概要:リターゲティング (リマーケティング) キャンペーンは、ユーザーがアプリを開いて再度エンゲージしたり、アプリを削除したユーザーにアプリを再インストールを促すことができます。
リターゲティングの基本
リターゲティング計測は、ユーザーがリターゲティング計測リンクまたはディープリンクをクリックして、リターゲティングキャペーンとエンゲージした際に発生します。これは、次のいずれかの計測イベントに繋がります。
- リエンゲージメント: 端末にアプリがインストール済みで、ユーザーにアプリの起動を促すメディアソースにリエンゲージメント成果を紐づけます。
-
リアトリビューションCV(リターゲティング広告経由の再インストール):ユーザーが過去アプリを一度インストールしたがアンインストールし、リターゲティング広告に接触してアプリを再インストールした場合の計測
これがリアトリビューション期間中に実行された場合:リターゲティングメディアソースにはリアトリビューション成果が紐づきます。
関連記事:再インストール
リターゲティングキャンペーンを開始する前に、次のセクションでリエンゲージメントのルールと使用例を確認してください。その後、リターゲティングの手順セクションに従って、リターゲティングを設定してください。より良く理解するために、AppsFlyerの計測モデルと関連する計測期間についてもご確認ください。
ヒント
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リエンゲージメントルールと期間
- リターゲティング計測ルールは、イベントがリターゲティングイベントでありリターゲティングのメディアソースに成果が紐づくかを決定します。
- 新規インストールキャンペーンと同様に、SRN(サーバー連携媒体)のリターゲティングのリエンゲージメントはAPIによってレポートされ、非SRN(通常連携媒体 / アドネットワーク)の場合は計測リンクに基づいて計測されます。
- ユーザージャーニーに基づいたルールは次のように構成されます。
- リエンゲージメントが計測されると、リエンゲージメント期間中に発生したアプリ内イベントは重複して計測されます。
つまり、これはリターゲティングメディアソースと元のユーザー獲得メディアソース(既知の場合)の両方に成果が紐づきます。
次の図は一連のリエンゲージメントルールを示しています。
リターゲティングキャンペーンとのインタラクションが、リエンゲージメントと計測されるかどうかを判断するためにご利用ください。
リエンゲージメントルール
参照:計測期間と除外期間
次の表には、リターゲティング計測に関連する計測期間についての参照情報を示しています。
計測期間
期間のタイプ | 説明 |
---|---|
ビュースルー |
ユーザーが広告を閲覧してからアプリを開くまでの最大期間。 設定場所:連携済みパートナー > 計測リンク タブ 期間:
|
クリックルックバック |
ユーザーが広告をクリックしてからアプリを開くまでの最大期間。 設定場所:連携済みパートナー > 計測リンク タブ 期間:
SRNに関する備考:各SRNに固有のルックバック期間に関するポリシーをご確認ください。 |
リエンゲージメント |
リエンゲージメント期間において、次のことを考慮してください:
設定場所:計測リンク
SRNに関する備考 :SRN(サーバー連携媒体)でも設定できます 期間設定を変更した場合、変更は変更後のリエンゲージメントのみに影響します。既存のリエンゲージメントには影響しません。 |
計測除外設定
期間のタイプ | 説明 |
---|---|
リエンゲージメントCV間の期間設定 |
除外期間中はリエンゲージメントCVを2回以上計測しません。 リエンゲージメントコンバージョン再計測までの最短期間
設定場所:アプリ設定ページ 期間:
|
除外期間中は、リエンゲージメントやリアトリビューションを計測しません。 設定箇所: AppsFlyer管理画面 左メニュー 連携済みパートナー > 連携タブ 期間:
SRN備考: SRNは通常、独自の休眠期間ルールを持っていると考えてください。SRN側の管理画面設定と異なる場合は、不一致が生じる可能性があります。 |
|
リアトリビューション期間は、リアトリビューションCV(リタゲ経由の再インストール)のみに影響し、リエンゲージメントCV(既存ユーザーがリタゲ経由でアプリを起動)には影響しません。 リターゲティングキャンペーンと接触後、リアトリビューション期間中にリインストールしたユーザーは、リターゲティンメディアソースの成果として紐づきます。 設定場所:アプリ設定 |
ルールが適用されるフローの例
