]
はい

KPI

KPIはアプリの状況を確認するための指標となります。詳細:KPIの選択と書式設定の方法を確認する はい
preferred_currency 返される KPIの形式を設定するパラメーター。 詳細:KPIの書式設定方法の詳細 いいえ
preferred_timezone 返される KPIの形式を設定するパラメーター。 詳細:KPIの書式設定方法の詳細 いいえ
aggregation_type 返される KPIの形式を設定するパラメーター。 詳細:KPIの書式設定方法の詳細 はい
per_user 返される KPIの形式を設定するパラメーター。 詳細:KPIの書式設定方法の詳細 いいえ

KPIの選択とフォーマット

  • この表では、利用できるKPIのリストとそれに関する関数を示しています。KPIを呼び出すとそのすべての関数が返されます。
  • 次のKPIは常に返されます:users、ecpi、cost 
  • コールごとに追加KPIを1つ選択します。
  • リクエストされた各KPIについて、全ての関数が返されます。
  • 形式:配列内の文字列
    • 例 A: "kpis": ["sessions"]
    • 例B:"kpis": ["event_name"]
    関数
デフォルト/オプション KPI (ディメンション名) カウント cvr (コンバージョン率) 評価 合計 ユニークユーザー
数値 割合 割合 数値 数値
常に ユーザー Y - - - -
常に eCPI - - Y - -
常に cost - - - Y -
オプション "event_name"(4)  Y Y - Y (3) Y
オプション revenue Y - - Y -
オプション ROAS(広告費回収率) - - Y - -
オプション ROI - - Y - -
オプション sessions Y - Y - Y(1)
オプション uninstalls (2) Y - Y - -

(1) aggregation_type=on_day の場合、ユニークセッションが返されます。

(2) cohort_type=unified の場合は利用できません。

(3) 合計とは、イベントで発生した収益の合計を意味します。レポートでは、これを sum_event_name と表しています。

(4) 注!イベント名は大文字小文字を区別します。

KPI関数の書式設定

次のパラメーターは、返される KPIの形式を設定します。

パラメータ名

必須 

preferred_currency

KPIの収益通貨

  • true の場合、プラットフォーム上で設定されているアプリ固有の通貨を使用して収益値が戻ります。
  • [デフォルト] false の場合、結果はUSDで返されます。
  • 形式:ブーリアン
  • フラットフォームUI版:true

いいえ

preferred_timezone

データ範囲のタイムゾーン

  • trueの場合、プラットフォームで設定されたアプリ固有のタイムゾーンを使用して表示されます。
  • [デフォルト] falseの場合、UTCタイムゾーンを使用して表示されます。
  • 形式:ブーリアン
  • フラットフォームUI版:true

いいえ

aggregation_type

  • cumulative
  • on_day

"aggregation_type": "cumulative"

フォーマット:文字列(String)

はい

per_user

KPI関数をアプリユーザー数で割ります。関連するKPIのみに適用されます。

  • trueの場合、KPI値はコホートのユーザー数で除算されます。
  • falseの場合、KPI値はユーザー数で除算されません。
  • 形式:ブーリアン
  • tureの場合の例:総収益が$1000で、アプリユーザー数が500の場合、値は$2で返されます。
いいえ

ディメンションのグループ化とフィルター

ディメンション名

ディメンションAPI値

グループ

フィルター

広告

af_ad

Y

Y

Ad ID

af_ad_id

Y

Y

Campaign

c

Y

Y

Campaign ID

af_c_id

Y

Y

チャネル

af_channel

Y

Y

Media Source

pid

Y

Y

Sub Param 1

af_sub1

Y

Y

Keywords

af_keywords

Y

Y

代理店

af_prt

Y

Y

コンバージョンタイプ (1)

cohort _type

Y

Y

サイトID

site_id

Y

Y

収益タイプ (2)

revenue_type

Y

アトリビューションタッチタイプ (3)

attributed_touch_type

Y

Y

Adset

af_adset

Y

Y

Adset ID

af_adset_id

Y

Y

geo

Y

Y

日付(選択したcohort_typeのコンテキストでのインストール/リアトリビューション/リエンゲージメント日)

date

Y

期間

期間

詳細な説明

 

x

Y

注意: 

ディメンションのオプション:

(1) コンバージョンタイプ:user_acquisitionretargeting(re-engagement 及び re-attribution)、unified

  • エクスポートする場合:
    • re-engagementretargeting と表示されます
    • re-attributionreattr と表示されます

