SKAN Conversion Studio

概要:SKAN Conversion Studioを使用して、SKAN計測におけるユーザーのアプリ内行動で計測する内容とその期間を設定します。インストール後の限られた期間中に収益、コンバージョン、エンゲージメント、リテンションを計測します。SSOTモード設定を追加することで、ユーザーがAppsFlyerとSKANの両方で重複計測されたかどうかも確認できます。

SKANコンバージョンスタジオの基本

SKAdNetwork(SKAN)のアトリビューションフローでは、iOSデバイスは各計測期間後に最新のコンバージョン値(CV)を含むSKANポストバックを送信します。

SKAN 3以下の場合、アクティビティ期間終了後に1つのポストバックが届きます。アクティビティ期間は12時間から63日です。CVは6ビットに制限されており、値は64個(0~63)です。

SKAN 4の場合、各3つの期間終了後にそれぞれ、2日目、7日目、35日目にポストバックが3つ届きます。:

  • ウィンドウ1では、細かいCVは6ビットに制限され、64個の値(0~63)が生成されます。
  • ウィンドウ1-3の粗いCVは、Low / Medium / HighのCVに制限されます(ウィンドウ2および3には細かいCVはありません)。

これらのCV制限により、細かいCVの64個と粗いCVの3個の可能な価値の利用について慎重な選択が求められます。

AppsFlyerのコンバージョンスタジオは、すべての可能な値とビットを最大限に活用するための柔軟性を提供します。インストール後の期間中にどのアクティビティをどのくらいの期間計測するかを含め、CVにエンコードする計測データを正確に決定します。CV設定を構成するためのいくつかの計測モードがあります。

タイプ 計測モード 説明 アクティビティ期間
フレキシブル

SKAN 4.0

[ベストプラクティス]

[デフォルト]

設定可能な3つの計測期間において、収益、コンバージョン(アプリ内イベント)、エンゲージメントの組み合わせを設定します。

3つの期間はそれぞれ異なるインストール後の時間帯を重ならずに計測します。つまり、期間2はインストール後の3日から7日を計測し、0日から7日ではありません。

  • ウィンドウ1:1-2日
  • ウィンドウ2:3-7日
  • ウィンドウ3:8-35日
フレキシブル カスタム 設定可能なアクティビティ期間中に、収益、コンバージョン(アプリ内イベント)、エンゲージメントの計測を組み合わせて設定します。 12~1512時間(デフォルトでは最大72時間ですが、延長可能)
固定*

収益

[レガシー]

以下のいずれかの範囲を使用して収益を計測します: 
  • 1-630ドル(10ドル単位)
  • 1-63ドル(1ドル単位)
  • 0.01-0.63ドル(1セント単位)
24時間
固定*

コンバージョン

[レガシー]

1-6個のアプリ内イベントを選択します。 24時間
固定*

エンゲージメント

[レガシー]

ユーザーがイベントを行った回数 24時間
フレキシブル デコード
  • 独自のCVとイベントのマッピングを作成し、アプリ内でCVを自分で設定します。このオプションは、AppsFlyer SDKをアプリに実装できない場合に利用できます。デコードを利用するには、SKAN Conversion Studioに移動し、オプション(⋮)をクリック、カスタムデコードマッピングファイルのアップロードを選択します。
12-1512時間(63日間)

*固定モードは2024年6月23日以降、新しいアプリでは利用できなくなります。  カスタムモードとSKAN4モードで全ての機能がサポートされます。

ヒント!Conversion Studioを試してみてください。AppsFlyer管理画面左メニュー > 設定 > SKAN Conversion Studio に移動します。

計測の原理と定義

定義

  • SKAN計測期間:SKANバージョン4以降に関連します。ユーザーのインストール後のアクティビティが測定できる3つの期間(ウィンドウ)があります:
    • ウィンドウ1:1-2日
    • ウィンドウ2:3-7日
    • ウィンドウ3:8-35日
    • 3つのウィンドウはそれぞれ異なるインストール後の時間帯を重ならずに計測します。つまり、ウィンドウ2はインストール後の3日から7日を計測し、0日から7日ではありません。
  • アクティビティ期間:SKANバージョン3以前に関連します。最初にアプリを開いた時点から始まる、デフォルトで24時間の設定された期間があります。SKAN 4以降の設定を利用しているが、ユーザーデバイスまたは広告媒体がまだSKAN 4をサポートしていない場合、アクティビティ期間は48時間になります。
  • コンバージョン値(CV):SKAN 4の各ウィンドウ終了時、またはSKAN 3以下の場合はアクティビティ期間終了時にiOSにより送信されるポストバックでレポートされるユーザー品質の計測値。AppsFlyer SDKがCV(コンバージョン値)をセットします。ただし、CVを設定する場合は、Decodeを使用してCVマッピングファイルをアップロードしてください。
    • SKAN 4以降には、細かいコンバージョン値と粗いコンバージョン値の2種類のコンバージョン値が存在します。
       
  • コンバージョン値の容量:設定をマッピングするために必要なCVの数です。選択する指標と計測要素が増えるほど、必要なコンバージョン値の容量も増大します。選択された各範囲または設定要素は、コンバージョン値の容量を消費します。(そして、単一の要素に含まれる追加の設定単位ごとに指数関数的に消費されます!)(コンバージョン値を最大活用する例
  • Single Source of Truth (SSOT) :ユーザーがSKANと他のアトリビューション手法の両方で重複計測されていることを示すメカニズム。このフラグは、SKANのローデータ内の重複インストールデータを排除し、実際のパフォーマンス指標を計算するために使用されます。
  • 計測する指標:
     
    • 収益:生成された収益を計測します。
    • アプリ内イベント:コンバージョン(イベントを実行したユニークユーザーの数)、もしくは(かつ)
      エンゲージメント(イベントが行われた回数)、またはその両方を計測します。
    • ファネル:ファネル内の連続したイベントのリストに基づいて、アプリ内イベントの発生を測定します。ファネルのいずれかのイベントを行うユーザーは、そのイベント以前のすべてのイベントを行ったとみなされます。
    • 優先順位:収益、アプリ内イベント、またはその両方を含む要素です。 

原則

  • Admin.png 管理者のみ:管理者のみがConversion Studioの設定を保存できます。アカウントユーザーは設定を閲覧できます。 
  • 一度にアクティブなモードは1つだけです。 
  • 特定のモードのために、AppsFlyerは設定で定義された組み合わせをCVにマッピングします。コンバージョン値のマッピング内容を閲覧およびダウンロードできます。 
  • アプリ内で、ユーザーが初めてアプリを起動するときのアクティブ計測モードを利用し、測定可能なユーザーアクションごとにCVを設定します。 
  • iOSは、ポストバックでCVを入力する前に、Appleのクラウドの匿名性を考慮します。
  • ウィンドウ終了後に発生するユーザーアクションは無視されます。
  • SKANオーバービューとレポート:
    • SKANオーバービューの指標は、モードと構成によって決まります。 
    • レイアウトは、UTCの午前0時(日本時間朝9時)にアクティブなモードに基づいて毎日更新されます。更新されたレイアウトは、UTCの午前5時(日本時間14時)までに利用可能です。 
    • SKAN 4、カスタム、デコードでは、アプリ内イベントや全体の収益に関するオーガニックデータは利用できません。 

