概要：AppsFlyerは、広告主が設定したコンバージョン値をデコードしてイベントに変換します。イベントは、SKANの管理画面、ローデータ、パートナーへのポストバックなどに使用されます。
SKANコンバージョン値のデコード
広告主は、Conversion Studioで利用できるオプションの代わりに、コンバージョン値のデコードを使用できます。デコードを使用する場合、アプリのロジックに従って updateConversionValue を自身で設定する必要があります。
アプリ内でコンバージョン値（CV）を設定する以外の部分（計測フロー、機能、レポーティングオプションなど）は、SKANソリューションガイドに記載されている手順と同じです。つまり、アクティビティ期間（広告主が設定可）が終了した時点で、iOSはアドネットワークにポストバックを送信し、アドネットワークがAppsFlyerに転送します。SDKで設定されたデコード済みのコンバージョン値と同様に、AppsFlyerはマッピングに従って、コンバージョン値をイベントにデコードします。
カスタムコンバージョン値—デコード
カスタムCVの実装には、CVのマッピングを含むCSVファイルをAppsFlyerプラットフォームにアップロードする必要があります。
デコードマッピングの原則
- 1-3つ目のポストバックの細かいコンバージョン値 (1から63) と粗いコンバージョン値 (低、中、高) のデコードマッピングを提供します。値の範囲全てをマッピングする必要はありません。
例：1、2、10、43の値のみをマッピングでもOK - CV 0は常にインストールにマッピングされます。変更できません。
- マッピング表は、CSV形式でAppsFlyerにアップロードしてください。必要に応じて、更新されたマッピング表をアップロードできます。
- 次の例で示すように、iOSからポストバックを受信するとCVはイベントにデコードされます。
- インストール時刻は、ポストバックの到着時刻を使用して算出されます。
- イベントはインストール時間と同じ時間になります。
- スキーマの準備方法を最もよく理解するために、次のマッピングシナリオを確認してください。
-
カスタムアプリ内イベント名も設定可能です。
- つまり、SDKによって送信されたことがない場合でも、新しいイベント名を送信します。
- アプリ内イベントをアドネットワークのアプリ内イベントにマッピングできます。
- これはMeta Adsの連携にも当てはまり、次のセクションで説明するMeta固有のルールに従ってください。
デコードマッピングシナリオのルール
特記事項：
- 細かい（fine）コンバージョン値の範囲：1-63
- 粗い（coarse）コンバージョン値の範囲：low / medium / high
- コンバージョン値は、1つ以上の指定したアプリ内イベントにマッピングされます。アプリ内イベントにはオプションのパラメーターがあります。
- 例：インストール日は2月1日の08:00であると仮定します。
- 次の表は、デコードマッピング表の例です。構造は、必要なCSVファイルの構造に似ています。次の表は、デコード処理の結果として生成されたイベントを示しています。
- マッピングに関わらず、インストールイベントは常に生成されます。
- 収益の計測：
- 収益はUSDです。
- 特定のコンバージョン値には、min_revenueとmax_revenueによって制限された収益範囲があります。
- 集計レポートおよび管理画面では、収益は範囲の平均値として計算されます。例：min_revenue=4 および max_revenue=10。計算された収益は7です。
- ローデータレポートには、計算された収益 (skad_revenue)、min_revenue、max_revenue が含まれます。
Meta固有のルール
Meta広告と連携する場合は、次のルールに従ってください：
- 特定のコンバージョン値の最小および最大収益値には、異なる値を設定してください。つまりこれらに同じ値は設定できません。
- 値はオーバーラップせず、次の表の conversion_value 1-2 および 62 に示すように、連続した順序にする必要があります。
- event_counter: Meta広告ではこの値は考慮されません。
[ベストプラクティス] 値を1に設定してください。
例：デコードマッピング
| コンバー ジョン値 |
イベント 名 |
イベント 値 |
min_revenue (not -inclusive) |
max_revenue (inclusive) | イベント カウント |
インストール 後経過時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | af_purchase | {abc} | 0 | 3 | 1 | 24 |
| 2 | af_purchase | {def} | 3 | 10 | 3 | 36 |
| 21 | event_a | 1 | 24 | |||
| 21 | event_b | 3 | 24 | |||
| 21 | event_c | {xyz} | 2 | 24 | ||
| 21 | event_d | 1 | 24 | |||
| 21 | event_e | 1 | 24 | |||
| 21 | event_f | 1 | 24 | |||
| 21 | event_g | 1 | 24 | |||
