概要:AppsFlyerのAudiences機能を使用して、オーディエンスセグメントを構築しパートナーネットワークに連携することで、ユーザー獲得とリマーケティングキャンペーンの効率を向上しましょう。
Audienesの基本仕様
AppsFlyerのAudiencesでは、オーディエンスセグメントを簡単に作成し、オウンドチャネルや有料チャネルに連携することができます。また、キャンペーンが送信されると、Audiencesでパフォーマンス指標を見ることができます。
オーディエンスとは、定義した特定の条件を満たす、アプリの現在または過去のユーザーセグメントです。オーディエンスは、個人の特性、行動、アプリ内行動、アトリビューションソース、収益、国、デバイスの種類などに基づいて定義されます。
ステップ1 - オーディエンスを作成:ゼロからカスタムオーディエンスを構築することも、インポートすることも、または、時間を節約し、業界のベストプラクティスに基づいている、AppsFlyerデフォルトの完全にカスタマイズ可能な「推奨オーディエンス」のリストから選択することもできます。
ステップ2 - オーディエンスの連携:オーディエンスを作成したら、広告媒体やマーケティングツールなどのテックパートナーに連携しましょう。オーディエンスに含まれるユーザーの識別子をパートナーに送信し、パートナーのシステム内にオーディエンスを作成することができます。これにより、これらのユーザーのみに特定の広告を配信できるようになります。Audiencesは自動的に更新され、毎日一回パートナー側に送信されます。さらに、オーディエンスをAmazon S3などのサードパーティサービスにアップロードしたり、管理画面から直接CSVファイルでダウンロードすることもできます。
オーディエンスデータをメディアパートナーにアップロードするために必要なすべての情報は、パートナー連携画面で指定されています。一つのメディアパートナーに対して複数の接続を行うことができます(異なるアカウント、ログイン情報などを使用)。iOS 14.5以降のプライバシー要件やその他のユーザープライバシー規定に準拠できるように、Audiencesではどの識別子をパートナーと共有するかを、アカウントレベルとパートナー設定ごとの両方で設定することができます。
オーディエンス分割とインクリメンタリティのテスト
インクリメンタリティテストは、増分リフト、つまりマーケティングキャンペーンの結果発生したコンバージョン数とキャンペーン無しでも発生したであろうコンバージョン数の差を正確に測定するA/Bテストによって、キャンペーンの真の効果を計測します。AppsFlyerのAudiencesは、選択したメディアパートナーとコントロールグループの間でオーディエンスを分割するオプション機能を使用してテストの段階を設定するため、Incrementality管理画面を使用してキャンペーンの真の価値を理解できます。
まずはじめに
以下の手順で、Audiencesをご利用ください:
ステップ | |
---|---|
1 |
AppsFlyer管理画面 左メニュー エンゲージメント > オーディエンスへ移動します。 注記:オーディエンスはプレミアム機能です。利用をご希望の場合は、カスタマーサクセスマネージャーまたは hello@appsflyer.com へお問い合わせください。 |
2 | ユーザー識別子をパートナーと共有するアカウントレベルのポリシーを設定してください |
3 | 新しいオーディエンスを作成してください:
|
4 | オーディエンスを一つまたは複数のメディアパートナーに連携してください |
オプション | パートナーとコントロールグループ間でオーディエンスを分割してください |
オプション | ユーザー属性をインポートしてください |
オーディエンスの作成と管理
このセクションでは、オーディエンスの作成および管理方法と、インクリメンタリティテストの設定方法について説明します。
カスタムオーディエンスの作成
カスタムオーディエンスは、任意のルールセットとフィルタを使用して一から構築されます。
カスタムオーディエンスを作成する方法:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー エンゲージメント > オーディエンスへ移動します。
- オーディエンスを追加をクリックしてください。
-
カスタムオーディエンスを選択してください。
作成 タブが表示されます。 - ユニークなオーディエンス名を入力します。
注記:オーディエンス名には特殊文字(" ’ # % & * + / : ; < = > ? ( ) [ ] { } \ | ~)を含めることはできません。 - プラットフォームを選択する:Android または iOS
- ユーザー識別子を選択してください。
- [デフォルト] デバイスID:デバイスIDのみでルールを評価する。
