概要: SKAN Conversion Studioを使用して、iOSアプリで計測したいユーザーエンゲージメントと期間を設定します。インストール後12時間〜最大72時間後の[アクティビティ期間]における、収益、コンバージョン(イベントの発火状況)、アプリの起動状況が計測可能です。また、新しくリリースされるSSOT(Single Source of Truth)の計測機能を追加することで、1人のユーザーがMMPであるAppsFlyer側の計測とSKAN側の計測、両方に紐付いているかどうかも把握することが可能です。
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SKAN Conversion Studioの基本
SKAdNetwork (SKAN) の計測フローでは、iOS端末から最新のコンバージョン値 (CV値) を含むSKANのポストバックが一度だけ送信されます。このCV値は6ビットに制限されており、結果として64通りの値 (0-63) が設定可能ですが、この6ビットの制限をどう効率的に活用するかが、非常に難しいです。この制限により、この6ビットをどう効率的に使用するか難しい判断が必要となります。
Conversion Studioでは、6ビットすべてを有効活用するために最大限の柔軟性を提供します。インストール後にどんなイベントをどれだけの期間計測するかなど、CV値内に埋め込むイベントの計測情報を正確に設定することができます。
タイプ |
モード |
説明 | アクティビティ期間 |
---|---|---|---|
フレキシブル |
[ベストプラクティス] |
設定可能なアクティビティ期間の中で、収益、コンバージョン(アプリ内イベント)、エンゲージメント計測を組み合わせて設定可能です。 | 12-72時間 |
フレキシブル |
イベントマッピングに自分のCVを作成し、自分でアプリにCVを設定します。AppsFlyer SDKをアプリに実装出来ない場合に、このオプションを使用してください。デコードを使用するには、SKAN Conversion Studioへ進み、オプション(⋮)をクリックし、カスタムデコードマッピングファイルのアップロードを選択してください。 |
12~1512時間 (63日) | |
固定 |
収益 [デフォルト] [従来] |
以下のいずれかの範囲で合計の収益金額を計測可能です:
|
24時間固定 |
固定 |
コンバージョン [従来] |
選択した1~6個のアプリ内イベントが発火したかどうかを計測可能です。 | 24時間固定 |
固定 |
エンゲージメント [従来] |
選択した1つのアプリ内イベントを、ユーザーが実行した回数を計測可能です。 | 24時間固定 |
ヒント!Conversion Studioで色々な設定を試してみてください。AppsFlyerの管理画面から、設定 > SKAN Conversion Studio へ進んでください。
計測の原則と定義
定義
-
アクティビティ期間:
インストール後に発生したアプリ内でのアクションを最長どれだけ計測するかを決定します。この計測期間の長さは、iOSとAppsFlyerの両方のタイマーの長さに依存します。計測はどちらかのタイマーが0になると停止し、iOSからのポストバックはiOS側のタイマーが終了してから0-24時間後に送信されます。 - Single Source of Truth (SSOT): 一人のユーザーがSKANと別のアトリビューションマッチング手法でアトリビューションされた場合、フラグを立てるメカニズム。 このフラグは、SKANのローデータから重複するインストールデータを排除し、真のパフォーマンス指標を算出するために使用されます。
-
コンバージョン値の容量:
設定をマッピングするために必要なCV値の数です。選択した計測の構成要素や計測要素が多ければ多いほど、CV値の容量が必要になります。レンジの追加や設定要素を選択するごとに、変換値容量を消費します。(1つのコンポーネントに含まれる設定ユニットが増えるごとに、指数関数的にCV値は消費されます) (例:CVを最大限に活用した場合) -
計測要素:
- 収益:計測された売上金額
- アプリ内イベント:エンゲージメント、ユニークユーザー計測、またはその両方
- ファネル:ユーザーによって実行された、連続性のあるイベントのリスト
- 優先順位: 収益、アプリ内イベント、またはその両方を含むKPI
- Predict: 高度な機械学習アルゴリズムを使用し、LTVベースのキャンペーン成功の正確な予測を提供します。予測収益とリテンションを含む、予測されたユーザーレベルのKPIはエンコードされ、単一のコンバージョン値としてSKANに送信され、SKANはキャンペーンIDとアトリビューションソースとともにポストバックとしてレポートします。
仕組み
-
アドミンのみ:アドミンアカウントのみが Conversion Studioの設定を保存でき、それ以外のチームメンバーは設定を閲覧可能です。
- 常に1つのモードのみがアクティブになります。
- 設定されたモードに対して、AppsFlyerはその設定で定義されている内容を元にCV値をマッピングします。設定内容はマッピング表をダウンロードすることで確認可能です。