クリックスルーとビュースルー計測のリエンゲージメントルールのチェックリスト:
ルール | ルール |
---|---|
A |
ユーザーがリターゲティング広告として設定された広告を閲覧またはクリックすることで、リターゲティングキャンペーンとエンゲージ(接触)します。 |
B |
このエンゲージメントはクリックルックバック、またはビュースルー期間中に発生しました。 |
C |
このユーザーは設定された休眠期間よりも長い期間、アプリを使用(起動)していません。 |
D |
アプリ内イベントが、リエンゲージメント期間中に発生しました。 |
E |
前回と今回のリエンゲージメント間の期間は、リエンゲージメントCV再計測までの最短時間を超えています。 |
リターゲティングシナリオの例
シナリオ1:リエンゲージメント期間前、期間中、期間後の購入 ユーザージャーニー:
P/S列:リターゲティングイベントの重複計測で説明しているプライマリ (P)、またはセカンダリ (S)を示します。 |
ユーザージャーニー:
P/S列:リターゲティングイベントの重複計測で説明しているプライマリ (P)、またはセカンダリ (S) を示します。 |
リターゲティングの運用
リターゲティングの設定
シナリオによっては、次の設定が必須です。
コンバージョンタイプ | SRN(サーバー連携媒体) | 非SRN媒体 |
---|---|---|
リエンゲージメント |
|
|
リアトリビューション |
|
|
SRN以外の設定
アドネットワーク(非SRN)のリターゲティングを設定する方法:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー 連携 > 連携済みパートナーへ移動します。
- アドネットワークを選択します。
- リターゲティング設定を有効化します。これにより、リンクに
is_retargeting=true
が追加され、計測リンクがリターゲティングURLに変更されます。
- 次のいずれかから選択します。
- 一つのプラットフォーム(アプリ固有)のリンクは通常の計測リンクを使用します。
-
OneLinkを使用します。
- 必要に応じて、ディープリンクURLを入力してください (詳細はディープリンクガイドを参照してください)。
- 生成されたURLをコピーし、リターゲティングキャンペーンで使用するようアドネットワークに渡してください。
注:URLはプラットフォーム上で保持されず、保存できません。
リターゲティング管理画面
オーバービューダッシュボード には、新規インストールのデータだけでなく、リターゲティングのデータも含まれています。この指標はLTVベースで、リターゲティングキャンペーンに接触したユーザーに紐づいています。
リターゲティングデータを見るには:
- AppsFlyer管理画面 左メニュー 分析 > オーバービューへ進みます。
- 表示タイプ をクリックし、 リターゲティング を選択します。
リターゲティングデータが表示されます。
注:表示タイプ - 統合ビューでリターゲティングデータを表示することもできます。
参照:ダッシュボードのビュータイプ
リターゲティング計測リンク
- リターゲティングの計測URLは、通常のユーザー獲得のULRに似ています。
- 次の用途で作成してください:
- リターゲティングをサポートしている非SRNのメディアソース
- リンク管理ページを使用したオウンドメディア
リターゲティング計測リンクパラメーター
パラメーター | 説明 | 必須 |
---|---|---|
is_retargeting |
次のように設定してください:is_retargeting=true
|
Yes(はい) |
Advertising ID |
可能な場合、IDFA、OAID、IDFVなどの広告IDを送信してください。iOSアプリの確率論的モデリングの制限 |
No(いいえ) |
リターゲティングのクリック ルックバック期間 |
例クリックルックバックウィンドウを14日間で設定するには、リターゲティングキャンペーンの計測URLに次のパラメータを追加してください。 |
No(いいえ) |
リターゲティングのビュースルールックバック期間 |
例ビュースルーのルックバックウィンドウを5時間で設定するには、リターゲティングキャンペーンの計測URLに次のパラメータを追加してください。 |
No(いいえ) |
リエンゲージメント期間 |
例えば、af_reengagement_window=60d は、リエンゲージメントから60日以内に発生したイベントがリターゲティング媒体の成果に紐づきます。 |
No(いいえ) |
リターゲティングビュースルールックバック期間