- Customer ID:CUIDを使用してデバイスをグループ化することにより、ルールを適用します(この方法はデータに有効なCUIDが含まれていることを確かめてからのみ使用してください)。
- 新しいルールセット、または既存オーディエンスのユーザーを追加したい場合は、既存オーディエンスをクリックし、リストから特定の対象オーディエンスを選択してください。
- ユーザーインターフェイス上のガイドに従ってオーディエンスを構築します。ルールオプションに関する詳細な情報については、ルールセットについてを参照してください。
- [AND]、[OR]、[除外] のいずれかを使用してルールセットを結合してください。
- オーディエンスを作成すると、右側のパネルにオーディエンス推定数とパートナーごとのアップロードサイズが自動的に更新されます。
- オーディエンスの定義を完了し、次へをクリックしてください。
オーディエンス連携画面が表示されます。ここでオーディエンスをメディアパートナーに接続します。
注:
- カスタム / 推奨オーディエンスは一度に100個までアクティブに設定できます。
- * オーディエンス名は接続されているメディアパートナーのサイトに表示される場合があります。機密情報を含めないよう注意してください。
推奨オーディエンスを作成
推奨オーディエンスを使用すると、業界のベストプラクティスに基づいたデフォルトのオーディエンスセグメントを探索して最適なものを見つけることができます。オーディエンスを選択し、カスタマイズし、パートナーネットワークに連携して、最適なターゲットを絞ったマーケティングキャンペーンを行うことができます。
新規獲得、休眠復帰、収益化、業界特有のセグメントなどのカテゴリ内の30個以上からオーディエンスを選択できます。オーディエンスは100%カスタマイズでき、必要なオーディエンスを正確に作成できます。オーディエンスには以下のものが含まれています:
- 広告をクリックしたユーザーにインストールを促す
- 類似オーディエンスの取得
- 除外リスト
- ユーザー登録の促進
- 購入の促進
- 購入者の収益化
- その他多数…
活用事例
この例では、典型的な事例の一つを説明します。まだ購入を一度も実行したことがないアプリのアクティブユーザーに初回購入を促したいとしましょう。「購入の促進」というオーディエンスを選択し、アプリ内購入を意味するイベントを指定することでオーディエンスをカスタマイズします。次に、オーディエンスをパートナーに接続し、購入を促してアプリの購入ページに誘導するプロモーションキャンペーンを実行します。
推奨オーディエンスを作成する方法:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー エンゲージメント > オーディエンスへ移動します。
- オーディエンスを追加をクリックしてください。
- 推奨オーディエンスを選択してください。
- アプリを選択してください。
- 様々なカテゴリーを閲覧し、あなたのゴールにマッチするオーディエンスを選択しましょう。
注:オーディエンスによっては、オーディエンス基準を定義するために、特定のアプリ内イベントを追加する必要があります。AppsFlyer定義済みイベント がすでにアプリに実装されている場合は、あらかじめ選択されています。そうでない場合は、ドロップダウンメニューから適切なカスタムイベントを選択する必要があります。 - 選択&カスタマイズをクリックしてください。
- ユニークなオーディエンス名を入力します。
注記:オーディエンス名には特殊文字(" ’ # % & * + / : ; < = > ? ( ) [ ] { } \ | ~)を含めることはできません。 - プラットフォームを選択する:AndroidまたはiOS)用に開発されたアプリ。
-
ユーザー識別子を選択してください。
- [デフォルト] デバイスID:デバイスIDのみでルールを評価する。
- Customer ID:CUIDを使用してデバイスをグループ化することにより、ルールを適用します(この方法はデータに有効なCUIDが含まれていることを確かめてからのみ使用してください)。
- 追加のルールセットを追加してオーディエンスをさらにカスタマイズしたい場合は、+フィルタをクリックしてください。完了したら、次へをクリックしてください。
オーディエンス連携画面が表示されます。ここでオーディエンスをメディアパートナーに接続します。
注記:カスタム / 推奨オーディエンスは一度に100個までアクティブに設定できます。
オーディエンスをインポートする
内部システム(BIやCRMなど)からAppsFlyer Audiencesに既定のオーディエンスセグメントをインポートし、全てのオーディエンスセグメントを広告パートナーに連携し一元管理する中核的な場所として使用できます。さらに、識別子の一致/データ強化、キャンペーン指標などのAudiences機能をお楽しみいただくことも可能です。