- アプリ内では、ユーザーがアプリを初回起動した時点でアクティブになっている計測モードを使用して、計測可能なユーザーのアクションごとにAppsFlyerがCV値を設定します。
- iOSは、 SKANポストバックにCV値を入力する前に、Appleのプライバシーしきい値への抵触状況を確認します。
- アクティビティ期間の終了後に発生したユーザーのアクションはSKAN上では計測できません。
- SKAN管理画面:
-
SKAN管理画面のレイアウトや指標は、モードや構成によって異なります。
-
レイアウトは、UTCタイムゾーンの0時 (日本時間09:00)にアクティブだったモードに基づいて毎日更新されます。レイアウトの更新は、UTC 05:00 (日本時間14:00)までに反映される予定です。
- カスタムとデコードでは、アプリ内イベントのオーガニックデータは使用できません。
-
S2Sイベントに関する仕様
計測可能なアクションは、サーバー経由(S2S)APIでも計測可能ですが、モードごとに以下の事項を考慮してください:
- カスタム: S2Sイベントも常に計測対象です。
- デコード: S2Sイベントには適しておらず、S2Sイベントは利用できません。(AppsFlyerはこのモードの場合CV値を設定しません。)
- 収益、コンバージョン、エンゲージメントモード: イベントを送信する前に、 S2Sイベント計測 をオンにする必要があります。
カスタムの使用
カスタムモードでは、収益、アプリ内イベント、優先度、SSOTなどのさまざまな測定要素(KPI)を使用して計測対象を決定し、計測期間と計測間隔を決定するためのアクティビティ期間を設定することができます。 これらのコンポーネントを組み合わせて、カスタム計測モードが作成されます。
「カスタム」を設定する際は、さまざまなオプションを試してみてください。変更を加えるにつれて、コンバージョン値の容量のグラフが更新されていくので、設定を最適化して容量を超えずに最も有益なデータを取得しましょう。詳細は、コンバージョン値と容量の計算を参照してください。
次のステップ
この後のセクションでは、設定オプションと計測の構成要素の詳細を説明しているので、こちらを参考にして「カスタム」を開き、さまざまな計測設定を試してみてください。
アクティビティ期間
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必須 |
はい |
複数使用可 |
いいえ |
時間特性 |
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最大アクティビティ期間 |
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インターバル |
12時間、または24時間を選択可能 最終アクティブ期間は、ローデータのレポートで min_install_time および max_install_time カラムで確認でき、このセクションで説明しているインストール時刻を決定するのに使用されます。
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Install time |
インストール時間は次のように導出されます:
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設定オプション |
アクティビティ期間は、最大アクティビティ期間とインターバルの2つの設定項目で構成されています。
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アクティビティ期間を変更した場合の影響 |
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アドネットワーク関連の留意点 |
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必要な範囲容量の例 |
このセクションの画像は、60時間の最大アクティビティ期間と12時間のインターバルの設定を示しています。 |
柔軟なアクティビティ期間オプション |
柔軟な計測により、より長いアクティビティ期間を設定できます(粒度:1時間ごと)。間隔の設定についても同様です。
考慮事項: アクティビティ期間と間隔の比率は整数でなければなりません。 ベストプラクティス: インストール時間の推定精度が低下するため、間隔を 24 時間以上に設定しないでください。 |
Single Source of Truth(SSOT)
Single Source of Truth (SSOT) メカニズムは、複数のアトリビューション手法によってレポート(計測)されたインストールにフラグを立てます。 |
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必須 |
いいえ |
複数使用可 |
いいえ |
設定オプション |
SSOTがオンの場合、SKANと他のアトリビューションマッチング方式でユーザーがアトリビューションされた場合にフラグを立てることができるようにCVが設定されています。 SSOTフラッグはどこで使われているのですか?