| 62 | af_purchase | {fgh) | 10 | 17 | 2 | 72 |
| 62 | event_a | {klm} | 3 | 72 |
例A： 細かいコンバージョン値 1
| event_name | skad_revenue |
min_revenue |
max_revenue |
event_value |
|---|---|---|---|---|
| install | ||||
| af_purchase | 1.5 | 0 | 3 | {abc} |
例B： 細かいコンバージョン値 2
| event_name | skad_revenue | min_revenue | max_revenue | event_value |
|---|---|---|---|---|
| install | ||||
| af_purchase | 6.5 | 3 | 10 | {def} |
| af_purchase | 6.5 | 3 | 10 | {def} |
| af_purchase | 6.5 | 3 | 10 | {def} |
例C： 細かいコンバージョン値 21
| event_name | skad_revenue | min_revenue | max_revenue | event_value |
|---|---|---|---|---|
| install | ||||
| event_a | ||||
| event_b | ||||
| event_b | ||||
| event_b | ||||
| event_c | {xyz} | |||
| event_c | {xyz} | |||
| event_d | ||||
| event_e | ||||
| event_f | ||||
| event_g |
例D： 細かいコンバージョン値 62
| event_name | skad_revenue | min_revenue | max_revenue | event_value |
|---|---|---|---|---|
| install | ||||
| af_purchase | 13.5 | 10 | 17 | {fgh} |
| af_purchase | 13.5 | 10 | 17 | {fgh} |
| event_a | {klm} | |||
| event_a | {klm} | |||
| event_a | {klm} |
CSVファイルのデコードに関する仕様
コンバージョン値は1つまたは複数のアプリ内イベントにマッピングされます。
ファイルに関するルール：
- 形式：CSVファイル
- 最大行数：640行＋ヘッダー行；合計641行まで
- ヘッダー行には、ここで示すとおりの列名を全て含める必要があります。
べストプラクティス：添付されているサンプルファイルをテンプレートとして使用してください。SKAN 3 および SKAN 4のサンプルデコード CSV ファイルを参照してください。 - 列の最初の文字に次の文字を使用しないでください：
=、+、-、@(編集済み)。
CSVファイルのデコードに関する仕様
| カラム | 必須な値 | コンテンツ | 詳細 |
|---|---|---|---|
| conversion_value |
必須
|
整数値 1–63 |
同じ細かい (fine) コンバージョン値を複数回リストすることも可能 |
| coarse_conversion_value |
SKAN 4のみに関連 |
文字列：
|
同じ粗い (coarse) コンバージョン値を複数回リストすることも可能 |
| event_name | はい | 文字列 |
アプリ内イベントです。AppsFlyerにすでに存在するイベントである必要はありません。 注！アプリ内イベント名は大文字小文字を区別します。 [ベストプラクティス]：収益に関するイベント名は、af_skad_revenue です。 |
| event_value | いいえ | 文字列 | デベロッパーにより設定された広告主によりシステム内でデコードされるデータを含む文字列です。通常これはJSON形式です。 |
| min_revenue |
いいえ
|
整数型、またはローティング |
min_revenue と max_revenue を使用して、USDでの収益範囲を設定してください。
注！Excel を使用してファイルを生成する場合は、保存する前に、列形式を通貨ではなくカンマに変更して、CSVファイルに$記号が埋め込まれないようにします。 |
| max_revenue | いいえ |
min_revenueを入力する場合：max_revenue には0より大きい値を指定する必要があります。 詳細は、min_revenue の説明を参照してください。 |
|
| いいえ |
2021年6月7日に非推奨。min_revenue と max_revenue を使用してください。
|
||
| event_counter | はい |
整数型
|
例：ユーザーが特定のイベントを5回実行した場合、5つのイベントが生成されます。 考慮事項：収益を送信する場合、レポートされるUSDの総額は event_counter の値で乗算されますつまり、min_revenue = 0、max_revenue = 3、およびevent_counter = 4の場合、総収益は1.5 X 4 = 6とレポートされます。 例を参照してください。 |