オーディエンスをメディアパートナーに連携
オーディエンスを定義したら、次のステップはそれらをメディアパートナーに連携することです。
オーディエンスをメディアパートナーに連携する方法:
- オーディエンスの作成ページにて新しいオーディエンスを定義したら、次へをクリックしてください。 オーディエンス連携画面が表示されます。
-
+パートナー接続をクリックして、以下のいずれかを実行してください。
- 新しい連携を追加するには、+パートナー連携を追加をクリックしてください(詳細な手順は以下の新しい連携を作成セクションを参照してください)。
-
既存の連携から選択する方法:
- パートナー連携を検索してください。
- 既存の連携を一つまたは複数選択してください。
-
保存をクリックしてください。
オーディエンスの連携画面が開きます。 - [オプション] パートナーとコントロールグループ間でオーディエンスを分割してください。
- [オプション] 分割グループをS3にコピーしてください。
- パートナー連携を検索してください。
-
保存をクリックしてください。
接続したあとは、オーディエンスが更新されパートナーに毎日送信されます。
ユーザー識別子 — デバイスID vs.Customer ID
オーディエンスルールの推定は、アプリのユーザー識別子を使用して実行されます。以下から選択してください:
- [デフォルト] デバイスID:デバイスID:ルールセットへの準拠はデバイスID(GAIDまたはIDFA/IDFV)を使用して検証されます。ルールセットに準拠されている場合、デバイスIDはオーディエンスリストに追加されます。注記:デバイスIDは、ユーザー識別子ポリシーで許可されている場合にのみ、共有されます。
-
カスタマーユーザーID(CUID):
- ルールセットの準拠は、同じCUIDに関連する全てのデバイスIDをグループ化することによって評価されます。そのグループがルールセットに準拠していれば、そのグループを構成するデバイスIDがオーディエンスに追加されます。注:CUID自体はオーディエンスリストの一部ではなく、メディアパートナーには送信されません。
- CUID実装の注意事項:
- 有効なCUIDを入力してください。
- CUIDのないアプリユーザー(デバイス)は無視されます。
- デバイスIDがCUIDに一致すると、ユーザーの過去のオーディエンスデータが遡及的に更新され、今後のオーディエンス構築に含まれます。注:ローデータは変更されません。
- デバイスIDが2つの異なるCUIDに紐づいている場合、最後に紐づけられたCUIDが使用されます。
- CUIDを識別子としてオーディエンスを構築する場合、関連するデバイスとの完全な関連付けとデバイス識別子(GAID、IDFAなど)によるエンリッチメントを成功させるために、インストール時に(インストール後のイベントだけでなく)CUIDの関連付けをAppsFlyerが受信する必要があります。詳細はこちら
例:デバイスID vs.CUID
5ドル以上の買い物をしたユーザー
Advertising ID |
CUID | 購入金額 |
---|---|---|
A | 99 | 1 |
A | 99 | 2 |
B | 77 | 1 |
B | 77 | 5 |
C | 99 | 3 |
D | なし | 50 |
ルール基準 | オーディエンスに含まれるデバイスID | 概要 |
---|---|---|
端末ID | B, D | 課金額が$5未満のため、AとCは含まれていません。 |
CUID | A、B、C |
|
オーディエンス分割とコントロールグループ
パートナーとコントロールグループの間でオーディエンスを分割するトグルを使用して、A/Bテストと インクリメンタリティ測定の環境を簡単に設定し、キャンペーンの効果について重要なインサイトを得ることができます。この機能を有効にすると、選択したパートナーとコントロールグループの間でオーディエンスがランダムに分割されます。コントロールグループは、パートナーに割り当てられないオーディエンスの一部であり、インクリメンタリティ測定に必要な要件です。分割率のいずれかを調整し、オーディエンスごとの分割を無効または再度有効にすることができます。
機能 | 説明 |
---|---|
オーディエンスの分割
|
|
コントロールグループ(非接触者) | オーディエンスの一部は、どのパートナーにも割り当てられないコントロールグループとなります。
|
分割リストのコピーをS3バケットに送信します。 | 分割オーディエンスリストとコントロールグループを含むCSVファイルは、Amazon S3バケットに送信できます。
|
オーディエンスを分割し、他のパートナーアクションを実行する方法:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー エンゲージメント > オーディエンスへ移動します。