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Predict計測モードの構成要素
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|
必須 |
いいえ |
複数使用可 |
いいえ |
設定オプション |
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利用可能時間 |
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アプリ内イベント
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|||||||||||||||||||||
必須 |
いいえ | ||||||||||||||||||||
複数使用可 |
はい | ||||||||||||||||||||
設定オプション |
アプリ内イベントを選択し、計測の目標に応じて以下のように範囲を設定してください:
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エンゲージメントの範囲 |
エンゲージメントを計測するには、発生回数の範囲を複数作成する必要があります。選択されたエンゲージメントイベントの発火が計測されると、SKANはイベントの発生数に応じて適切な範囲に紐付けられます。 特性
範囲を使用してエンゲージメントを計測
上のキャプチャでは、次のイベント発生回数の範囲を設定しています。 設定されている範囲:
範囲を使用して記録されるイベント発生回数:
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制限事項 | 特定のアプリ内イベントはこのコンポーネントと1度だけ紐付けることができます。 |
収益
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必須 |
いいえ | ||||||||||||||||||||
複数使用可 |
アプリ内イベントを収益ソースとして使用する場合は可能です。 | ||||||||||||||||||||
設定オプション |
収益は単一イベントを使って記録できます。または、選択したアプリ内イベントを使用してストリームごとに収益を紐付けることもできます。 次の収益オプションに対応しています。
|
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範囲 |
収益を測定するためには、収益の範囲を設定する必要があります。収益がレポートされると、SKANはレポートされた収益を適切な範囲に紐付けます。 特性
範囲を使用して収益を記録
画像では、次の収益範囲を示しています。
収益は以下の範囲で計上しています。
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ファネル
|
|||||||||||||
必須 |
いいえ |
||||||||||||
複数使用可 |
いいえ |
||||||||||||
設定オプション |
ファネル内の連続するイベントセットをリストアップしてください。1つのイベントが発生すると、それ以前のすべてのイベントが発生したものとして扱われるため、次の例のように、イベントをリストアップする順序が非常に重要になります。 |
||||||||||||
例 |
上のキャプチャのように、ファネルにはイベントa、f、b、k、zが設定されています。
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計測KPIの優先順位
カスタムモードの一部である優先度計測コンポーネントを使用して、ビジネスロジックに基づいてアプリ内のユーザーアクションをランク付けし、優先度の高いKPIが優先度の低いKPIより優先して計測されるようにします。これにより、コンバージョンファネルの各ステップで何を計測するかを選択することができます。
各優先度(最大63)には、収益、アプリ内イベント、またはその両方を含めることができます。AppsFlyerは、ユーザーがアプリ内でイベントを実行すると、ユーザーが行ったアクションに適合する優先順位を判断し、それに応じてCVを設定します。
理解しやすいように、優先順位のコンポーネントを使用した場合と使用しない場合のカスタムの使い方を比較してみましょう。 優先順位がない場合、AppsFlyerはすべての計測可能な組み合わせをCVにマッピングします。一方、優先する計測要素は、明示的に設定された計測する組み合わせのみがCVにマッピングされます。
優先順位については、この記事の優先順位の設定例でさらに説明します。
優先順位付けの原則
- 優先順位は1~63まで設定可能です。利用可能な数は、アクティビティ期間とSSOTの設定に依存します。
- 優先度1が常に最優先されます(数字が大きい方が優先順位が低くなります)。