S2Sの原則

サーバー間(S2S)モバイルAPI経由で計測しているアプリ内イベントも、コンバージョン値として計測できます。モードごとに次の点を考慮してください: 

  • SKAN 4 およびカスタム:S2Sは常にオンです。
  • デコード:S2Sはデコードモードには適していないため、利用できません。AppsFlyerはこのモードでCVを設定しません。
  • [レガシー] 収益、コンバージョン、エンゲージメントモード:イベントを計測するよう設定する前に、S2Sイベント計測をオンに設定する必要があります。

SKAN Conversion Studioでコンバージョン値を設定する

SKAN Conversion Studioには、コンバージョン値を設定するためのいくつかのモードがあります:

  • SKAN 4:収益、アプリ内イベント、優先度、SSOTなど、さまざまな計測指標を使用し、3つの計測ウィンドウで計測する内容を決定します。
  • カスタム:収益、アプリ内イベント、優先度、SSOTなど、さまざまな計測指標を使用し、アクティビティ期間中に計測する内容を決定します。
  • [レガシー] 固定モード:次のいずれかの計測方法を用いてユーザーの価値を測定します:
    • 収益
    • コンバージョン
    • エンゲージメント

それぞれの計測モードについての詳細については次のセクションを参照してください。

重要!

SKAN Conversion Studioでのコンバージョン値の設定は、管理者またはSKAN Conversion Studio管理権限を持つアカウントユーザーによって行われる必要があります。

ユーザー権限を表示または変更するには:

  1. AppsFlyerで、右上のメールアドレスをクリックします。 
  2. ユーザー管理を選択し、ユーザーを選択します。
  3. 必要に応じて、ユーザーにSKAN Conversion Studio管理権限を付与します。権限付与の詳細:ユーザー管理

SKAN 4

SKAN 4では、収益、アプリ内イベント、優先度、SSOTなど様々な計測指標を利用して、各計測ウィンドウで計測する内容を決定・設定します。これらの指標を組み合わせて、SKAN 4計測モードを形成します。

以前の計測モードから SKAN 4にアップグレードする場合、現在のスキーママッピングはウィンドウ1の詳細設定に自動的に引き継がれます。ウィンドウ1-3の粗い価値は、AppsFlyerにより自動的にマッピングします。

SKAN 4を手動で設定するには、様々なオプションを試してみてください。設定を変更すると、画面右側のコンバージョン値の容量サマリーが更新されます。容量を超過せずに、最も価値のあるデータを取得するために設定を最適化します。コンバージョン値の容量計算を確認してください。

CapacitCounter.png

注意:以前の計測モードから SKAN 4にアップグレードする場合、現在のスキーママッピングはウィンドウ1の細かい値に引き継がれ、ウィンドウ1-3の粗い値はAppsFlyerにより自動的にマッピングされます。SKANを初めて利用する場合は、デフォルトマッピングが提供されます。

AppsFlyerAdmin_us-en.png SKAN 4モードでコンバージョン値を手動で設定する:

  1. AppsFlyer管理画面で、設定 > SKAN Conversion Studioに移動してください。
  2. オプション(⋮)をクリックしてオプションメニューを表示し、SKAN計測がオンになっていることを確認します。注意!オフの場合、SDKは registerAppForAdNetworkAttributionupdateConversionValue などのiOS SKAN機能を呼びません。
  3. SKAN 4.0計測モードを選択します。
  4. 続行 をクリックします。
    ウィンドウ1(1-2日目)の細かいCV設定画面が開きます。
  5. [オプション / 推奨] SSOTモードのトグルをオンにします。
    SSOTモードは、複数のアトリビューション方法で二重計測されたインストールにフラグを立て、重複を排除します。詳細はこちら
     
  6. 計測指標を追加するには、+計測を追加 をクリックします。
    次のセクションでは、設定オプションと指標について詳しく説明します。様々なSKAN計測の設定を試す際のガイドとして活用してください。
    • 収益
    • アプリ内イベント
    • ファネル
    • 優先度
       
  7. 粗い値をクリックし、手順 6-7 を繰り返して、ウィンドウ1(1-2日目)の粗いコンバージョン値を設定します。 
    注意
    • 収益とアプリ内イベントの指標のみが利用可能です。
    • ポストバックが確実に送信されるようにするために、コンバージョン値 low はセッション(アプリ起動)である必要があります。
  8. [オプション] Lock Window設定をオンにして、計測ウィンドウをデフォルトよりも早く終了するための条件(時間または粗いコンバージョン値発火時)を設定します。詳細はこちら
  9. ウィンドウ2(3-7日目) をクリックし、手順 6-8 を繰り返してウィンドウ2のコンバージョン値を設定します。 
    注意
    • 収益とアプリ内イベントの指標のみが利用可能です。
    • [推奨] 粗いコンバージョン値の low は、セッション(アプリ起動)にすることを推奨します。
  10. ウィンドウ3(8-35日目) をクリックし、手順 6-8 を繰り返してウィンドウ3のコンバージョン値を設定します。 
    注意: 
    • 収益とアプリ内イベントの指標のみが利用可能です。
    • [推奨] 粗いコンバージョン値の low は、セッション(アプリ起動)にすることを推奨します。
  11. 保存をクリックしてください。
  12. 広告媒体へのアプリ内イベントポストバック設定で、イベントを正しくマッピングしていることを確認してください。

カスタム

カスタム設定では、収益、アプリ内イベント、優先度、SSOTモードなど、さまざまな計測指標を使用して、何を計測するのかを決定し、アクティビティ期間を設定して、計測がどのくらいの期間とインターバル(間隔)で行われるかを決めます。これらの要素を組み合わせることで、カスタム計測モードが完成します。 

カスタムを設定するために、異なるオプションを試してください。設定を変更すると、コンバージョン値の容量サマリーが更新されます。容量を超過せずに、最も価値のあるデータを取得するために設定を最適化します。詳細:コンバージョン値の容量計算

CapacitCounter.png

AppsFlyerAdmin_us-en.png カスタムモードでコンバージョン値を手動で設定する:

  1. AppsFlyer管理画面で、設定 > SKAN Conversion Studioに移動してください。
  2. オプション(⋮)をクリックしてオプションメニューを表示し、SKAN計測がオンになっていることを確認します。 注意!オフの場合、SDKは registerAppForAdNetworkAttributionupdateConversionValue などのiOS SKAN機能を呼びません。
  3. カスタム計測モードを選択します。
  4. 続行 をクリックします。
     