- オーディエンスタブで、オーディエンスを選択してください。
-
連携タブに移動します。
現在の設定が表示されます:
- 上部右側のパネルには、推定オーディエンス数とアップロードサイズが表示されます(すべてのパートナーの場合)。
- 右下には、以下のようなイメージが表示されます。
- 各パートナーの推定アップロードサイズ
- パートナーのオーバーラップ(分割されていないオーディエンスの場合)
- 以下のいずれかのアクションを実行してください。
アクション | 手順 |
---|---|
パートナーとコントロールグループ間でオーディエンスを分割してください
|
|
分割グループをS3にコピーしてください |
オーディエンス分割リストのコピーをS3バケットに送信する方法:
ファイルは以下のディレクトリとファイル名の構造で送信されます。
|
新規連携先を作成または追加してください。 |
新しい連携を作成する方法:
|
既存の連携先の追加または削除してください |
既存の連携先を削除または追加する方法:
|
オーディエンスの管理
Audiencesの管理画面からオーディエンスを管理する方法:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー エンゲージメント > オーディエンスへ移動します。
- 次のオプションが利用できます。
オプション 説明 新しいオーディエンスの作成 新しいオーディエンスの作成 オーディエンス設定の変更 オーディエンス名をクリックし、次の作業を実行してください。 - 作成タブで:ルールセットの表示と変更
- 連携タブに移動します。オーディエンス分割とコントロールグループ
アクション
アイコンは、メインのAudiencesページでオーディエンスの上にカーソルを置くと右側に表示されます:
- 履歴の表示:オーディエンスのサイズやパートナー間の分割などを含むオーディエンスのアップロード履歴を表示します。
- 今すぐアップロード :接続パートナーにオーディエンスを送信します。
-
CSVとしてダウンロード :
- 選択した識別子を含むCSVファイルを生成してダウンロードします。ユーザー識別子ポリシーに準拠したデータのみがダウンロードされます。
- 各パートナーごとに1つのファイルが生成されます。
- ファイルのダウンロードは、オーディエンスの計算後に行われますが、オーディエンスを作成または変更してから時間がかかることがあります。
- ダウンロードするファイルに含まれるレコードは、最大500万件までです。大きなファイルの場合は、ファイルをS3バケットに送信してください。
- パートナーネットワークに連携されているオーディエンスのみが毎日更新され、最新の状態に保たれます。オーディエンスがパートナーネットワークに接続されていない場合、オーディエンス作成日を超えて最新の状態に保たれることはありません。最新の情報をダウンロードする場合は、オーディエンスを複製して再作成し (以下を参照)、複製したオーディエンスからCSVをダウンロードします。
-
複製:
- オーディエンスの定義をコピーします。
- オーディエンスを複製する場合は、一意の名前を付けてください。
- [オプション] 複製中に、接続されているパートナーを1つ以上削除できます。
- 今すぐ計算:[インポートされたオーディエンス向け] オーディエンスに含まれるユーザー数を再度計算します。必要に応じて、オーディエンスのサイズが正しくなさそうな場合に、オーディエンスサイズを更新してください。
-
一時停止:
- オーディエンスを一時停止すると、そのデータが計算されなくなり、接続パートナーにアップロードされなくなります(過去3年間の既存のオーディエンスデータは保持されます)。
- 使用しないオーディエンスを一時停止することで、アクティブなオーディエンスの最大数を維持できます。一度に最大100のアクティブなカスタム / 推奨オーディエンスと最大500のアクティブなインポートオーディエンスを持つことができます。
オーディエンスを停止する:
1.メインのオーディエンス画面で各行のオーディエンスにカーソルを合わせると、
(アクションメニュー)アイコンが右側に表示されます。
2.アイコンをクリックし、一時停止を選択します。
オーディエンスが停止されます。
また、オーディエンスの横にあるボックスをチェックし、右上に表示される一時停止をクリックすることで、複数のオーディエンスを一度に一時停止することができます。
- 削除:オーディエンスを永久に削除します。
一括操作 複数オーディエンスに同じアクションを適用します。一括アクションを使用するには、2つ以上のオーディエンスを選択し、以下の一括アクションのいずれかを選択してください。 - 今すぐアップロード
- 複製:選択したオーディエンスを複製します。
- 削除
ルールセットについて
ルールセットを使用してオーディエンスを定義する方法について説明します。