- 優先順位は、 収益またはアプリ内イベント、またはその両方のコンポーネントから構成されます。1つの優先順位に複数のアプリ内イベントや収益ストリームを含めることができます。
- ファネルにおいて優先順位の設定はできません。ただし、ファネルでユーザーのコンバージョンを計測するために、複数のアプリ内イベントを優先的に設定できます。
- 優先順位の計測コンポーネントを使用するには、アプリ内イベントや収益などの他のコンポーネントを構成することはできません。
計測する値に優先順位を設定する:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー > SKAN Conversion Studio にアクセスしてください。
- カスタム を選択し、 続ける をクリックします。
- 必要に応じて 削除 をクリックすると、現在の設定が削除されます。
- + 計測値の追加 をクリックします。優先順位を選択します。
優先度1 が表示されます。 - 以下のいずれから計測コンポーネントを選択します:
- 収益
- アプリ内イベント
- 管理画面の指示に従い、各項目を入力してください。
- 優先順位は、収益、アプリ内イベント、またはその両方から構成されることを考慮してください。
- イベントの発生と収益の範囲値は、昇順(増加)であり、連続的である必要があります。
例えば、1-5、5-8、8-10、といった具合に範囲が広がっていき、連続的になっていきます。
特定の範囲は、2 回目の使用が一意の組み合わせの一部であり、範囲を持つ最後の優先順位と同じ範囲である場合、複数回 (繰り返し) 使用できます。たとえば、1-5、1-5 + カートに追加します。
- 検証をクリックしてください。
優先順位が検証されました とメッセージが表示されます。そうでない場合は、優先順位を訂正してから続けてください。 - 次のいずれかを実行してください:
- 優先順位を追加するには、+ 優先順位の追加 をクリックします。既存の優先度1が下にシフトされ、優先度2となります。前述したように、優先順位の設定を完了します。
- 優先順位を削除するには、 ... > 削除 をクリックします。
- 優先度レベルを変更するには、オプション ⋮ をクリックし、順位の変更もしくは最も低い優先度 を選択します。
- 優先度を複製するには、オプション ⋮ をクリックし、複製 を選択します。
- 保存 をクリックし、優先順位の設定を完了します。
カスタムサブ情報
CVマッピングの確認
- CV値を選択して、そのCV値にマッピングされたイベントを確認してください。マッピングされたイベントは表の下に表示されます。
- CVマッピング表をCSVでダウンロードしてください。マッピング表のダウンロードをクリックしてください。
- 広告主向けの SKAN CV スキーマ API を使用して CV マッピングを取得します。
Column | 説明 |
---|---|
app_id | |
conversion_value | CV値の範囲は0-63です |
event_name | |
min_event_counter | イベントカウンタ範囲の下限値 |
max_event_counter |
|
min_event_revenue | USDでのイベント収益範囲の下限値 |
max_event_revenue |
|
min_time_post_install |
下限値は、インストール後の時間数で、ユーザーがアプリで最後にアクティブだった時間を示します。 |
max_time_post_install |
上限値は、インストール後の数時間で、ユーザーがアプリで最後にアクティブだった時間を示します。 |
last_config_change | SKAN Conversion Studioで設定を保存した日。 |
コンバージョン値の容量の計算式
先に説明したように、利用可能な変換値の最大数は64です。次の式は、利用可能なコンバージョン値のうち、モード内で使用されている数を計算します。
(activity time duration in hours / interval size in hours) *
(number of revenue ranges + 1 ) *
(number of in-app event ranges + 1 ) *
(number of steps in a funnel + 1)
すべての計測コンポーネントを含むように計算式を調整してください
最大限にカスタマイズされたCV例
項目 | 説明 |
---|---|
アクティビティ期間 |
|
収益 |
|
アプリ内 | なし |
ファネル | 3つのアプリ内イベント |
項目 | 説明 |
---|---|
アクティビティ期間 |
|
収益 |
|
コンバージョンのためのアプリ内イベントのセット | コンバージョンを計測するための2つのアプリ内イベント、各アプリには1つの範囲が必要です。 |