(2) 収益タイプ: regular, ad_monetization

(3) アトリビューションタッチタイプ: click, impression, TV, pre-installed

追加情報

期間フィルタの使用

期間はアトリビューション後の日を指し、期間0はアトリビューション日です。例えば、ユーザーがアプリを1月1日にインストールします。これがアトリビューション日です。期間0に購入が発生した場合、この購入は1月1日に発生しました。期間3に購入が発生した場合、この購入は1月4日に発生しました。同様に、11月11日にインストールしたユーザーは、これが期間0になります。1月14日に発生した購入は期間3となります。

レポートの期間範囲が1月1日から1月11日の場合、この期間にアトリビュート(インストール)されたユーザーがレポートに含まれます。その他のデータは含まれません。

  • 期間の値は、0-180のうち1つまたは複数設定できます。例:0, 1, 2, 30, 180。 
  • 期間が指定されていない場合、デフォルト値である0、1、2…30まで、および、60、90、180 が戻ります。  

 期間フィルタの例

  • この例には、JSONクエリパラメータ、ローデータ、および結果のCSVファイルが含まれています。
  • クエリのフィルタ期間は、0、1、2で、選択されたKPIは収益です。
  • その結果、返されるデータには以下が含まれます。
    • ユーザー、コスト、eCPIの測定は常に返されます。
    • 収益の測定は、各期間、つまり期間 0、1、2の合計とカウントで構成されます。

クエリ

{
    "cohort_type": "user_acquisition",
    "min_cohort_size": 1,
    "preferred_timezone": false,
    "from": "2019-12-01",
    "to": "2020-01-01",
    "filters": {
        "period": [
            0,
            1,
            2
        ]
    },
    "aggregation_type": "on_day",
    "per_user": false,
    "groupings": [
        "pid"
    ],
    "kpis": [
        "revenue"
    ]
}

ローデータ

mceclip1.png

結果

mceclip0.png

特性と制限事項

特性 備考
アドネットワークのアクセス

いいえ。広告主が権限を付与した場合、キャンペーン運用パートナーはAPIを使用できます。

代理店のアクセス いいえ
代理店への運用詳細の開示 いいえ:
代理店が運用するメディアソースのトラフィックは常に代理店名であり、元のメディアソースではありません。
アプリ固有のタイムゾーン はい
アプリ固有の通貨 はい
サイズ制限 なし
レート制限
  • APIコール回数制限は、アカウントあたり、1分間につき60コール、1日につき50,000コールまでです。
  • クエリは最大 30,000 行のデータを取得します。
オーガニックデータ ご利用可能
非オーガニックデータ ご利用可能
コストデータの制限
  • コストデータは少なくとも1つのインストールが計測されているキャンペーンのデータです。
  • AppsFlyerは、コホートレポートまたはコホートAPIに大文字を含むキーワードのコストデータを報告しません
  • コストと一部のグループ化の組み合わせができません。たとえば、Meta広告には地域グループとチャネルグループのいずれかを設定できますが、両方を含めることはできません。グループ分けの正確な組み合わせは、アドネットワークにより異なります。
データの更新頻度

データ更新頻度は、以下の partial_data により異なります:

  • [デフォルト] falseの場合は毎日更新
  • trueの場合は継続的(リアルタイム)で更新
  • コストとアンインストール指標は全てのインスタンスで毎日更新されます
過去データ デイリーコホート:2年間
アカウントユーザーのアクセス 認証トークンは、管理画面でアドミンユーザーが利用できます
広告収益

af_ad_revenueイベントの場合、2022年10月5日から 2023年2月16日までの日付の集計タイプが "on day"(日毎)の場合、ユニークユーザー指標は使用できません。

週次および月次のグループ化

週単位および月単位のディメンショングループは、コホートAPIでは使用できません。コホート管理画面を使用します。

コホートAPIのデータ期間
  • コンバージョン期間は 0 (Hour 0 またはDay 0) と呼ばれます。 コンバージョン後の期間は 1 (時間 1 または日 1) と呼ばれます。
  • 注意:AppsFlyerでは、コホート期間は特定のインストールタイムスタンプを考慮していません。 代わりに、コホート時間は最も近い時間に切り捨てられ、コホート日は暦日に基づきます。 これにより、AppsFlyerのコホートデータと、すべてのコホート期間が特定のインストールタイムスタンプによって決定される他のネットワークのコホートデータ(つまり、1時間はインストール後60分のタイムスタンプ、1日はインストールタイムスタンプから24時間後のタイムスタンプなど)と比較すると、不一致が生じる可能性があります。
日付
  • 日付:日付または日付期間は生涯価値 (LTV) の日付であり、つまりユーザーが計測された日(コンバージョン日)で、アクティビティが発生した日ではありません。
  • 過去データのサポート範囲:現在から730日前まで(2年間)
  • 最大クエリ範囲:60日間