AppsFlyerとアプリストアの計測値の乖離

概要:AppsFlyerとアプリストア間での計測値の主な乖離の原因と、その乖離を最小限に抑えるため方法について説明します。

アトリビューションの乖離

モバイル計測エコシステムの各ステイクホルダーが使用する計測モデルには、固有の違いがあります。同様に、AppsFlyerと主要なアプリストア(iOS: App Store、Android: Google Play)にも計測方法に違いがあります。  注:この記事では、この二つのストアをアプリストアと呼んでいます。 

計測モデルの違いにより、AppsFlyerよりも多くのインストールをアプリストアが計測することがあります。また、アプリストアよりも多くのインストールをAppsFlyerが計測することもあります。 

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 注意

AppsFlyerのアトリビューションモデルでは、広告のクリックごとに1つのインストールのみを計測するため、乖離は非オーガニックインストール数の精度には影響しません。これは、たとえユーザーが複数のデバイスをアプリストアに登録している場合にも当てはまります。

AppsFlyerのほうが計測数が少ない理由

AppsFlyerによる過少アトリビューションの理由は次のとおりです:

要因 アプリストア AppsFlyer AppsFlyerからのアドバイス


インストールの定義

アプリストアは、ユーザーのアプリ起動の有無に関わらず、ユーザーがアプリをダウンロードしインストールした時点でインストールを記録します。

AppsFlyerは新規インストールを初回起動の後にのみ計測します。

アプリをインストールし(アプリストアの定義の)インストールをしても、一度も起動しないユーザーはAppsFlyerでは計測されません

モバイルアプリのダウンロードの約90%は、少なくとも1回のアプリ起動に繋がりますが、この割合は地域や業種により大きく異なります。

インストールの記録日

アプリストアではダウンロード日をインストール日として記録します。

AppsFlyerでは初回起動日をインストール日として記録します。

乖離を最小限に抑えるために、1日単位ではなく長めの期間でデータを確認しましょう。

タイムゾーン

データは、広告主のローカルタイムゾーンに従って表示されます。

デフォルトでは、データは UTC±00:00 を使用して表示されます。 アプリのタイムゾーンを設定して乖離を減らしましょう(詳細はこちら)。

Androidユーザー:アンインストール後、設定したリアトリビューション期間以内に再インストール

一部の表示では、Google Playは初回インストールからの時間に関わらず、同じユーザーに対して2つ固有のインストールを表示することがあります。そのほかの表示では、ユニークユーザーを表示するため、AppsFlyerにより近いデータになります。

初回インストールからリアトリビューション期間中(デフォルト設定は3か月間)に再インストールしたユーザーは、AppsFlyerでは新規ユーザーとして計測されません。 リアトリビューション期間は1~24か月の範囲で設定できます。

iOSユーザー:アンインストール後、定義したリアトリビューション期間に再インストール


iTuneではユーザーがアンインストールして再インストールするたびに新規インストールとして計測します。

初回インストールからリアトリビューション期間中(デフォルト設定は3か月間)に再インストールしたユーザーは、AppsFlyerでは新規ユーザーとして計測されません。 リアトリビューション期間は1~24か月の範囲で設定できます。

AppsFlyerのほうが計測数が多い理由

AppsFlyerによる過剰なアトリビューションの理由は次のとおりです:

要因 アプリストア AppsFlyer AppsFlyerからのアドバイス

AppsFlyer SDKを含まないアプリバージョンからAppsFlyer SDKを含むバージョンに既存ユーザーがアプリバージョンを更新

アプリストアはこれを新規インストールではなく、同じユーザーと見なします。 AppsFlyerはこのアプリ更新をオーガニックインストールと表示します。
  • ほとんどのユーザーがアプリバージョンのアップグレードを完了すると、このピークは通常、数日後に低下します。
  • AppsFlyerで新しくアカウントを開設する場合は、このような増加を防ぐために既存ユーザーの移行処理をすることができます。

デバイスIDリセットと追跡型広告の制限(LAT)不正

アプリストアはこれを新規インストールではなく同じユーザーと見なします。

AppsFlyerはこれを新規デバイス上の新規インストールと見なします。

AppsFlyerの Protect360 不正防止ソリューションは、アプリでこれらの不正が発生しているかを検知します。

第三者ストアまたはプリインストールからインストールが発生

Google Playではこれらのインストールを記録しません。

AppsFlyerはこれらのインストールを記録します。

Android第三者ストアで広告を掲載している場合、正しい設定についてドキュメントをご参照ください。

Androidユーザー:アンインストールし、定義されたリアトリビューション期間の後に再インストール

一部の表示では、Google Playは初回インストールからの時間に関わらず、同じユーザーに対して2つの固有のインストールを表示することがあります。そのほかの表示では、ユニークユーザーを表示するため、AppsFlyerにより近いデータになります。

リアトリビューション期間(デフォルト:90日)の期限が切れると、AppsFlyerでは再インストールは新規の通常インストールとみなされます。これは、同じユーザーが2回カウントされることを意味します。  リアトリビューション期間は1~24か月の範囲で設定できます。