概要:API を介して計測可能イベントを送信する、セルフレポーティングネットワーク (SRN)、別名セルフアトリビューションネットワークと、計測リンクを使用する非SRNについて説明しています。
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セルフレポーティングネットワーク
- SRN:
- API経由でAppsFlyerにイベント(新規インストールやアプリ内イベントなど)を伝達します。
- それぞれのSRNが独自のアトリビューションポリシーとレポート方法を持っています。従って、SRNがAppsFlyerにレポートする方法と内容に違いが生じます。
- ユーザーレベルデータの使用と保持期間に制限があります。
- 非SRN(アドネットワーク)は、AppsFlyerアトリビューション計測リンクを使用してイベントを報告します。
- iOS 14.5 SRN の影響:SRNのパフォーマンスについては、SKAN管理画面を使用してください。従来の管理画面では、SRNに紐づくインストール数が減少することが予測されます。SKAN管理画面を使用してください。
SRNはどのように機能しますか?
潜在的なアプリユーザーは、アプリをインストールする前に複数の広告に接触しています。一般的に、アトリビューションプロバイダーは、広告主にラストタッチアトリビューションを提供します。これにより、実際のインストールの一番最後に行われたラストクリックにインストールが関連付けられます。
ユーザーがアプリをインストール後、最初に起動したとき:
- AppsFlyerは次のことを確認します:
- アプリがSRNからトラフィックを受信するように設定されていること。
- ユーザーが広告IDを持っていること。
- 両方の条件が満たされた場合、AppsFlyerは広告IDを使ってSRNに問い合わせます。
- AppsFlyerはSRNの主張を考慮した上で計測を行います。
例A:
月曜日: ネットワークAがユーザーのクリックを報告します。
火曜日: ネットワークBがビデオのエンゲージメントを報告します。
水曜日: ネットワークCが再生可能な広告のクリックを報告し、30分後にインストールが発生しました。
AppsFlyerは、このインストールをネットワークCの成果と計測し、ネットワークAとBへは、インストールをアシストしたクレジットを付与します。
AppsFlyerは、広告主にアシストデータ(インストールの前に発生するアトリビューションしないエンゲージメント)を提供します。これにより、広告主はマルチタッチまたは部分アトリビューションモデルをカスタマイズできます。この簡単な説明ご参照ください。
Apple Search Ads (ASA) の場合、AppsFlyerは計測情報をSDK内で取得します。利用可能な場合は、AppsFlyerはアプリの起動日時のみをASAに送信します。
第三者計測プロバイダーとSRN
SRNは異なる計測方法を使用します。彼らのアプローチは以下の通りです:
- 計測リンクによるレポーティング(計測)の代わりに、APIを使用する計測および計測プロバイダーと通信します。
- 計測プロバイダーは、インストールを検出すると、広告IDを使用してネットワークに問い合わせます。
- SRNは、関連する広告のクリックまたはインプレッションの詳細を報告します。
- AppsFlyerは、標準の計測ロジックを使用して、関連するインプレッションとクリックのデータを順番に並べます。
- AppsFlyerの計測は、ラストタッチとマルチタッチの両方の方法に基づいています。
例B:
この例では、上記の例 Aを続けます。
ネットワークD (SRN)は、ネットワークCの数分前にクリックを報告します。
ネットワークC は標準の計測連携を使用します。
AppsFlyer は、最後にクリックされたネットワークCへインストールを紐づけます。
SRNと計測期間
アトリビューションウィンドウには、ルックバックとビュースルーの2つのウィンドウがあります。 一部のSRNは、インプレッションあたりのコスト(Cost Per Impression = CPM)とアクションあたりのコスト(Cost Per Action = CPA)に基づいて、広告主に課金します。これらは、1〜28日以内に発生したクリックまたはインプレッションに基づいています。
AppsFlyerは、インストール、アクティビティ、有効なインストールあたりのコスト(Effective Cost PEr Install = eCPI)、および有効なアクションあたりのコスト(Effective Cost Per Action = eCPA)を、広告主の優先する計測方法とルックバック期間に基づいて計測します。
広告主は、SRN側のアトリビューションルックバック期間とビュースルーモデルに基づいて広告料金を支払う必要がある場合があります。
- 広告主は、AppsFlyerによる第三者的なユニバーサルアトリビューションが広告費を最適化し分配することを期待しています。
- それはなぜでしょうか?AppsFlyerは、広告主が定義した条件に基づいて実際のeCPIおよびeCPAを報告するためです。
- SRNは独自の支払い条件を定義することが多いため、短期的にはメリットがあります。ただし、広告主は第三者の計測プロバイダーを使用してこれを修正します。
SRNでのディープリンク
リンクがクリックされたときに単にアプリを開くには、アプリリンク/ユニバーサルリンク/URIスキームを設定する必要があります。
ただし、アプリ内の特定のページ/アクティビティにディープリンクまたはディファードディープリンクする場合は異なります。SRNでは、ディープリンク用に彼ら独自のメソッドを用意しており、外部のアトリビューションサービスの計測リンクを使用しません。
それでは、ユーザーをディープリンクし、SRNから関連データを取得するにはどうすればよいでしょうか?