オーディエンスセグメントのルールセット
- オーディエンスセグメントのルールセットは、正確なフィルタリングを有効にするために1つまたは複数のルールで構成されます。
- [AND]、[OR]、[除外] のいずれかを使用してルールセットを結合します。
- ルールを定義し、階層化すると、推定オーディエンスサイズがリアルタイムに表示されます。
- ルールセットは、
アイコンをクリックして複製することができます。
- オーディエンスが複数のルールセットで構成されている場合は、重複ビジュアライゼーション表示を使用することで、オーディエンスセグメントを理解しやすくなります。
- ルールを適用するために使用されるユーザー識別子は、デバイスID [デフォルト] または顧客ユーザーID(CUID)です。
以下の例は、さまざまなシナリオでのルールセットの実装を示しています。
ルールセットの例
例:ロケーションに基づくルール
先月アプリをアンインストールしたニューヨークのユーザー
例:ユーザー属性に基づくルール
過去7日間に最低1回アプリを起動し、好きな武器 (FavoriteWeapon) が刀 (Sword) であるユーザー。
例:収益
過去7日間にアプリをインストールし、$1を課金したユーザー
例:オウンドメディアフィルター
ソーシャルメディア (有料広告を除く)、SMS、メール、ユーザー紹介、Web、QR コードなど、特定のオウンドメディア媒体に紐づくユーザーで構成されるターゲットオーディエンスを構築します。粒度のレベルを選択し、特定のメディアソース、キャンペーン、広告セット、または個々の広告から来たユーザーをターゲットにすることもできます。
過去7日間に少なくとも1回アプリを起動し、インストールが特定のメールキャンペーンと特定の広告セットと広告に紐づくユーザーの例を次に示します。
オーディエンスは、オウンドメディアまたは有料メディアでパーソナライズされたメッセージでこれらのユーザーをリエンゲージするために、またはキャンペーンの実行時に無関係または不要な広告が表示されないようにするための除外リストとして使用できます。
例:リマーケティング
クリックと広告ビューのデータを使用して、効果的なリマーケティングを行います。これらのユーザーがコンバージョンに至るためには、あと少しの説得や簡単なリマインダーが必要です。これらのユーザーはコンバージョンに至る可能性が高いため、リマーケティングは、新しいセグメントに広告を出すよりもはるかに良い結果が得られます。クリックとインプレッションデータに基づいて、リマーケティング向けの正確なオーディエンスを作成しましょう。
過去2日間に広告をクリックしたがインストールしていない見込みユーザーのオーディエンスを構築しましょう。
これらは最近モバイルアプリに興味を持って広告をクリックしたが何かしらの理由でアプリをインストールしなかった、またはアプリをインストールしたが起動しなかったユーザーです。一部のユーザーはインストールさせるためのリマインダー(プッシュ)が必要です。他のユーザーは、最終的にコンバージョンに至るためにはアプリ画面や機能をより詳しく見る必要があるかもしれません。したがって、新規オーディエンスに使用している主な広告デザインがある場合、クリックしたがインストールしなかったオーディエンスには、別のデザインを用意したほうが効果的な場合があります。
ルールセットのフィルタ
- ルールセットは1つまたは複数のルールで構成されています。
- イベント、収益、国、属性、ユーザー属性、デバイス、オウンドメディアなど、さまざまなルールセットのフィルタの種類があります。
- 以下の表で示すとおり、ルールには異なるパラメーターと設定があります。
イベント | ||
|
時間枠と頻度 |
|
アプリ内イベント | ||
|
時間枠と頻度 |
イベント属性 + 値:
|
アプリ内イベントに関する注意事項:
| ||
収益 | ||
|
定義:
注:
|
|
国 | ||
|
|
地域オプション
|
位置情報に関して:
| ||
オウンドメディア | ||
|
|
以下のような値:
|
特定のオウンドメディアソースに帰属するユーザーで構成されるターゲットオーディエンスを構築できます。さらに、粒度のレベルを選択し、特定のオウンドメディアソース、キャンペーン、広告セット、個々の広告から来たユーザーをターゲットにすることもできます。
作成したオーディエンスを使用して、オウンドメディアまたは有料メディアでパーソナライズされたメッセージでユーザーをリエンゲージしたり、除外リストとして使用して、ユーザー獲得キャンペーンやリエンゲージメントキャンペーンの実行時に無関係な広告や不要な広告が表示されないようにします。
| ||
デバイス | ||
|
|
|
アトリビューション | ||
|
|
|
ユーザー属性 | ||
ユーザー属性名 |
|
数字の場合:数値を入力します。 |
ルールセットを統合する
