概要:Google AdsアカウントをAppsFlyerと連携することで、全てのキャンペーンの計測データを表示できます。
関連記事
AppsFlyerでGoogle Ads (AdWords) を活用するための全体像を把握するためには、以下の記事を参照してください。
- Google Ads (AdWords) の連携設定(本記事)
- Google Ads (AdWords)—リエンゲージメント
- Google Ads (AdWords)—コストと広告収益
- Google Ads (AdWords)—よくある質問と乖離
- iOS14関連のキャンペーンについては、Google AdsのSKAdNetworkとAppsFlyerの相互運用のページをご覧ください。
Google Adsを使用する
Google Adsのユーザーインターフェースでは、iOSとAndroid端末向けの アプリキャンペーンのみ設定が可能です。
他プラットフォーム(例:Windows Phone等)からのユーザーをGoogle Adsの成果に紐づけるには、ランディングページソリューションを利用する必要があります。
アプリキャンペーン以外の広告を設定する方法については、Google担当者にお問い合わせください。
広告主向けGoogle Adsアトリビューションの設定
AppsFlyerでGoogle Adsキャンペーンのトラッキングを開始するには、次のステップを実行します:
注意
Google Adsと連携する際の前提条件として、アプリでIDFA/GAIDを収集する必要があります。詳細については、SDK実装ガイドを参照してください。
ステップ1:Google AdsのリンクIDを作成する(必須)
(Google Adsの管理者のみ)
- Google Adsの管理画面で、設定とお支払い情報 に移動し、リンクされたアカウント をクリックします。
- サードパーティアプリアナリティクスボックスで、詳細をクリックします
- 「+」ボタンをクリックします。
- [App analytics provider](アプリアナリティクスプロバイダー)のリストから、AppsFlyer を選択します。
- モバイルアプリのプラットフォームとしてiOSまたはAndroidを選択し、[Look up your app](アプリの検索)で関連アプリを選択します。
- [CREATE LINK ID](リンクIDを作成)をクリックします。
- 新しいリンクIDをコピーします。リンクIDにより、Google Adsで自分のモバイルアプリをユニークに識別できます。
- 注意:この手順を繰り返し、各モバイルアプリで固有のリンクIDを作成する必要があります。
ステップ2:AppsFlyerでGoogle Adsをセットアップする(必須)
(AppsFlyerのアカウントを所有するすべてのメンバー)
- AppsFlyerでアプリの管理画面に移動し、[連携済みパートナー]をクリックします。
- [Google Ads] を選択します。
- パートナーを有効にし、コピーしたリンクIDを貼り付けてください。
- インストールアトリビューションの設定:
- インストールクリックスルールックバック期間を設定します。
時間または日単位でルックバック期間を選択し、スライダーを希望の値に設定します。ルックバック期間を Google Ads側の設定と同じ30日に設定することをお勧めします。 - [オプション] Androidアプリの事前登録キャンペーンを実施する場合は、Pre-registration campaign lookback window / 事前登録キャンペーンのルックバック期間(デフォルト90日)を設定してください。このスライダーは、インストールを事前登録キャンペーンに紐づけるためのルックバック期間を定義します。
- インストールビュースルーアトリビューションを有効にします。
- 時間または日単位でルックバック期間を選択し、スライダーを希望の値に設定します。ビュースルールックバック期間をGoogle Ads側の設定と同じ1日に設定することをお勧めします。
注意
GoogleはiOSアプリのインプレッションに対するクレームを送信していないため、ビュースルーアトリビューションのトグルとルックバック期間の設定は、もうiOSアプリでは使用しません。
- インストールクリックスルールックバック期間を設定します。
- 再インストールの計測を有効にするには、リインストールアトリビューションのトグルをONにしてください。
インストール計測の設定から取得されるため、リインストール計測のルックバック期間を別途設定する必要はありません。
重要!