  5. [オプション / 推奨] SSOTモードのトグルをオンにします。
    SSOTモードは、複数のアトリビューション方法で二重計測されたインストールにフラグを立て、重複を排除します。詳細はこちら
     
  6. さまざまな計測コンポーネントを追加するには、+計測を追加をクリックします。
    次のセクションでは、設定オプションと指標について詳しく説明します。様々なSKAN計測の設定を試す際のガイドとして活用してください。
    • 収益
    • アプリ内イベント
    • ファネル
    • 優先度
       
  7. ユーザーアクティビティを計測するためのアクティビティ期間(12時間~63日)を設定します。
    デフォルトのアクティビティタイマーでは、期間を24-72時間に設定できます。デフォルトのインターバル設定では、12時間または24時間を選択できます。カスタム期間を利用して、アクティビティ期間を最大63日まで延長し、より長いインターバルを設定できます。
  8. 保存をクリックしてください。
  9. 広告媒体へのアプリ内イベントポストバック設定で、イベントを正しくマッピングしていることを確認してください。

[レガシー] 固定モード

注意事項

2024年6月23日以降、新しいアプリでは固定モードは利用できません。  カスタムおよびSKAN4ではすべての機能がサポートされています。

固定モードを使用すれば、次のいずれかの計測方法でユーザーの価値を測定可能です。

  •  
    • 収益
    • コンバージョン
    • エンゲージメント

モード設定を変更すると、コンバージョン値の容量サマリーが更新されます。容量を超過せずに、最も価値のあるデータを取得するために設定を最適化します。詳細:コンバージョン値の容量計算

CapacitCounter.png

注意

  • 固定モードの計測は、最初にアプリが開かれた時点から始まる24時間のアクティビティ期間に基づいています。 
  • S2Sを利用してイベントを送信したい場合、SKAN S2Sを明示的に有効にする必要があります。

AppsFlyerAdmin_us-en.png 固定モードでコンバージョン値を手動で設定する:

  1. AppsFlyer管理画面で、設定 > SKAN Conversion Studioに移動してください。
  2. オプション(⋮)をクリックして、オプションメニューを表示します。次の操作を行ってください。
    • SKAN計測がオンになっていることを確認してください。 注意!オフの場合、SDKは registerAppForAdNetworkAttributionupdateConversionValue などのiOS SKAN機能を呼びません。
    • [オプション] S2Sによるイベント送信を有効にします。収益、コンバージョン、またはエンゲージメントのいずれかが選択されたモードの場合に利用可能です。
  3. 固定計測モードを選択してください。
  4. 選択した固定計測モードに基づいて、以下の表の情報および手順に従ってください。
  5. 保存をクリックしてください。
  6. 広告媒体へのアプリ内イベントポストバック設定で、イベントを正しくマッピングしていることを確認してください。

固定モード計測

計測モード 説明
収益

収益固定.png

24時間のアクティビティ期間中に発生した収益。

以下のいずれかから単位対USDレートを選択してください。

  • 0.01ドルで、最大0.63ドルまでの測定
  • 1ドルで、最大63ドルまでの測定が可能
  • 10ドルで、最大630ドルまでの測定が可能

AppsFlyerは自動的に63の収益計測範囲を入力します。イベント名af_skad_revenueがパートナーに正しくマッピングされていることを確認してください。管理画面では、収益が範囲の最大値として記録されます。たとえば、範囲が60~61ドルの場合、記録される収益は61ドルです。注記!カスタム収益は異なる方法で収益を計算します。 

利用可能な指標:

  •  
    • 収益
    • ROI
    • ROAS
    • ARPU:収益 ÷ インストール数
    • コンバージョン率:購入UU ÷ インストール数
    • eCPA
コンバージョン

mceclip0.png

24時間のアクティビティ期間中に1回以上行われたアプリ内イベント

設定:

  • ドロップダウンリストから、計測したいアプリ内イベントを1-6個選択してください。制限:過去30日間の上位300件のアプリ内イベントに限定されます。
  • SKANオーバービューで、特定のイベントをコンバージョンイベントとして選択してください。 

アプリ内イベントごとの指標:

  •  
    • イベントを実行したユーザーの数
    • コンバージョン率:コンバージョンイベントを実行したユーザー ÷ インストール数
    • eCPA
    • セッション(af_app_openedイベントを使用)

ユーザー数の例:

  • 登録完了
  • 購入・課金ユーザー
  • ゲームのレベル達成

備考: コンバージョン計測を利用して、ユーザーがイベントを実行したかどうかを計測します。ユーザーがイベントを実行した回数をカウントするには、エンゲージメント計測を利用します。

エンゲージメント

mceclip1.png

アクティビティ期間中にユーザーが指定したアプリ内イベントを実行した回数

設定:

  • ドロップダウンリストからアプリ内イベントを選択してください。
  • アプリ内イベントでの選択もコンバージョンイベントとして指定されます。
  • 値の範囲:0-63

アプリ内イベントの指標:

  •  
    • イベントを実行したユーザーの数
    • ユーザーあたりの平均イベント数
    • コンバージョン率
    • eCPA
    • セッション

例:

  • 回数を計測します:
    • ユーザーがアプリを起動した回数
    • ユーザーがアプリ内広告を閲覧した回数

デコード

独自のCVからイベントへのマッピングを作成し、アプリ内でCVを設定します。このオプションは、AppsFlyer SDKをアプリに実装できない場合に利用できます。

デコードを使用する手順

  1. AppsFlyer管理画面で、設定 > SKAN Conversion Studioに移動してください。
  2. オプション(⋮)をクリックして、オプションメニューを表示します。次の操作を行ってください。
    • SKAN計測がオンになっていることを確認してください。 注意!オフの場合、SDKは registerAppForAdNetworkAttributionupdateConversionValue などのiOS SKAN機能を呼びません。
    • デコードのマッピングファイルをアップロードします。
  3. 保存をクリックしてください。
  4. 広告媒体へのアプリ内イベントポストバック設定で、イベントを正しくマッピングしていることを確認してください。
     

計測する要素

Single Source of Truth

SSOTControl.png

SSOTモード(Single Source of Truth)は、複数のアトリビューション方法で二重計測されたインストールにフラグを立て(重複を排除)します。例:AppsFlyerとSKAN両方で計測されたユーザー / このフラグはSKANローデータレポートで使用され、オーバービューダッシュボードのSSOTビューで指標計算に考慮されます。 

必須 いいえ
複数設定の可否 いいえ
設定オプション

SSOTがオンのとき、CVは、ユーザーがSKANと別のアトリビューション手法で計測されたかをフラグ付けするために設定されます。 

SSOTフラグはどこで使用されていますか?