既存オーディエンスとルールセットを統合する方法:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー エンゲージメント > オーディエンスへ移動します。
-
オーディエンスを追加をクリックします。
作成 タブが表示されます。 - ユニークなオーディエンス名を入力します。
- プラットフォームを選択する:Android または iOS
- [オプション] 詳細設定を選択して、ユーザー識別子を選択します。
- [デフォルト] デバイスI: デバイスIDのみでルールを適用します。
- 顧客ユーザーID:CUIDを使用してデバイスをグループ化することにより、ルールを適用します。データに有効なCUIDがあることを確認した後で、この方法を使用してください。
- 既存オーディエンスをクリックして、特定のオーディエンスを選択してください。
- [AND]、[OR]、[除外] のいずれかを選択します。
制限:
- 既存のオーディエンスは、新しいオーディエンスと同じプラットフォーム (iOSやAndroidなど) 上にいる必要があります。
- 既存のオーディエンスに基づくオーディエンスは含めることができません。
- インポートされたオーディエンスは含めることができません。
パートナー連携の作成と管理
このセクションでは、メディアパートナーの連携を作成し管理する方法について説明します。
新しい連携の作成
連携先タブには、全てのパートナー連携とそれぞれのステータスが表示されます。オーディエンスデータをメディアパートナーにアップロードするために必要なすべての情報は、パートナー連携画面で指定されています。一つのメディアパートナーに対して複数の接続を行うことができます(異なるアカウント、ログイン情報などを使用)。
新しい連携を作成する方法:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー エンゲージメント > オーディエンスへ移動します。
-
+ 新しい連携先をクリックします。
注記:オーディエンスビルダー内から新しいパートナー連携を作成する場合は、オーディエンス連携の管理画面内の+新しいパートナー連携をクリックして下さい。
- パートナー名を選択してください。
-
連携名を入力します。
注記:それは、他の接続を作成するときに使用されたことのない新しい名前でなければならない。
- パートナーの必須項目/ログイン情報を入力してください。一部のパートナーでは連携方法について詳細な手順があります。
注:資格情報は一意である必要があります。重複した接続の作成を防ぐため、資格情報が他のパートナー接続で既に使用されている場合、新しい接続の作成がブロックされます。
- このパートナーとの共有を許可するユーザー識別子を選択してください。
- 対応する識別子は、パートナーによって異なります。選択したパートナーがサポートしている識別子のみがリストに表示されます。
-
アカウントレベルのユーザー識別子ポリシーに準拠した識別子のみがアップロードされます。アカウントポリシーで許可されていない識別子を選択した場合は、注意書きが表示されます。
- 保存をクリックします。
連携先の管理
既存の連携を管理する方法:
- パートナーを選択してください。
- 接続を選択してください。
alt>接続画面.jpgalt
- 以下のいずれかのアクションを実行してください:
オプション | 手順 |
---|---|
連携名の変更 | 連携名を変更するには、連携名の項目で直接編集してください。 |
再接続 |
再接続する:
|
ユーザー識別子の変更 | ユーザー識別子を変更するには、このパートナーとの共有を許可するユーザー識別子を選択/解除してください。 アカウントレベルのユーザー識別子ポリシーに準拠した識別子のみがアップロードされます。 |
連携先の削除 |
連携先を削除する方法:
|
管理画面と指標
このセクションでは、管理画面に表示される機能とキャンペーン指標について説明します。
オーディエンス管理画面
列 | 説明 |
---|---|
オーディエンス名 | オーディエンス名 |
サイズ | 視聴者の条件に一致するすべてのユーザー |
アップロードサイズ |
アカウントレベルのユーザー識別子ポリシーを適用し、接続されたパートナー連携の識別子を選択した後の、アップロード可能なオーディエンスサイズの推定値。 注記:パートナー側の実際のサイズは、さまざまな理由により異なる場合があります:
|
アプリ名 | オーディエンスの定義で参照されるアプリ。これらは、オーディエンスを活用したキャンペーンで対象となるアプリとは限りません。 |
アップロード先: |
|
Incrementality |
この列は、Incrementality機能を契約している場合に表示されます。 ステータスには以下のいずれかが表示されます:
ステータスをクリックすると、Incrementality管理画面に移動します。 |
アップロード状況 |
|
キャンペーン指標
metrics hash
キャンペーン指標の基本
オーディエンス管理画面の キャンペーン指標 セクションには、ターゲティングにオーディエンスを使用したキャンペーンのデータが表示されます(包含、除外、または類似オーディエンスの基礎として使用したかどうかに関わらず)。
- ターゲティングのためにオーディエンスを使用すること(およびその使用方法を決定すること)は、メディアパートナーとのキャンペーン設定の一部です。オーディエンスをどのように使用できるかのサポート状況は、メディアパートナーによって異なります。
サポートしているパートナー:現在、データはMeta広告、Google広告、Snapchatで利用できます。管理画面のキャンペーン指標セクションは、対応しているパートナーに連携されているオーディエンスがある場合のみ表示されます。
キャンペーン指標を確認する方法:
- オーディエンス管理画面の一番右側までスクロールし、キャンペーン指標セクションが全て表示されるようにします。
- 日付範囲を選択して、データを表示したい期間を選択してください。(デフォルトでは、管理画面は過去7日間を表示します。)
選択した期間のキャンペーン指標をダウンロードする方法:
- オーディエンス管理画面の上部にあるエクスポートボタンをクリックしてください。
- ファイルが生成されたら、自動的にダウンロードされます。
サマリー表示
最初にキャンペーン指標が表示される際には、各オーディエンスのキャンペーンデータのサマリーが表示されます。
Column | 説明 |
---|---|
キャンペーン | 選択された期間中にターゲットとしてオーディエンスを使用したキャンペーンの総数(対応しているパートナーと実施したキャンペーンのみ) |
キャンペーンコスト | 選択された期間中にこれらのキャンペーンに要した総費用 |
キャンペーン収益 | 選択された期間中にこれらのキャンペーンに起因する総収益 |
詳細表示
要約ビューから、アイコンをクリックして、選択したオーディエンスの詳細画面に入ります。(
アイコンは、マウスを行のどこかに置くと、行の右端に表示されます)。
詳細表示では、サポートされているパートナーやキャンペーンごとに分けられたデータが表示されます。
選択したオーディエンスが複数のアプリをターゲットにしていた場合は、ドロップダウンリスト を使用してアプリ別にデータを絞り込みます。
オーバービュー管理画面のリンク をクリックして、オーバービュー管理画面でキャンペーンを確認できます。
- 管理画面は新しいブラウザタブで開き、自動的に関連するキャンペーンで絞り込まれています。
-
オーバービュー管理画面のリンクが無効になっている場合、ドロップダウンリスト
から単一のアプリを選択することでリンクを有効にできます。リンクが有効になったら、それをクリックすることで選択したアプリのオーバービュー管理画面に移動します。
Column | 説明 |
---|---|
コスト | 選択された期間中のキャンペーン費用(合計、および対応しているパートナーとキャンペーンごとの内訳) |
収益 | 選択された期間中のキャンペーンに起因する収益(合計、および対応しているパートナーとキャンペーンごとの内訳) |
日次リーチ | 選択された期間中にキャンペーンの広告を見た1日あたりの平均ユニークユーザー数(パートナーからの報告にもとづく) |
データソースと可用性
キャンペーンの指標のデータがどこから来ているのかを見てみると、より理解しやすくなります。
-
パートナーのデータ:メディアパートナーを通じて特定のキャンペーンの対象となるオーディエンスを選択しているため、これらのパートナーのみが特定の情報を提供することができます。
- オーディエンスとキャンペーンとの関連性(言い換えれば、特定のオーディエンスがそのキャンペーンのターゲティングに使用されたという事実)
- キャンペーンの広告を見た1日あたりのユニークユーザー数 (「日次リーチ」)
- AppsFlyerのデータ:AppsFlyerが提供しているコストと収益データ。
パートナーのデータの可用性
データは、対応するパートナーと実施したキャンペーンについてのみ報告されます。
- 注記:Google Adsは日次リーチのレポートをサポートしていません。
AppsFlyerデータの可用性
コストと収益のデータは、AppsFlyerの他のエリア(「オーバービュー」や「イベント」管理画面など)でそのアプリについてのデータがある場合、キャンペーン指標のコンテキスト内で利用できます。
- コストデータには ROI360のご契約が必要です。
- 収益データには、広告収益の計測 および/または アプリ内イベントの収益の計測 が設定されている必要があります。
サポートされているパートナーと実施したキャンペーン指標データが表示されないのはなぜですか?