リインストールコンバージョンデータは、Google Ads管理画面ではsession_startとして表示されます。AppsFlyerでは、リアトリビューションと計測され、表示されます。
- リエンゲージメントアトリビューションの設定:
- アプリ設定でリターゲティングを有効にしてください。
- リエンゲージメントアトリビューションを有効にします。
- リエンゲージメント クリックスルー ルックバック期間を設定します。これは 広告クリックがリエンゲージメントとしてアトリビューションされるために、広告クリック発生からアプリが起動されるまでの期間を指します。 時間または日単位でルックバック期間を選択し、スライダーを希望の値に設定します。
- リエンゲージメント ビュースルー アトリビューションを有効にします。
注意
GoogleはiOSアプリのインプレッションに対するクレームを送信していないため、ビュースルーアトリビューションのトグルとルックバック期間の設定は、もうiOSアプリでは使用しません。
- リエンゲージメントビュースルールックバック期間を設定します。これは、 リエンゲージメントとしてアトリビューションされるために、広告インプレッションからアプリ起動までの期間を指します。 時間または日単位でルックバック期間を選択し、スライダーを希望の値に設定します。
- リエンゲージメント期間を設定します。これは、クリックまたはインプレッションが発生した後、ユーザーのアプリ内イベントがリターゲティング広告の成果に紐づく期間を指します。値には、日数(1~90)、時間数(最大23)またはLifetime(無限)を設定できます。デフォルトは30日です。
- [コスト]タブを開きます。
- [コスト、クリック、インプレッションのデータを取得] をオンにします。
- Connect Google Ads ボタンをクリックして、Googleアカウントにログインし、全てのGoogle AdsキャンペーンのコストをAppsFlyerで取得します。 詳細はこちらを参照してください。
- [保存] をクリックします。
ステップ3:アプリ内イベントをマッピングする(推奨)

- 連携タブに移動し、下にスクロールして アプリ内イベントセクションを表示します。
注意
Google Adsのアプリ内イベントマッピングを初めて有効にする場合:
- Google広告のアプリ内イベントのマッピングを有効にすると、af_app_open は自動的に session_start にマッピングされます。
- 送信オプション メニューで、Google Adsがこれらのイベントを受信できるようにするには、各イベントで オーガニックを含むすべてのメディアソース を選択する必要があります。連携が正常に設定された後、任意のイベントの送信オプションを変更することができます。
- アプリ内イベントポストバックを有効にします。
- [Add Event](イベントの追加)をクリックして、SDKイベントをリストに追加します。
- 次のパラメータを設定します。
パラメータ名 説明 SDK Event Name アプリと連携済みのSDKから、またはサーバー間(S2S)イベントからAppsFlyerが受信したイベント名 ヒント
アプリ内イベント名がリストに表示されない場合は、デバイス上で非オーガニックインストールによってアプリ内イベントが発生しているかを確認し、再度チェックしてください。
パートナー(Google)イベントID
Google Adsで定義された各イベントの一意の名前またはID。
ドロップダウンリストから最適な事前に定義されているイベントを選択します。注意:最適な事前定義イベントがない場合は、SDKイベントをそのままGoogle Adsに送ることができる [CUSTOM] 値を選択します。しかし、イベント値は標準AFパラメータを含んでいる必要があります。 イベントをAppsFlyerの標準パラメータでない値と送信すると、それらのパラメータはGoogle Adsに送信されません。
送信オプション
- This partner only:このイベントがGoogle Adsの成果に紐づく場合のみポストバックを送信します。
- All media sources including organic:イベントがオーガニックを含む全てパートナーに紐づく場合にポストバックを送信します。
イベント値を送信 - No values & no revenue:イベント値なしでイベント名のみを送信します。
- Values & no revenue:収益値以外のすべてのパラメータを送信します。
- Values & revenue:収益値(イベントに存在する場合)を含むすべてのイベントパラメータを送信します。
- 保存をクリックしてください。
ステップ4:アプリのコンバージョンを計測する(必須)
(Google Ads の管理者のみ)
重要!
Google Adsで新しいコンバージョンを登録するには、アプリを起動して、マッピングされているアプリ内イベントを1回以上実行する必要があります。iOSアプリをテストする場合、イベントを確認するにはIDFAを収集する必要があります。これがキューに追加されるには最長6時間かかることがあります。イベントが追加されると、インポートできるようになります。または、新しいコンバージョンのステータスが「No recent conversion」(最近のコンバージョンなし)から、「recording conversion」(コンバージョンの記録中)に変更します。
- Google Adsのアカウントに戻り、ツールアイコンをクリックします。
- [Measurement](測定)セクションで、[Conversions](コンバージョン)をクリックします。
- 「+」ボタンをクリックします。
- コンバージョンタイプのリストから [App](アプリ)を選択します。
- [Third-party app analytics](サードパーティのアプリ分析)を選択し、[Continue](続行)をクリックします。
- 全てのアプリのfirst_open の横にあるボックスと、インポートしたい各イベントのボックスにチェックを入れます。
注:Google Adsでパートナーイベント識別子が変更された場合、またはそれがCUSTOMであり、対応するイベント名がAppsFlyerで変更された場合は、再インポートする必要があります。 - [Import and Continue](インポートして続行)をクリックしてから、[Done](完了)をクリックします。
- これで、[Conversion actions](コンバージョンアクション)テーブルにサードパーティのコンバージョンイベントが表示されるようになります。イベント名をクリックしてさらに詳細を表示します。
イベントがリストに表示されない、またはGoogle Adsコンバージョンインポートリストから削除された場合は、[Status]をクリックして、[All]を選択し、全てのイベントを表示します。これでイベントを再度インポートできます:
- おめでとうございます!これで、AppsFlyerでGoogle Adsモバイルキャンペーンの計測ができるようになりました!