SRNでの直接ディープリンク
SRNはディープリンクを実施するために独自のメソッドを採用しています。つまり、SRNからディープリンクを実行する際は、AppsFlyerのディープリンクメソッドは呼び出されません。
従って、アプリ内で直接ディープリンクデータが必要な場合は、これはSRNのメソッドを使用してアプリ起動時に取得する必要があります。
注意: OneLinkを使用できる場合の詳細については、 Facebook固有の説明書 を参照してください。
SRNでのディファードディープリンク
これに対し、AppsFlyerのGCD APIを使えば、SRN経由のディープリンクが可能です。
AppsFlyerはコンバージョンデータを常に受信し、アプリの初回起動時に利用可能にします。
新規ユーザーがSRN上のディープリンク/リターゲティングキャンペーンをクリックした後にインストールを行う場合、コンバージョンデータを使用して、起動時にアプリ内で新規ユーザーをリダイレクトできます。
しかし、SRNの場合、通常のAppsFlyerのディープリンクパラメーターは、ディープリンクデータの一部として存在しません。アプリ内でこのデータを使用するには、開発者はキャンペーン、広告セット、単体の広告名など、利用可能なパラメーターに基づいて、更なるロジックを使用する必要があります。
注意: Facebook AdsのAndroidアプリにおいては、Googleインストールリファラーを利用してのGCDのディープリンクが可能です(iOSアプリは利用できません)。
例
greatapp社のモバイルマーケターであるジルは、Facebookで一般のオーディエンスをターゲットとしたディープリンクキャンペーンを実施することにしました。
そのキャンペーンでは、クリックしたすべてのユーザーを「ボーナス」アクティビティにリダイレクトします。
モバイルデベロッパーのジャックは、コンバージョンデータを取得した後、このロジックを追加します。
1.これは、Facebookから経由であるか (「is_fb=true」)?
2.「true」の場合、adgroupパラメーターの値を取得します。
3.その値に「bonus」という言葉が含まれている場合は、ユーザーを「ボーナス」アクティビティに誘導します。
広告をクリックする既存ユーザーは、Facebookのメソッドを使用して直接アクティビティにリダイレクトされますが、新規ユーザーはAppsFlyerのコンバージョンデータを使用して同様に処理されます。
SRNのリスト
よくある質問
ローデータレポートの Original URL 項目が空になるのはなぜですか?
クリックはAppsFlyerの計測リンクを使用せず、SRN環境で実行されます。したがって、クリックに関連付けられた元のURLデータはAppsFlyerで使用できません。
ダッシュボードにSRNのクリックとインプレッションが表示されない
代理店とSRNのキャンペーンを設定する
SRNでのリターゲティング計測はどのように機能しますか?
非SRNからのリターゲティングクリックは、リターゲティング計測リンク上にある is_retargeting=true
パラメーターによって容易の特定できます。
ただし、SRNの場合、このようなパラメーターは存在しません。代わりに、SRNのリエンゲージメントを有効にするには、AppsFlyerは別のロジックを使用します。
- 前提条件:
- アプリ設定ページにて、リターゲティング広告の計測を有効にするをオンにしてください。
- 連携済みパートナーページにて、SRNを選択し、リターゲティングをオンにします。
- AppsFlyerはアプリが起動されるたびに、アプリに対するキャンペーン広告とデバイスIDの最近のエンゲージメントについてSRNに問い合わせます。
- SRNがエンゲージメントの詳細のレスポンスを返してきた場合、AppsFlyer側ではそのエンゲージメントが設定されたルックバック期間内であり、リエンゲージメントを再計測するまでの最小期間を超えているかどうかを確認します。
- ここで検証されたエンゲージメントがリエンゲージメントとして計測され、SRNに成果が紐付けられます。
SRNの誤ターゲティングとは何ですか?