  • AppsFlyerオーバービューのSSOTビュー
  • SKANローデータレポートには、af_attribution_flag項目が存在します。true の場合、ユーザーはSKANと別の方法(AppsFlyer)で両方とも非オーガニックインストールとして計測されています。 
  • SKAN集計レポートAPI

アプリ内イベントの要素

ConversionStudioIn-app-event.png
必須 いいえ
複数設定の可否 はい
設定オプション アプリ内イベントを選択し、計測目標に応じて次のように範囲を設定してください。 
  • コンバージョンのみ:0-1の範囲で1つの範囲を設定してください
  • エンゲージメントとコンバージョン:選択した範囲で複数の範囲を構成してください
エンゲージメント範囲

エンゲージメントを計測するには、発生範囲を作成する必要があります。選択したエンゲージメントイベントの発生が計測・レポートされると、SKANはイベントの発生回数に応じて適切な範囲に紐づけます。

特徴

  • 各範囲には、開始値と終了値で構成される発生範囲が含まれます。下限値は範囲に含まれませんが、上限値は含まれます。例:「5–10」という範囲は 6以上、10以下を意味します。
  • 最小値の範囲は常に 0 から始まります (ただし、0 自体は含まれません)。 
  • 範囲は必要な数だけ作成できますが、各範囲がコンバージョン値の容量に影響することに注意してください。 
  • 範囲は連続している必要があります (範囲間にギャップがない)。

範囲を使用してエンゲージメントを計測する

  • イベントの発生が計測・レポートされると、SKANはその発生を関連する範囲に紐づけます。記録された発生回数は範囲の平均から算出されます。値は最も近い整数に切り上げられます。例えば、5.7 は 6 に切り上げられます。 
  • 発生回数が最大範囲の上限値を超える場合、その発生は最大範囲に紐付けられます。記録される発生回数は、最大範囲の平均値です。つまり、実際の発生回数は無視されます。 
  • ローデータでは、実際の発生回数と範囲の両方を確認できます。

例:

画像には、次の発生範囲が示されています:

設定される発生範囲は次のとおりです:

  • A:0-5
  • B:5-10
  • C:10-20

発生回数は、次の範囲を使用して記録されます:

SDKによって計測・レポートされた発生回数 関連範囲 レポートされた発生件数
1 5 3
2 6 B 8
3 10 B 8
4 125 C 15
制限 特定のアプリ内イベントは、このコンポーネント(要素)に1回だけ紐付けることができます。

収益の要素

ConversionStudioRevenue.png
必須 いいえ
複数設定の可否 はい、アプリ内イベント収益ソースを使用している場合は可能です。 
設定オプション

全体的な収益は、単一のイベントを使用して記録することも、収益を生み出す特定のアプリ内イベントを選択して個々のストリームごとに記録することも可能です。 

次の収益ソースオプションがサポートされています: 

  • 総収益
    • すべてのアプリ内イベントと広告収益を含む全体的な収益は、単一の af_skad_revenue イベントを使用して計測できます。イベント af_skad_revenue が媒体へのアプリ内イベントポストバック設定で正しくマッピングされていることを確認してください。
    • 要素は1回だけ含めることができます。 
  • アプリ内イベント
    • SKANスキーマで特定のアプリ内イベントを選択することで、さまざまな収益源を測定できます。収益計測を追加した後、収益ソースの選択で「アプリ内イベント」を選択します。すべてのアプリ内イベントが媒体へのアプリ内イベントポストバック設定で正しくマッピングされていることを確認してください。
      注意:特定のアプリ内イベントからの収益のみを計測する場合、 af_skad_revenue をマッピングしないでください。
    • 要素は複数回使用できます。
    • 広告媒体へ収益をポストバックする場合は、アプリ内イベントのポストバックマッピングに、設定したアプリ内収益イベントが含まれていることを確認してください。
範囲

収益を測定するには、収益範囲を作成する必要があります。収益が計測・レポートされると、SKANはレポートされた収益を適切な範囲に紐付けます。

特徴

  • 各範囲には、から値とまで値で構成される収益範囲が含まれます。下限値は範囲に含まれませんが、上限値は含まれます。例:「5–10」という範囲は 6以上、10以下を意味します。 
  • 最小値の範囲は常に 0 から始まります (ただし、0 自体は含まれません)。 
  • 範囲は必要な数だけ作成できますが、各範囲がコンバージョン値の容量に影響することに注意してください。
  • 範囲は連続している必要があります(間にギャップがあってはいけません)。
  • 金額は米ドルです
  • Meta広告でキャンペーンを行う場合は、4つ以上の範囲が必要です。 
  • 範囲の値は小数点以下4桁まで指定できます。

範囲を用いた収益の記録

  • 収益がレポートされると、SKANは収益を適切な範囲に割り当てます。記録された収益はその範囲の平均価値に相当します。 
  • レポートされた収益が最大値範囲の平均値を超える場合、その収益は最大値の範囲に割り当てられます。注意記録された収益はこの範囲の平均価値となります。言い換えれば、実際の収益額は考慮されません。
  • ローデータでは、記録された収益と関連する範囲が確認できます。 

例:

画像では、次の収益範囲が示されています。

  • A:0-5
  • B:5-10
  • C:10-20

収益は次のように範囲を利用して記録されます。 

SDKによってレポートされた収益 適用範囲 記録された収益
1 5 2.5ドル
2 6 B 7.5ドル
3 10 B 7.5ドル
4 125 C 15ドル

ファネルの要素

コンバージョンバリューファネル.png 
必須 いいえ
複数設定の可否 いいえ
設定オプション ファネル内の一連のイベントを列挙します。一つのイベントの発生は、先に来る全てのイベントの発生と見做されるため、以下の例のように、イベントの順序をリストすることが極めて重要です。
前の図に示されているように、ファネルにはイベント a、f、b、k、z が含まれます。
イベントの実施 記録されたイベント
1 a a
2 b a、f、b
3 z a、f、b、k、z

優先計測の要素

カスタムモードの一部である優先計測の要素を利用し、ビジネスロジックに基づいてアプリ内でのユーザーアクションのランク付けを行い、高優先度の計測が低優先度の計測を上書きできるようにします。これにより、コンバージョンファネルの各ステップで何を計測するかを選択できます。 

各優先度(最大63)には、収益、アプリ内イベント、またはその両方を含めることが可能です。ユーザーがアプリ内でイベントを実行すると、AppsFlyerはユーザーによって実行されたアクションに適した優先度を決定し、それに応じてCVを設定します。

理解を深めるために、優先要素を使用した場合と、使用しない場合のカスタム利用を比較してみましょう。優先度が設定されていないと、AppsFlyerはすべての可能な計測の組み合わせをCVにマッピングします。一方、優先度があると、あなたが明示的に設定した計測の組み合わせのみがCVにマッピングされます。 