注意
「コンバージョンに含む」設定が、Google Adsでのキャンペーン目標に合致するようにしてください。詳細については、Google担当者にお問い合わせになるか、こちらのGoogleドキュメントをご覧ください。
ヒント
Google AdsのAPI連携には、Google Adsリマーケティング機能が自動的に含まれます。この連携を完了し、イベントをGoogle Adsに送信することにより、追加の連携を必要とせずに、Google Adsでリマーケティングのオーディエンスリストを作成できます。
Google Adsチームメンバーに権限を付与する
アカウントの特定のデータにアクセスするためのGoogle Adsの権限を付与できます。 これは、アプリごとに[権限]タブの下のGoogle Ads設定ページで行うことができます。
これらの権限を取得してアプリにアクセスできるようにするには、Google Ads担当者がAppsFlyerのGoogle Adsパートナーアカウントのチームメンバーである必要があります。
Googleのプライバシー要件により、Googleは、広告主から明示的に要求された場合にのみ、AppsFlyerパートナーアカウントに新しいチームメンバーを追加できます。
Google Adsチームメンバーにアプリへのアクセスを許可するには、次の手順を行って下さい。
- このフォーム に記入し、アカウントマネージャーにAppsFlyerのGoogleパートナーアカウントに追加するようリクエストを提出してください。
- Google Adsから、GAアカウントマネージャーが追加されたという連絡があるまでお待ちください。
- [設定] > [連携済みパートナー] > [Google Ads] > [権限] にて、アカウントマネージャーのメールアドレスをチームメンバーリストに追加します。
- Google Adsアカウントマネージャーに付与したい権限を有効にします。
詳細はアドネットワークに権限を付与するをご覧ください。
代理店のGoogle Adsトラッキングを可能にする
AppsFlyerでは、Google Adsの代理店設定をサポートしています。AppsFlyerでデータのアトリビューションを正しく行うには、広告主と代理店が個別のGoogle Adsアカウントを使用していることが重要です。詳細については、こちらをクリックしてください。
複数のGoogle Adsアカウントを運用する
AppsFlyerでは、同じアプリで複数のGoogle Adsアカウントを使用できます。このためには、Google AdsのリンクIDを共有し、イベントをそれぞれのGoogle Adsアカウントにインポートします。
Google AdsのリンクIDを共有する方法について詳しくは、こちらをクリックしてください。
iOSアプリキャンペーン
注意:このセクションは、インストール向けのアプリキャンペーンが対象で、エンゲージメント向けのアプリキャンペーンは対象では ありません。
2021年1月27日に、iOS14のリリースに対応するために、Googleはポリシーのアップデートを発表しました。
ATTの施行が開始されてからは、GoogleのiOSアプリにはATTの同意を求めるプロンプトが表示されないため、Google AdsのプロダクトではATTの結果得られるIDFAの利用を停止しています。
一方で、レポートとキャンペーンの最適化を維持するために、Googleは推定コンバージョンをiOS14以上のトラフィックに拡大しました。
推定コンバージョンはデバイスIDに依存しないため、iOS14.5のリリース以降、Googleが使用しているiOSのアプリインストールキャンペーンのインベントリロジックは以下の通りです:
- iOSのACIキャンペーンにおいて、「検索」チャネル / インベントリは計測されません。(2020年1月24日発表のポリシーより)
- iOSのACIキャンペーンにおいて、「Youtube」チャネル / インベントリは計測されません。これは、YouTubeアプリがATTを実装しておらず、IDFAを利用できないためです。
- iOSのACIキャンペーンにおいて、「Display」チャネル / インベントリは広告IDが存在する場合に限り、つまり広告主アプリと配信面側のアプリの両方でATTの同意が得られた場合にのみ、計測が可能です。
アプリキャンペーンでのディファードディープリンクの使用
アプリキャンペーンのGoogleフィードを使用することで、新規モバイルユーザー向けに、コンテンツに関連性の高いスムーズな広告体験を提供できます。
潜在的なユーザーがフィードをクリックすると、アプリページにリダイレクトページされます。ユーザーがアプリをインストールし起動すると、AppsFlyerのSDKが特定の製品に関するデータ(例:ランニングシューズ)をディファードディープリンクで引き渡します。アプリ開発者は、このデータを使用して、アプリ内で関連性のあるユーザーエクスペリエンスを提供します。
Google Adsでディファードディープリンクを有効にする方法:
- AppsFlyer SDKで、GCD を使用して、
af_dp
パラメーターを受け取るようにしてください。 - Googleで、フィードを設定します。
- Appsflyerにて、設定 > 連携済みパートナーを開きます。Google Ads (Adwords) を選択します。
- 連携タブにて、Googleフィードでのディファードディープリンクを有効化します。
- [連携を保存] をクリックします。
Google Adsのパラメーターマッピング