| hours_from_install | はい | Integer |
AppsFlyerはこれを使用して、次のようにインストール日を算出し設定します：
|
| postback_sequence_index |
SKAN 4の場合のみ必須 |
整数：
|
細かい（fine）値の場合、値 0 のみを受け取ることができます。 |
コンバージョン値スキーマファイルのアップロード
はじめに：
- コンバージョン値のスキーマCSVファイルを準備します。
- Meta広告と連携して収益を計測する場合は、スキーマが Meta広告に関連するルール に準拠していることを確認してください。そうしないと、Meta広告はスキーマを解釈できません。
デコード計測を使用したSKAN計測を有効にする方法：
- AppsFlyerにて、設定 > SKAN Conversion Studioへ移動してください。
- オプション (⋮) をクリックして、デコードマッピングファイルのアップロードを選択してください。
- まだSKAN 4にアップグレードしていない場合は、SKAN 4またはSKAN 4より前のファイルをアップロードすることを選択します。SKAN 4にアップグレードすると、他のバージョンを選択できなくなります。
- 次のいずれかを実行してください：
- ファイルをドラッグ＆ドロップします。
- 更新済みのマッピングファイルをアップロードします。
- 画面の指示に従ってファイルをアップロードしてください。
- SKAN計測をオンにしてください。
- 変更を保存 をクリックしてください。
注：アップロード後48～72時間は、管理画面のデータはあいまいな数値になります。iOSタイマーの問題により、この期間はデコードマッピングが使用されているエンコードマッピングと一致するかが不明なためです。 - ポストバックを正しく受信できるように、アプリ内イベントがパートナーが使用するアプリ内イベントにマッピングされていることを確認してください。
CSVファイルのアップロードエラーに関するトラブルシューティング
アップロードエラーメッセージ
ファイル内の1つ以上の値が必要な形式と一致しません。ファイル形式は2021年6月7日以降変更されました。ファイル形式がこの記事内の例と一致していることを確認してください。
Excelを使用して event_revenue_usd 列を書式設定する
Excel／Googleシートを使用してCSVファイルを作成する場合は、CSVファイルとして保存する前に、event_revenue_usd 列を正しくフォーマットする必要があります。
CSVファイルを保存した後、コンテンツが正しくフォーマットされていることを確認してください。注：確認の際にはExcelを使用せず、各種エディタを使用してください。
event_revenue_usd をExcelでフォーマットする
図に示すように、Excelでは通常、値のセルをコンマでフォーマットして千の値を区切ります。この形式は、CSVのアップロードファイルには適していません。また、$記号を削除する必要があります。
Excelでセルをフォーマットすることで修正できます。
1000の区切り記号、または$記号なしで金額をフォーマットする方法：
- フォーマットするセルを選択してください。
- 右クリックして、セルの書式設定を選択してください。
セルの書式設定の画面が開きます。 - 数値を選択してください。
- 1000の区切り記号を使用 (,) をオフにしてください。
- (任意) 小数点以下の桁数を設定してください。デフォルトは2です。許可される最大値は5です。
- OKをクリックします。
セルは正しくフォーマットされています。
Excelを使用しない場合のCSVファイルのチェック
CSVファイルの内容を調べるには、エディターを使用してファイルを表示してください。
- Windows: Notepad / Notepad++
- macOS: テキストエディット
以下は、エディターに表示されたCSVファイルのサンプルのスクリーンショットです。
エディター画面
エディターを使用して、CSVファイルを検査してください。特に、次の点に注意してください。
- 空白スペース：フィールドを区切るコンマの前後に、空白スペースがないことを確認してください。Excelでは、@trimのコマンドを使用して空白スペースを削除してください。
-
event_revenue_usd：event_revenue_usd 列に、カンマや$記号が含まれていないことを確認してください。
Excelで作成されたCSVファイルには、区切り文字としてのコンマがありません
Excelでは、カンマではなくセミコロン";"などの文字を区切り文字にしてCSVファイルを作成します：
- これは、使用しているコンピューターの地域設定が英語以外の言語/地域に設定されている場合に発生します。
- この問題は、地域設定でドイツ語が選択されている場合に特によく見られます。
- 解決策は、お使いのコンピューターのオペレーティングシステム（macOSまたはWindows）によって異なります。
- この問題を解決するには、 Microsoftまたはその他のフォーラムからの最新のガイダンスを検索してください。次の用語を検索に使用してください： Operating system (macOS or Windows) Excel change delimiter for CSV files.