優先度に関しては、この記事の詳細な例をご参照ください。 

優先度の原則

  • 1から63までの優先度を設定できます。利用可能な数は、アクティビティ期間およびSingle ソース of Truthの設定に依存します。
  • 優先度1は常に最高の優先度を持ちます。数が大きい優先度ほど低い優先度になります。
  • 優先度は収益またはアプリ内イベント、あるいはその両方の要素で構成されます。ある優先度には複数のアプリ内イベントと収益流を含めることができます。 
  • ファネルは優先設定では利用できません。ただし、ユーザーコンバージョンをファネルで測定するために、複数のアプリ内イベントを優先度に設定できます。
  • 優先計測要素を利用する場合、他の要素(アプリ内イベントや収益など)を設定することはできません。

優先度を利用して計測を設定する:

  1. AppsFlyerでSKAN Conversion Studioに移動します。
  2. [カスタム]を選択し、[続行]をクリックします。 
  3. 必要に応じて[削除]をクリックし、現在の設定を削除します。 
  4. [+計測追加]をクリックします。 優先度を選択します。 
    優先度1が表示されます。
    alt優先度1.pngalt
  5. 計測要素を次の中から選びます:
    • 収益
    • アプリ内イベント
  6. ユーザーインターフェースに従ってフィールドに入力します。
    • 優先度は収益やアプリ内イベント、あるいはその両方で構成されることを考慮してください。 
    • イベント発生と収益の範囲値は、昇順(増加)または降順(減少)で連続している必要があります。例えば、次の範囲は連続しています:1-5、5-8、8-10 など。ある範囲は、2回目に利用する場合に一意の組み合わせの一部であり、最後の優先順位と同じ範囲である場合、再度利用(繰り返し)できます。例えば、1-5、1-5 + カートに追加。
      収益の増減例
       
      イベント 発生 収益
      P1 イベント_a 2-3 5ドル - 50ドル
      P2 イベント_a 2-3 0~5ドル
      P3 イベント_a 1-2 5ドル - 50ドル
      P4 イベント_a 1-2 0~5ドル
      P5 イベント_a 0-1 5ドル - 50ドル
      P6 イベント_a 0-1 0~5ドル
  7. [検証] をクリックしてください。
    優先度が有効であることを示すメッセージが表示されます。これが該当しない場合は、続ける前に優先順位を修正してください。
  8. 次のいずれかを実行してください。
    • 優先度を追加するには、[+ 優先度を追加]をクリックしてください。 既存の優先度1が下がり、優先度2になります。前述の説明に従って、優先度設定を完了してください。 
    • 優先度を削除するには、... > 削除をクリックします。
    • 優先レベルを変更するには、[オプション] ()をクリックし、[順序を変更]または[優先度を最低にする]を選択します。
    • 優先度を複製するには、[オプション] ()をクリックし、[複製]を選択します。
    • 優先順位の設定を完了するには、[保存]をクリックします。 

Lock Windowの設定

注意:ロック期間はSKAN 4以降にのみ関連します。

lock_window.png
利用する SKANの「ウィンドウ」は、デフォルトではインストール後の特定の時間に基づいています。ウィンドウをデフォルトの期間よりも早期終了し、ポストバックを早く受け取ることができます。そのためには、期間をロックする(ウィンドウの早期終了)条件を設定します。
必須 いいえ、オプションです。
複数設定の可否 ウィンドウごとに1つ
条件オプション ロック期間には、計測期間(ウィンドウ)を早期終了するための2つのオプションがあります:
  • 時間:ウィンドウを早期終了したい「初回起動後の時間」(デフォルトの時間より前)を選択します。注意:時間に基づくロック指定は、ユーザーがアプリを起動しない限り有効になりません。
  • 粗いコンバージョン値 - High:粗いコンバージョン値のHighが発火されると、ウィンドウが強制終了されます。
Lock Window利用による影響 SKANポストバックには、ウィンドウが終了したタイミングの日時情報が含まれていないため、インストール時間の推定時にLock Window設定は考慮されません。したがって、期間を早期にロックすると、インストール時間の推定精度に影響を与える可能性があります。

アクティビティ期間

注意

  • アクティビティ期間は、SKAN 3以下(カスタムモードおよび固定モード)にのみ関連します。
  • SKAN 4以降の設定を利用しているが、ユーザーデバイスまたは広告媒体がまだSKAN 4をサポートしていない場合、アクティビティ期間は48時間になります。 
flex_activity_window.jpg
必須 はい 
複数設定の可否 いいえ
時間特性
  • タイマーには、ユーザーが設定した固定の期間があり、iOSタイマーと同時に動作します。
  • 一方、iOSタイマーの初期期間は24時間です。コンバージョン値が増加するたびに、タイマーがリセットされます。
  • デフォルトの継続時間は24時間です。
  • どちらかのタイマーが0になると、計測が停止します。 
タイマーの継続時間
  • 範囲:12〜72時間。より多くのオプションについては、この表の「柔軟な計測」をご覧ください。  
  • タイマーが終了すると、AppsFlyerが計測を停止します。
  • タイマーの継続時間が24時間を超える場合、ユーザーは1回以上アプリでアクティブである必要があります。そうでない場合、AppsFlyerはiOSのタイマーが0に達するのを防ぐことができないため、計測が途中で終了することがあります。すなわち、iOSが計測を終了します。 
インターバル

12時間または24時間。インターバル(計測間隔)は、最終アクティブ時間の範囲とインストール時間の精度に影響を与えます。より多くのオプションについては、この表の「柔軟な計測」をご覧ください。 

最後にアクティブだった時間範囲は、ローデータレポートのmin_install_time列とmax_install_time列で確認でき、このセクションで説明されるインストール時間の決定に使用されます。

例:

  • タイマーの継続時間は48時間に設定されています。
  • ユーザーが最後にアクティブだったのは40時間目です。
  • インターバル設定に応じて、最後にアクティブな時間の範囲は次のようになります。 
     
    • 12時間インターバル:36~48時間
    • 24時間インターバル:24~48時間
インストール時間

インストール時間は次のように算出されます。

Install time = Postback arrival time - [Average last-active range] - [iOS postback delay]