キャンペーン指標データは、次の場合にのみ使用できます:
- オーディエンスに接続されているキャンペーン
- サポートされているメディアパートナーサイトで実行されているキャンペーン
- 選択したメインの日付範囲内のアクティブなキャンペーン
- Google が受け取ったキャンペーンは、[キャンペーン指標] フィルタで選択した期間内にインストールトラフィックを獲得します。
- キャンペーンレベルのデータを受信する権限を持つパートナー接続用に構成されたユーザーこのデータを表示するには、パートナーのユーザーの権限を変更するか、パートナーの連携設定で異なる認証情報を使用してください。
特性と制限
以下の特性と制限事項にご注意ください。
特性
特性 | 対応 | 備考 |
---|---|---|
アドネットワーク | x | |
代理店 | x | |
代理店の運用媒体の開示設定 | x | |
アプリ固有のタイムゾーン | N/A | |
アプリ固有の通貨 | N/A | |
サイズ制限 | N/A | |
オーガニックデータ | ✓ | 含まれています |
非オーガニックデータ | ✓ | 含まれています |
データ更新頻度 | 日単位 UTC |
|
過去データ | ✓ | Audiencesは、Audiencesの契約開始日から90日前のアプリイベントデータにアクセスできます(クリックとインプレッションの場合は31日前)。バックフィルプロセスが完了すると、すべてのデータにアクセスできるようになります(最大2週間かかる場合があります)。 |
アカウントユーザーのアクセス | ✓ |
|
制限事項
制限事項 | 備考 |
---|---|
アトリビューションデータ | クリック数と表示回数のデータは、元のクリックURLに advertising_id / idfa パラメータが付与されているデバイスのみが含まれています。外部の計測リンクを使用しないSRNのユーザーのデバイスは、オーディエンスのクリックデータには含まれません。 |
オーディエンス作成 |
|
接続 | 同じアカウント / ログイン / プロパティIDなどを持つ重複したパートナー接続の作成はサポートされておらず、エラーが発生します。 |
オーディエンスCSVファイルのダウンロード | ダウンロードファイルサイズは、最大500万件までです。 |
インポートされたオーディエンス | インポートされたオーディエンスを他のオーディエンスやルールセットと組み合わせることはできません。 |
無効なオーディエンス | アクティブでないオーディエンスは一時停止されます。つまり、これらのオーディエンスは計算されたりパートナーにアップロードされたりしなくなります。ただし、「今すぐアップロード」をクリックすることで、オーディエンスの一時停止をいつでも解除することができます。これにより、以前と同様にオーディエンスの計算とパートナーへの自動アップロードが再開されます。 |
対応外 | AppsFlyer Audiencesでは次のものはサポートされていません:
|
オーディエンス数 |
|
ルールセット |
|
S2Sレポーティング | ユーザー識別子(IDFVまたはIDFA)がS2Sモバイルイベントのペイロードに送信され、IDFVまたはIDFAがAppsFlyer SDKの収集と一致していることを確認してください。これにより、データの欠落を防ぎ、オーディエンスの計算が正確であることが保証されます。 |