ファネル | なし |
項目 | 説明 |
---|---|
アクティビティ期間 |
|
収益 |
|
エンゲージメントのためのアプリ内イベントのセット |
|
ファネル | なし |
項目 | 説明 |
---|---|
アクティビティ期間 |
|
収益 |
|
コンバージョンのためのアプリ内イベントのセット |
コンバージョンを計測するための1つのアプリ内イベント。1つの範囲が必要です。 |
ファネル |
なし |
優先順位の設定例
とあるショッピングアプリの広告主が、次の計測をしたいと考えています:
- 購入しないユーザーのアクション
- 購入ユーザーの収益
これにより、広告主はCVを利用して、より正確に収益を計測することができます。これらの計測要件は、次の表に示すように、計測の優先順位に置き換えられます。
注意事項:
- 優先順位が最も高いのは常に1です。 注意:優先順位は直接CVに対応するものではありません。CVマッピングは管理画面右側に表示されます。
- 優先順位の最大数は63です。実際に使用できる数は、アクティビティ期間とSSOTモードがオンになっているかどうかにより異なります。
- 各優先度は、収益範囲、アプリ内イベント発生範囲のいずれか、または両方から構成されます。
- 範囲値:範囲で設定した最も低い値は範囲に含まれないが、最も高い方の値は含まれます。
例:$5-$10という範囲には、値5は含まれないが、値10は含まれます。
優先順位 |
収益範囲 |
アプリ内イベント |
---|---|---|
1 【最優先】 | $5-$10 | send_recommendation |
2 | $5-$10 | -- |
3 | $0-$5 | send_recommendation |
4 | $0-$5 | -- |
5 | -- | send_recommendation add_to_cart |
6 | -- |
send_recommendation |
7 【最低優先】 | -- | add_to_cart |
-- 値が設定されていない場合 |
次の表は、ユーザージャーニーのシナリオです。
各シナリオには、ユーザーが行うアクションのリストと、AppsFlyerが決定する優先順位が含まれています。
表の中には:
- 複数のアクションは > で区切られます。
- ( ) 内の値は、ユーザーがアクションを完了した後にAppsFlyerが設定する優先度です。優先順位を使用して、AppsFlyerがアプリのコンバージョン値を更新します。
ユーザージャーニーシナリオ |
ユーザーアクションと優先順位 |
---|---|
A | add_to cart (7) |
B | add_to_cart (7) > send_recommendation (5) |
C | Purchase $3 (4) |
D | Purchase $6 (2) |
E | Purchases $6 (2) > send_recommendation (1) |
固定モードでの計測
ユーザークオリティの測定タイプ
- 測定は、アプリの初回起動から始まる24時間のアクティビティ期間で行われます。
- もしもS2SイベントをSKAN計測に使用したい場合には、管理画面上でOFFからONへ設定を変更し、SKANのS2Sイベントの計測を有効にする必要があります。
測定モード | 説明 |
---|---|
[デフォルト] 収益 |
24時間のアクティビティ期間に発生する収益。 ユニットごとの米ドル単位を以下のいずれかから選択してください。
AppsFlyerは63の収益計測範囲を自動的に入力します。 利用できる指標:
|
コンバージョン |
24時間のアクティビティ期間に1回以上実行されたアプリ内イベント 設定:
アプリ内イベントごとの指標:
ユーザー数の例:
解説! もしユーザーがイベントを実行した場合に、コンバージョン計測を使用します。ユーザーがイベントを実行する回数をカウントするには、エンゲージメント測定を使用します。 |
エンゲージメント |
アクティビティ期間内にユーザーが指定したアプリ内イベントを実行した回数 設定:
アプリ内イベントの指標:
例:
|
固定モードの例
ファクター | 備考 |
---|---|
シナリオ |
|
SKANの設定 |
|
選択された指標 | 利用できる収益に関する指標
|
レポートあたりのローデータの行数 |
ローデータレポートはData Locker経由で利用できます
|
開発者向けの考慮事項 |
収益を含むイベントが認識されます |
ファクター | 備考 | |||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
例 |
|
|||||||||||||||||||||||||
SKAdNetwork アトリビューションの設定 |
測定タイプを選択:コンバージョン
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|||||||||||||||||||||||||