以下の表では、Google AdsとAppsFlyer間のパラメーターマッピングを示しています。パーソナライズされたパラメーターをGoogle Adsキャンペーンに追加することはできませんのでご注意ください。
ネットワークタイプ |
検索 | ディスプレイ | 動画 |
---|---|---|---|
チャネル(af_channel) | * 表の下の注釈を参照 | ||
キャンペーン(c) | はい | はい | はい |
キャンペーンID(af_c_id) |
はい | はい | はい |
広告セット (af_adset) ad_group_name パラメーターによって入力されます。 パラメーターが null の場合、AFは af_adset に ad_group_id を入力します。 |
はい | はい | はい |
Googleの ad_group_id パラメーターにより入力される広告セットID (af_adset_id) | はい | はい | はい |
Ad (_ad) |
N/A | N/A | N/A |
広告ID(af_ad_id) | N/A | N/A | N/A |
広告タイプ(af_ad_type) | はい* | はい* | はい* |
サイトID(af_siteid) | Google検索/ 検索パートナー |
N/A | YouTube動画/ YouTube検索/ Videoパートナー |
Keywords | N/A | N/A | N/A |
* Google AdsはChannelパラメーターを送信しませんのでご注意ください。
AppsFlyerは、次のルールに従ってこのパラメーターの入力方法を決定します。
- Google Adsの
Networktype
が Display の場合、Channel にはNetworksubtype
が入力されます(例:channel=mGDN)。 - Google Adsの
campaigntype
が Search または YouTube の場合、Channel にはNetworktype
が入力されます(例:channel=Search)。 - Google Ads から受け取ったその他全てのキャンペーンタイプについては、Channel に
campaigntype_networktype
が入力されます(例:ACI_search)。
Googleの応答で利用可能な広告タイプの詳細については、こちらをご覧ください。
キャンペーンタイプ:アプリキャンペーン
2021年2月15日まで | 2021年2月23日以降 |
---|---|
UAC | ACI |
UACE | ACE |
UACPre | ACPRE |
注!キャンペーン名タイプは、インストール日ではなく、クリックまたはインプレッションデータに基づいて設定されます。
ローデータレポート内のエンゲージビューのパラメーター
エンゲージビューとは、ユーザーが動画広告を10秒以上閲覧した際のインプレッションを指します。これはクリックとしてカウントされ、Androidアプリでのみローデータレポートの「sub param 5」に表示されます。このパラメーターは、AppsFlyer内で定義されているクリックルックバック期間中(ただし最大2日まで)にエンゲージビューが発生した場合にのみ表示されます。
重要!
デバイスIDがないコンバージョンでGoogle Adsキャンペーンを最適化する
iOS 14.5以降、およびAndroid 12以降で、Google Adsはいくつかの識別子を導入しました。これらの識別子は、デバイスIDのないコンバージョンの決定論的なアトリビューションに使用されます。
識別情報 | 利用可能日 | データソース | OS | 用途 | データ粒度 |
---|---|---|---|---|---|
gclid | 2021年12月 | Google Play referrer | Android | Installs | ユーザーレベル |
gclid | 2021年12月 | Deeplink URL | Android + iOS | リエンゲージメント | ユーザーレベル |
gbraid | 2021年3月 | Deeplink URL | iOS | リエンゲージメント | 集計 |
AppsFlyerがこれらの識別子を受信しGoogle Adsのポストバックで送信すると、それらに基づいてGoogle Adsはコンバージョンの成果を主張します。AppsFlyerはこの主張を使用して、計測とLTVイベントの紐づけのためにパラメーターを検討します。
これらのパラメーターを受信するために広告主側で必要なアクションはありません。
オペレーティングシステム別のデータの可用性
Androidアプリ:
AppsFlyerとGoogle Adsでは、広告主様はインストールとリエンゲージメントの両方に対する、デバイスIDなしのトラフィックの完全なキャンペーンデータを受信できます。
iOSアプリ:
- Google Adsでは、広告主様はリエンゲージメントのアクティビティに対するデバイスIDなしのトラフィックの完全なキャンペーンデータを受信できます。
- AppsFlyerでは、広告主様はメディアソースレベルのみで、リエンゲージメントのアクティビティを確認できます。これは、このトラフィックに関するキャンペーンの詳細をGoogle AdsがAppsFlyerに共有していないためです。オーバービュー管理画面には、キャンペーンIDは「N/A」、キャンペーン名は「None」と表示されます。