SRNキャンペーンは特定のオーディエンスをターゲティングする必要がありますが、これは常に発生するわけではありません(ユーザー獲得キャンペーンの非ユーザーおよびリターゲティングキャンペーンの既存のユーザーなど)
1つのSRNを使用してユーザー獲得キャンペーンとリターゲティングキャンペーンの両方を実行すると、ユーザーの誤ターゲティングにつながる可能性があります。その結果、意図しないトラフィックに対して料金が発生します。
シナリオ: AppsFlyerプラットフォームのSRNは、ユーザー獲得キャンペーンに対して有効になっています。
- アプリを起動するたびに、AppsFlyerはSRNに問い合わせて、広告ID(ユーザー)が直近でエンゲージメントを獲得したかどうかを確認します。
- もしエンゲージメントを獲得していた場合、
- SRNはキャンペーン名で応答します。
- AppsFlyerは、初回起動であるかどうかを判断し、それに応じて計測します。
初回起動:新規インストールはキャンペーンに紐づきます。
2回目以降の起動:リターゲティングイベントがキャンペーンに紐づきます。
結論: ユーザー獲得キャンペーンからリターゲティングイベントを取得するのは無駄です。
誤ターゲティングは問題ですか?
AppsFlyerのデータアナリストは、特定の月のFacebook ユーザー獲得キャンペーンをチェックしました。
- リターゲティング設定は有効でした。
- キャンペーンの30%で、ターゲットユーザーの少なくとも15%が既存のアプリユーザーでした。
- キャンペーンの5%で、少なくとも40%が既存のアプリユーザーでした。
- 結論:SRNユーザー獲得キャンペーンでは、10人に1人のターゲットユーザーが既に既存のユーザーです。
誤ターゲティングの問題解決
基本的な解決策: ユーザー獲得キャンペーンに既存のアプリユーザーを含めないでください。
- SRNは、潜在的な新規ユーザーのみを対象とします。
- 同じ予算で新規ユーザー獲得の結果を最大化します 。
- 定期的(および手動)に、たとえば月に1回、キャンペーンを更新します。
- ただし、時間差があるため、既存のユーザーがアプリをインストールしてから最初の1か月は、ユーザー獲得キャンペーンのターゲットとなる可能性があります。
AppsFlyerのプレミアム機能の オーディエンス により、ユーザーベースの任意のセグメントを毎日、数十の広告ネットワークに自動的に送信できます。
AppsFlyerの調査によると、誤ターゲティングを解決すると、マーケティングやユーザー獲得の取り組みに劇的な影響を与える可能性があります。
iOS 14.5 SRN計測の影響
iOS 14.5以降、次のことが予測されます。
- ほとんどのSRNは SKAdNetwork をサポートし、AppsFlyer との必要な連携を行っています。
- SRNインストール:
- ユーザーが広告主とパブリッシャーアプリの両方でATT同意をしている場合(二重同意)、SKAdNetworkと従来の管理画面の両方に反映されます。
- SKAdNetwork管理画面に記録されます。注!管理画面はインストール後48-72時間後に更新されます。
- Apple Search Ads(ASA)からもたらされたインsトールはSKAdNetwork管理画面では計測されません。
全体として、SRNに紐づくインストールが減少し、オーガニックインストールも増加すると予想されます。
iOS 14はSRNへのイベントポストバックに影響しますか?
- 現在、イベントポストバックを受信するSRNは、ポストバックにデバイス ID を含めることに依存しています。これにより、SRN がレポートされたユーザーアクションを自己計測できるようになります。
- 多くの iOS 14 ユーザーは同意していません。デバイス ID (IDFA) へのアクセスを許可していません。
iOS 14はSRNに次のように影響します。
- SRNへのイベントポストバック数の減少
- SRN と AppsFlyer の間のイベントポストバック数の乖離。すべてのイベントをログに記録する場合。
- クリックアドネットワークは、イベントポストバック情報を自社で紐づけるためにデバイスIDではなく、独自のトランザクションIDを使用するため影響を受けません。
AppsFlyerは、不足している広告ID(IDFA / GAID))に対してポストバックを送信しますか?
- Google広告とのリターケティング計測の連携の一環として、同意を得ていない iOSユーザーがアプリを起動したり、アプリ内イベントを実行したりすると、AppsFlyerは、
gbraid
とイベント情報を Google広告に送信します(additional_data_json
イベント用)。 -
Androidでは、広告IDがないがリファラー値に
gclid
が含まれている場合(インストール用)またはリエンゲージメントイベントには、gclid
パラメータを指定すると、AppsFlyer はgclid
とイベント情報を Google 広告に送信します。
gbraid
パラメーター: Googleによって生成された集約識別子で、デバイスのグループを識別し、ディープリンクによって参照されます。
gclid
パラメーター):広告のクリック時にURLに渡されるパラメーターで、広告に紐付けられているキャンペーンやその他のクリック属性を識別します。これは、広告トラッキングとキャンペーンのアトリビューションに使用されます。