選択された指標 |
注! 指定されたコンバージョンイベントがイベント1のため、アプリレベルの指標とイベント1の指標を計算するために値4を使用します。 |
|||||||||||||||||||||||||
ローデータレポートはData Locker経由で利用できます
|
||||||||||||||||||||||||||
開発者向けの考慮事項 |
|
ファクター | 備考 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
例 |
5人のユーザーがアプリをインストールし、表にある通りの回数アプリを起動しました。
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||||||||||||
SKAdNetwork アトリビューションの設定 |
|
||||||||||||
選択された指標 |
利用できる指標のサンプル
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レポートあたりのローデータの行数 |
ローデータレポートはData Locker経由で利用できます
|
||||||||||||
開発者向けの考慮事項 |
ユーザーが選択したエンゲージメントイベントを実行するたびに、アプリ内イベントを送信します。SKAdNetworkはイベントを送信する回数をカウントします。 |
管理画面と指標
カスタムモードとデコードモードでは、アプリ内イベントのオーガニック指標は使用できません。
利用できる指標
指標 | 計算式/タイプ |
---|---|
Installs | カウント |
Clicks | カウント |
Impressions | カウント |
Click-to-install率 |
インストール/クリック数 * 100 |
コスト | キャンペーンコスト [プレミアム機能] |
Effective cost per install (eCPI) | コスト/インストール |
コンバージョンしたユーザー |
指定した測定イベントを実行したユニークユーザー数。
|
コンバージョンユーザー率 |
コンバージョンしたユーザー / インストール * 100 |
アクションあたりの有効コスト (eCPA) |
コスト / 指定イベントを実行したユニークユーザー数 |
ユーザークオリティの測定タイプ
測定コンポーネント | 説明 |
---|---|
収益 |
収益は、計測された金額の該当する範囲を使用して、常にUSDで記録されます。管理画面に表示される収益金額は、該当した範囲が元になっています。 指標:
|
ファネル |
アプリ内イベントはファネルの一部として実行されます。 アプリ内イベントごとの指標:
ユーザー数の例:
解説!ファネルを使用して、ユーザーが一連のイベントを実行したかどうかを計測します。 |
アプリ内 |
測定期間内にユーザーが指定のアプリ内イベントを実行した数 設定:
アプリ内イベントの指標:
例:
|
手順
SKAN計測の設定
この設定手順は、広告主アカウントのアドミン権限、またはアプリ設定の編集権限を持つチームメンバーのみが行うことができます。
チームメンバーの権限を表示または変更するには :
- AppsFlyerの管理画面上で、右上のメールアドレスをクリックしてください。
- ユーザー管理を選択し、該当ユーザーを選択してください。
- 必要に応じて、そのユーザーにアプリ設定ページとSKANの設定ページを編集する権限を付与してください。付与できる権限の詳細については、ユーザー管理のガイドをご覧ください。
SKANの設定方法:
- AppsFlyerにて、設定 > SKAN Conversion Studio へ移動します。
Conversion Studioが開きます。 - 次のいずれかを実行してください:
- オプション(⋮)をクリックしてオプションメニューを表示したあとに、次のいずれかを実行してください:
- SKANetwork測定をオンまたはオフにします。
-
S2Sイベント計測を有効にしてください。選択したモードが収益、コンバージョン、エンゲージメントの場合に利用可能です。
注意:カスタムモードの場合はS2Sは常に有効になっています。 - デコードのマッピングファイルをアップロードしてください。
- 測定モードを以下から選択してください。
- カスタム
- 収益
- コンバージョン
- エンゲージメント
- オプション(⋮)をクリックしてオプションメニューを表示したあとに、次のいずれかを実行してください:
- SKAdNetwork計測がオンになっていることを確認してください。
注意:オフの場合は、SDKは registerAppForAdNetworkAttribution や updateConversionValue などの iOS SKAN機能を呼び出しません。 - 変更を保存をクリックします。