  • Postback arrival time:  iOSポストバックがデバイスから直接最初に受信された時刻(通常はアドネットワークによって)。 
  • Average last-active rangeはCVを考慮し、次のように計算されます。
    • CV=0の場合、最後のアクティブ範囲は0と見なされます。 
    • CV>1またはCV=nullの場合:min_install_time と max_install_time を使用して、インターバルとユーザーがアプリ内で最後にアクティブだった時間に基づいて設定されます。  たとえば、インターバルが12の場合、ユーザーはインストール後25時間で最後に確認されたため、結果は [24 + 36] \/ 2 = 30になります。 
  • iOS postback delay:[24 + 48 ] \/ 2 = 36。iOSのタイマーはCVの最後の変更から24時間後に終了し、ポストバックはその0〜24時間後に送信されることを考慮してください。36時間は一定です。 
設定オプション アクティビティ期間は、期間とインターバルの2つの設定から成り立ちます。 
  • 期間:24時間インターバルで24~72時間 / 最大3つのインターバル
  • 期間:12時間インターバルで12~72時間 / 最大6つのインターバル
アクティビティ期間を変更することによる影響
  • ポストバックは、iOSタイマーの期限が切れてから0~24時間後に送信されます。 
  • 初めての段階では、iOSタイマーは24時間後に終了するように固定されています。 
  • アクティビティ期間を24時間以上に設定した場合、iOSタイマーが切れないようにするには、ユーザーは各インターバルで少なくとも1回はアクティブである必要があります。

 

アドネットワークに関する考慮事項

  • デフォルトのタイマー期間は24時間です。
  • 異なる期間を設定することが可能ですが、その前にアドネットワークパートナーがデフォルトとは異なる期間をサポートしているか確認してください。 
  • 24時間の期間を使用する場合、12時間ずつの2つのインターバルに分けることで、指標を向上させることができます。その方法により、ユーザーが最初の12時間後にアプリを使い続けたかどうかを把握できます。
範囲の容量要件の例 このセクションの画像は、12時間のインターバルを伴う60時間のタイマーを示しています。 
柔軟なアクティビティ期間の選択肢

柔軟な計測を利用することで、より長いアクティビティ期間を設定し、時間ごとの粒度で測定することができます。インターバル設定も同様に柔軟に設定できます。設定には次の特性があります:

  • アクティビティ期間:
    • 範囲:12~1512時間(63日)  
    • 粒度:1時間単位
  • インターバル:
    • 範囲:アクティビティ期間の最小1時間、またはその他の倍数
    • 粒度は1時間単位

考慮事項:アクティビティ期間とインターバルの比率は、整数である必要があります。

ベストプラクティス:インストール時間の精度が低下するため、インターバルを24時間以上に設定しないでください。

追加情報

CVマッピングを見る

CVmapping.png

CSVマッピングファイルの列

説明 
app_id  
conversion_value CV値:
  • 0-63
  • 低、中、高
イベント名  
最小イベントカウンター イベントカウンター範囲の下限
最大イベントカウンター
  • イベントカウンター範囲の上限。
  • AppsFlyerで生成されたレポートでは、次の式でイベント数が計算されます。切り上げ([最小イベントカウンター + 最大イベントカウンター])\/ 2
最小イベント収益 イベント収益範囲の下限(USD)
最大イベント収益
  • イベント収益範囲の上限(USD)
  • AppsFlyerで生成されたレポートでは、次の式で収益が計算されます: ([最小イベント収益 + 最大イベント収益]) \/ 2)
インストール後の最小時間 下限はインストール後の時間で、ユーザーがアプリで最後にアクティブだった時刻を示します。
インストール後の最大時間 上限はインストール後の時間で、ユーザーがアプリで最後にアクティブだった時刻を示します。 
最後の設定変更 SKAN Conversion Studioで設定を保存した日付。

コンバージョン値の容量の計算式

以前に説明したように、使用可能なコンバージョン値の最大数は64です。次の式は、モードで使用される利用可能なコンバージョン値の数を計算します。

(activity time duration in hours / interval size in hours) * 
(number of revenue ranges + 1 ) * 
(number of in-app event ranges + 1 ) * 
(number of steps in a funnel + 1)

全ての計測要素を含むように式を調整します

カスタムCVの最大活用例

例1

要素 説明 
アクティビティ期間
  • 期間:24時間
  • インターバル:24時間を1インターバルとする
収益
  • 収益は一つのアプリ内イベントで(全体として)レポートされます 
  • 収益範囲:15 
アプリ内 なし
ファネル 3つのアプリ内イベント

例2

要素 説明 
アクティビティ期間
  • 期間:24時間
  • インターバル:12時間は2インターバル
収益
  • 収益は、2種類の異なるアプリ内イベントを使用してタイプ別に配分されてレポートされます。
  • 収益範囲:3(アプリ内イベントごと)
コンバージョン用アプリ内セット コンバージョンを計測するためのアプリ内イベントは1つ。アプリ内ごとに1つの範囲が必要です。
ファネル なし

例3

要素 説明 
アクティビティ期間
  • 期間:24時間
  • インターバル:24時間を1インターバルとする
収益
  • 収益は一つのアプリ内イベントで(全体として)レポートされます 
  • 収益範囲:3 
エンゲージメント用のアプリ内セット
  • エンゲージメントの発生を計測するアプリ内イベントが2つ
  • 発生範囲:アプリ内イベントごとに3回
ファネル なし

例4

要素 説明 
アクティビティ期間
  • 期間:48時間
  • インターバル:12時間を4つの区間に分けています
収益
  • 収益は一つのアプリ内イベントで(全体として)レポートされます 
  • 収益範囲:7
コンバージョン用アプリ内セット コンバージョンを計測するためのアプリ内イベントは1つ - 範囲が1つ必要です。
ファネル なし

優先度計測の詳しい例

ショッピングアプリの中で、広告主は次の点に注力して計測したいと考えています:

  • 非課金ユーザーのアクション
  • 課金ユーザーの収益

その結果、広告主はCVを活用して収益をより正確に記録することが可能です。これらの計測要件は、次に示す表の一連の計測優先順位に変換されます。 

検討事項:

  • 最も高い優先度は常に1です。注意!優先度の番号はCVに直接対応していません。CVのマッピングはユーザーインターフェースに表示されます。
  • 優先度の最大数は63です。実際の利用可能な数は、アクティビティ期間およびSSOTがオンかどうかに依存します。
  • 各優先度は、収益範囲またはアプリ内イベント発生範囲、またはその両方から構成されます。 
  • 範囲の価値:範囲の下限は含まれず、上限は含まれます。例:範囲「$5-$10」は5ドルを含まず、10ドルを含みます。 

計測優先度設定の例

優先度番号 収益範囲 アプリ内イベント
1 [最優先] $5-$10 send_recommendation
2 $5-$10 --
3 $0-$5 send_recommendation
4 $0-$5 --
5 -- send_recommendation
add_to_cart
6 -- send_recommendation
7 [最低優先度] -- add_to_cart
-- 設定された値なし

次の表にはユーザージャーニーのシナリオが含まれています。各シナリオにはユーザーがジャーニー中に行ったアクションのリストと、AppsFlyerによって決定された優先順位が含まれています。

表の内容:

  • 複数のアクションは > で区切られます。
  • 括弧()内の値は、ユーザーがアクションを完了した後にAppsFlyerが決定する優先度です。優先度を基にAppsFlyerがアプリ内でCVを更新します。 