https://app.appsflyer.com/id123456789?pid=remerge_int&af_dp=mydeeplink%3A%2F%2F&
clickid={clickid}&af_siteid={publisher}&idfa={device_id_raw}&sha1_idfa={device_id}
&af_sub1={creative_name}&is_retargeting=true&af_reengagement_window=60d
リターゲティングレポートとローデータ
リターゲティング コンバージョン レポート
- リターゲティングコンバージョンレポートには、リエンゲージメントとリアトリビューションのローデータが含まれています。
- 一部のリターゲティングデータのカラムは、ユーザー獲得のレポートで使用されるものとは意味が異なるので注意してください。
リターゲティングのコンテキストでローデータレポートの解釈
カラム |
説明 |
---|---|
Event name |
|
Attributed touch type |
エンゲージメントタイプ:
|
Attributed touch time |
リターゲティング広告への接触時間です。 |
Install time |
リエンゲージメント、もしくはリアトリビューションの計測時間です。 |
Event time |
イベントが発生した時刻 |
AppsFlyer ID |
|
Is retargeting |
リターゲティングコンバージョンとイベントでTRUEです |
Is primary attribution |
リターゲティングコンバージョンとイベントでTRUEです |
Retargeting conversion type |
この項目は将来廃止される予定です(廃止日は今後発表予定)。conversion_type と campaign_type を使用して、コンバージョンのコンテキストを決定します。
|
コンバージョンタイプ |
コンバージョンタイプ:
(1) conversion_type= reinstall で campaign_type=retargeting である場合、retargeting_conversion_type=re-attribution と同等です。 (2) アプリ内イベント/セッションは、どのメディアソースにも紐づいていません。 |
Campaign type |
ユーザー獲得経路:
|
Attribution Lookback |
リターゲティングのクリックルックバック期間 |
Original URL |
次のいずれかが含まれます:
|
Contributorのカラム |
リエンゲージメントのデータでは利用できません。 |
追加情報
確率論的モデリング
2021年2月17日以降、リターゲティングで確率論的モデリングがサポートされています。iOS 14.5以降の場合は制限事項が適用されます。リターゲティングの確率論的モデリングで使用されるルックバック期間は、AppsFlyerによって動的に設定され、オペレーティングシステムにより異なります。
送信されたクリックに、必要な 確率論的モデリングパラメーターが含まれていることを確認します。
アプリの要件
リターゲティングキャンペーンを実施するには、アプリが以下の要件を必ず満たしている必要があります。
- iOS
- 標準のAppsFlyer SDK実装に加えて、app delegate にコードを追加する必要があります。詳細はSDKの実装(計測リンクセクション)を参照してください。
-
iOS 9の場合、ユニバーサルリンクのアプリ起動のコードを実装する必要があります。iOS 9のユニバーサルリンク。
-
Android:
-
ディープリンクによる起動がメインアクティビティ以外のアクティビティを開く場合は、SDK 実装ガイド(計測リンクのセクション)を参照してください。
-
リターゲティングの制限事項
- 2021年2月17日以降、リターゲティング計測で確率論的モデリングがサポートされています。
- リターゲティングのキャンペーンコストデータは、統合ビューのオーバービューとコホートのダッシュボードとレポートで利用可能です。
よくある質問
リターゲティングのクリック:
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attributed touch time が install timeと同じになるのはどのような場合ですか?
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