測定が有効になりました。初めてアプリを起動するユーザーは、これらの設定を使用して測定されます。SKAdNetworkのアトリビューションデータは、アプリの初回起動から48~72時間後に管理画面に更新されます。 - パートナーのアプリ内イベントポストバックのマッピングで、設定したイベントをマッピングしていることを確認してください。
SKAN測定モードの変更
SKAN測定モードはいつでも変更できます。
特記事項:
- 設定変更を行うと移行期間が始まります。この期間中は、コンバージョン値を最新の設定内容に基づいてデコードします。ただし、現在到着するポストバックは過去に発生したインストールに関するものです。
- レポートされるインストール数は、この設定変更に関わらず、正しい数値がレポートされます。ローデータでは、移行期間中にデコードされたポストバックを次のパラメーターで示しています:skad_ambiguous_event
- 移行期間は、変更前のアクティビティ期間を用いて以下のように計算されます。
移行期間=アクティビティウィンドウ+48時間。
デフォルトの移行期間:24時間+48時間
最大の移行期間:48時間+72時間 - アドネットワークでは、移行期間やインストール日を考慮せず、ポストバックの到着時間をインストール日とみなしています。
キャンペーンの一時停止:
- Facebookと連携している場合、設定を変更すると自動的にFacebookキャンペーンが一時停止します。
- その他のキャンペーンに関しては、移行期間中はキャンペーンを一時停止することを検討してください。
SKAN計測を無効にする
SKAdNetwork計測を無効にする方法:
- AppsFlyerにて、設定 > SKAN Conversion Studio へ移動します。
- ⋮ をクリックしてください。
- SKAdNetwork 計測をオフにします。
そうすると、SDKはregisterAppForAdNetworkAttribution や updateConversionValue のようなSKANの機能の呼び出しを停止します。 - 変更を保存をクリックします。
S2S APIによるイベント計測
SDKとサーバー間API (S2S) の両方で、AppsFlyerサーバーにアプリ内イベントを送信することができます。
S2Sフローは次のとおりです。
- 広告主のサーバーでユーザーに関するイベントが発生します。この時点では、アプリが起動しているかいないかは関係ありません。
- 広告主のサーバーは、S2S経由でイベントをAppsFlyerにレポートします。
-
AppsFlyerは更新されたコンバージョン値を計算し、その後:
- ユーザーのデバイスでアプリが起動している場合:SDKに更新された値を通知されます。SDKは、デバイスのiOSコンバージョン値を更新します。
- アプリがユーザーデバイスで開いていない場合:サーバーはアプリが開くまで待機し、SDKにコンバージョン値が通知されます。これは、アクティビティ期間の期限が切れる前に発生する必要があります。通知が失敗した場合、このイベントは無視されます。
必要なSDKバージョン
- 最新版のSDKをアプリに実装してください。注意!アプリ開発者による追加作業は何も発生しません。
アプリ内イベントの送信をサーバー間APIで実装する方法:
- 次のいずれかを実行してください:
- 選んだモードが「カスタム」の場合:
- 設定変更の必要はありません。
- 選択したモードが収益、コンバージョン、エンゲージメントの場合:
- AppsFlyerにて、設定 > SKAN Conversion Studio へ移動します。
- オプション(⋮) をクリックしてください。
- [S2Sイベント計測] をオンにします。
- 選んだモードが「カスタム」の場合:
- S2S経由でイベントの送信
制限事項
- 特定ユーザー向けにユーザーの匿名化の機能を実装している場合、そのユーザーについてはS2Sでイベントを送信することはできません。
SSOTを固定の計測モードで使用する
計測モード「収益」もしくは「エンゲージメント」を設定している場合、SSOT(iOS データの重複排除と正確なレポート)はサポートされていません。SSOT についてもっと知る
収益モードまたはエンゲージメントモードを設定しているときにSSOTを有効にするには:
- AppsFlyerにて、設定 > SKAN Conversion Studio へ移動します。
- 現在設定している計測モードの画面下までスクロールします。
- + SSOTモードを追加 をクリックします。
- SSOTトグルが自動的にオンになります。
- 固定モードの計測範囲は最小限に調整され、SSOT計測用のコンバージョン値のスペースが確保されます。
- 保存 をクリックしてください。
仕様と制限事項
仕様 | 備考 |
---|---|
代理店 |
代理店アカウントは、 広告主のSKAN Conversion Studioへのアクセスが制限されています。 |