ユーザージャーニーのシナリオ

ユーザージャーニーのシナリオ ユーザーのアクションと優先順位
A add_to cart (7)
B add_to_cart (7) > send_recommendation (5)
C Purchase $3 (4)
D Purchase $6 (2)
E Purchases $6 (2) > send_recommendation (1) 

[レガシー] 固定モードの例

注意事項

2024年6月23日以降、新しいアプリでは固定モードは利用できません。カスタムおよびSKAN4ですべての機能がサポートされています。

例A:収益計測

要素 備考
シナリオ
  • 20人のユーザーがアプリをインストールし、次の購入を実行します:
    • 9人のユーザーがそれぞれ10ドルの購入をします
    • 5人のユーザーがそれぞれ5ドルの購入をします
    • 1人のユーザーが1ドル、次に3ドル、5ドル、最後に1ドルを購入します。合計10ドルです。 
  • コスト連携よって取得された広告費(コスト)データ:$30
SKAN設定
  • 計測タイプを選択:収益
  • コンバージョン係数を設定:1コンバージョン単位 = 1ドル
  • 指定コンバージョンイベント:SDKでは、af_revenueパラメータを使用して収益を送信する必要があります。 
選択された指標  収益関連の指標が利用可能
  • インストール:20
  • 収益:125ドル
  • コンバージョン数:15
  • ARPU:6.25ドル
  • ROI:316%
レポートあたりのローデータ行数  ローデータレポートはData Lockerで入手可能です
  • デバイスポストバック:20行
  • インストール:20行
  • アプリ内イベント:15行。注記!複数回購入するユーザーは、10ドルの1行で表されます。 
開発者の考慮事項 収益を伴うイベントが認識されるよう留意してください。

例B:コンバージョン計測

要素 備考
  • 5人のユーザー(A-E)がアプリをインストール
  • 表に示すように、0~3種類のアプリ内イベントを実行します。
  • アドネットワークのAPIによって提供されるコストデータ: $30

ユーザーが実行したアプリ内イベント

  アプリ内イベント-1 アプリ内イベント-2 アプリ内イベント-3
ユーザーA 実行 実行 -
ユーザーB 実行 - 実行
ユーザーC 実行 実行 -
ユーザーD 実行 実行 -
ユーザーE - - -
SKAdNetworkアトリビューション設定 計測タイプを選んでください:コンバージョン
  • アプリ内イベントを選択: アプリ内イベント-1、アプリ内イベント-2、アプリ内イベント-3
  • SKAdNetwork 管理画面で、イベントの1つを選択して、コンバージョンしたユーザーの指標を計算します。必要に応じて選択したイベントを変更できます。 
選択された指標

アプリ内関連指標が利用可能

指標  アプリ  アプリ内イベント-1 アプリ内イベント-2 アプリ内イベント-3
インストール 5      
コンバージョン 4      
ユニークユーザー数   4 3 1
eCPA 7.5ドル      
注意! 指定されたコンバージョンイベントはアプリ内イベント-1であるため、アプリレベルの指標とアプリ内イベント-1の指標の計算には値4が使用されます。 
  ローデータレポートはData Lockerで入手可能です
  • デバイスポストバック:5行
  • インストール:5行
  • アプリ内イベント:8行
開発者の考慮事項
  • ユーザーが実行するアプリ内イベントを必ず送信してください。
  • SKAdNetworkソリューションは、イベントの値を無視します(収益計測に関連する場合を除く)。

例C:エンゲージメント計測

要素 備考
5人のユーザーがアプリをインストールし、表に記載された回数アプリを開きます。 

アプリの起動

  イベントの実施回数
ユーザーA 63
ユーザーB 10
ユーザーC 5
ユーザーD 1
ユーザーE -
SKAdNetworkアトリビューション設定
  • 計測タイプを選んでください:エンゲージメント
  • 指定されたコンバージョンイベント: af_app_opened 注意!利用可能なイベントはすべてお使いいただけます。 
選択された指標 利用可能なサンプル指標
  • インストール:5
  • コンバージョン:4
  • セッション:79 
レポートあたりのローデータ行数  ローデータレポートはData Lockerで入手可能です
  • デバイスポストバック:5行
  • インストール:5行
  • アプリ内イベント:4行 - 1行は1回のセッションに相当します
    注意:この例では、4人の異なるユーザーがこのイベントを作成したため、4つの異なる行があります。
    実際のイベント発生回数をカウントして計算するために、行には最小イベント数と最大イベント数が付加されます。
開発者の考慮事項 ユーザーが選択したエンゲージメントイベントを実行するたびに、アプリ内イベントを送信してください。SKAdNetworkは、イベントを送信した回数をカウントします。 

SKAN Conversion Studio API

複数のアプリにSKANコンバージョン値の同様の構成が必要な場合、Conversion Studio UIで各アプリのスキーマを個別に設計するのは時間と手間がかかります。時間と労力を節約するために、UIでSKANスキーマを一度設定し、その後、SKAN Conversion Studio APIを使用して、そのスキーマを複数のアプリで使用できます。注意:APIは、SKAN 4またはカスタム計測モードを使用してUIで構成されたスキーマのみをサポートします。

SKAN Conversion Studio APIを利用するには

  1. APIトークンを取得します。管理者はトークンをダッシュボードで取得する必要があります。
  2. 認証ヘッダーで使用するためにAPIトークンをデベロッパーに渡します。
  3. デベロッパーに次のアプリIDを渡してください:
    • UIでSKANスキーマが設定されているアプリ(つまり、SKANスキーマをコピーする元のアプリ)。
    • 同一スキーマを持ちたいすべてのアプリ。
  4. デベロッパーに、AppsFlyer公式デベロッパーハブのSKAN Conversion Studio APIの指示に従うように伝えて下さい。

注意

  • APIを使用することで、API呼び出しごとに1つのアプリにスキーマをコピーできます。しかし、デベロッパーは必要なスキーマを複数のアプリにコピーするスクリプトを作成することができます。
  • 代理店はSKAN Conversion Studio APIを利用できません。

その他の手順

SKAN計測モードの変更

検討事項: 

  • SKAN 4計測モードを使用し始めた後は、以前のモードに戻すことは推奨されません。
  • 設定を変更すると、UTCの午前0時から有効になり、移行期間が始まります。この期間中、最近選択された設定を使用してコンバージョン値をデコードします。ただし、現在到着したポストバックは、過去に発生したインストールに関連しています。
  • レポートされているインストール数は、設定変更と関係なく正確です。

SKAN計測を無効にする

SKAdNetwork計測をオフにするには:

  1. AppsFlyerで、設定 > SKAN Conversion Studio にアクセスしてください。
  2. をクリックしてください。
  3. SKAdNetwork計測をオフにします。
    さらに、SDKはregisterAppForAdNetworkAttributionupdateConversionValueなどのSKAN関数の呼び出しを停止します。
  4. 変更を保存をクリックしてください。

サーバー間APIによるイベントレポート

SKAdNetwork_-_S2S__2_.png

SDKとサーバー間API(S2S)の両方を使用して、アプリ内イベントをAppsFlyerサーバーに送信できます。 

S2S フローは次の通りです。

  • 広告主のサーバーでユーザーに関連するイベントが発生します。このとき、アプリは開いている場合もあれば、閉じている場合もあります。 
  • 広告主のサーバーがS2Sを使用してイベントをAppsFlyerへレポートします。
  • AppsFlyerは更新されたコンバージョン値を計算し、次のステップに進みます。 
    • ユーザーのデバイスでアプリが開いている場合は、更新された価値がSDKに通知されます。SDKはデバイス上でiOSのコンバージョン値を更新します。
    • ユーザーのデバイスでアプリが開かれていない場合は、サーバーはアプリが開かれるまで待ってからSDKにコンバージョン値を通知します。これはアクティビティ期間の有効期限が切れる前に行う必要があります。通知が失敗した場合、イベントは無視されます。

SDKバージョンが必要です

  • アプリに最新のSDKバージョンを採用してください。注意開発者による追加のアクションは不要です。 

サーバー間APIでアプリ内イベント送信を実装する:

  1. 次のいずれかを実行してください。
    • 選択したモードがSKAN 4またはカスタムの場合:
      • 設定変更は不要です。 
    • 選択したモードが収益、コンバージョン、エンゲージメントの場合:
      1. AppsFlyerで、設定 > SKAN Conversion Studio にアクセスしてください。
      2. オプション(⋮)をクリックしてください。
      3. サーバー間APIで送信されたアプリ内イベントを記録するをオンにしてください。
  2. S2Sでイベントを送信します。 

制限事項

  • 特定のユーザーに対してユーザー匿名化を実施すると、そのユーザーに対してS2Sでイベントを送信できません。 

固定モードの計測にSSOTを追加する

注意事項

2024年6月23日以降、新しいアプリでは固定モードは利用できません。カスタムおよびSKAN4ではすべての機能がサポートされています。

収益またはエンゲージメントの計測モードが設定されている場合、iOSデータを重複排除し正確にレポートするSingle Source of Truth(SSOT)はサポートされません。SSOTについて詳細はこちら

収益モードまたはエンゲージメントモードが設定されている場合にSSOTを有効にするには

  1. AppsFlyerで、設定 > SKAN Conversion Studioに進んでください。
  2. アクティブな計測モードまでスクロールしてください。 
  3. + SSOTを追加をクリックしてください。
    • SSOTモードのトグルが自動的にオンになります。
    • 固定モードの計測範囲が最小限に変更され、SSOTにコンバージョン値のスペースを提供します。
  4. 保存をクリックしてください。

コンバージョン値の減少

SKAN 4モードでは、コンバージョン値(CV)を増減することができます。デフォルトでは、CVは増加するように設定されています。コンバージョン値の減少を有効にすると、負の収益を送信する際に、その値が以前に高かったとしても、ポストバックには期間内の最新の値が含まれます。この機能は、細かいコンバージョン値と粗いコンバージョン値の両方に対して、3つのウィンドウ全体で関連しています。 
注:広告収益の価値がマイナスになることはありません。

コンバージョン値の減少を有効にする:

  1. AppsFlyerで、設定 > SKAN Conversion Studioに進んでください。
  2. SKAN 4.0計測モードを選択します。
  3. オプション(⋮)をクリックし、オプションメニューを表示します。
    • コンバージョン値の減少を許可するがオンになっていることを確認します。 
      注意!これは、次の場合にのみ利用可能です:
      • コンバージョンスタジオで以前にSKAN 4モードで保存されたアプリ。
      • 編集アクセスを持つユーザー

収益がマイナスになる例

CV 収益 アプリ内イベント
3 20ドル - 30ドル  
2 10ドル - 20ドル af_add_to_cart
1 0ドル - 10ドル  
0 NA インストール

例 1

ユーザーが5ドルの購入をした場合、CV 1が増加します。
その後、ユーザーが20ドルの購入をすると、CV 3が増加します。
その後、ユーザーが-10ドルの購入をした場合、CV 1に減少します。
ユーザーが次にadd_to_cartイベントを行うと、CV 2が増加します。

例 2

ユーザーが25ドルを購入した場合、CV 3が増加します。
その後、ユーザーが af_add_to_cart を実行しても、CV 3のままです。
その後、ユーザーが-20ドルの購入をした場合、CV 1に減少します。

アプリ内スキーマの例

CV アプリ内イベント
3 af_purchase
2 af_add_to_cart
1 セッション
0 インストール

ユーザーがセッションイベントを実行すると、CV 1が増加します。
その後、ユーザーが購入イベントを行うと、CV 3が増加します。
その後、ユーザーが別のセッションイベントを実行しても、CV 3のままです。
 

匿名ユーザーをサポートする

匿名ユーザーをサポートするトグルを有効にすると、匿名ユーザーのプライバシーを守りつつ、SKANコンバージョン値が正確に更新されます。

重要!

この機能は、ユーザー匿名化メソッドを使用して、ユーザー識別情報をすべて削除してハッシュ化するアプリにのみ適用されます。SKAN による正確なレポーティングを行うには、これらのアプリで匿名ユーザーをサポートするトグルを必ず有効にしてください。

なぜ必要ですか?
SKANは識別子を用いてインストール後のアクティビティに基づいてコンバージョン値を更新します。アプリが start メソッドのあとに ユーザー匿名化メソッドを呼び出すと、システムはインストール後のイベントを元のインストールにリンクできない場合があり、コンバージョン値の更新が正確でなくなることがあります。
匿名ユーザーをサポートするトグルを有効にすると、インストール時に全ユーザーのためにハッシュ化された識別子が作成されます。これにより、ユーザーが後に匿名化されても、元のインストールにユーザーアクティビティを適切にリンクでき、正確なレポーティングが保証されます。

仕様と制限事項

仕様 備考
代理店 代理店は 広告主のSKAN Conversion Studioへのアクセスが限られています
粗い値
  • 最大10の計測要素
  • 複数の計測を使用する場合、全てのイベントが発生して初めて粗い値がエンコードされます。
オーガニックアプリ内イベント SKAN 4、カスタムモード、デコードモードでは、アプリ内イベントのオーガニック指標や全体の収益は利用できません。
スキーマ変更前後のデータ 設定を変更してから48-72時間、管理画面とローデータレポートのデータは曖昧になります。iOSタイマーの問題により、ポストバックのデコードに使用した構成が、以前エンコードに使用した構成と一致するか不明です。